ちょっと前の事だが、
プロボクサーの西岡選手が35歳で防衛に成功した。
しかも興行重視のホーム感バリバリの日本ではなく、アメリカの地で。
35歳だ、最年長だ、とメディアは強調したがる。
仕方のない事だが、年齢にそれ程フォーカスされなくなる事が理想。
でも30代以上で活躍しているアスリートを見ると、本当に嬉しく思います。
ふと、ある男を思い出した。
辰吉丈一郎。
41歳。
今は何年か(2年ぐらい?)試合から遠ざかってはいるが、変わらず現役。
再びチャンピオンになったら引退する、そう言い続けている。
これについては人それぞれ、考え方があると思います。
2、3年前にTVで彼の特集を見た時、
タイでの試合では若手選手にボコボコにされて、帰るコーナーも分からなくなり、
セコンドに誘導される有様だった。
そんな姿を見ると、果たしてどうなんだろう、と思ってしまう。
しかし、海外で彼が試合をするとなると、
何百人ものファンがともに海を渡る。
コアなファンにとっては、
彼のカリスマ、存在感はまだまだ色褪せていないようです。
あのガードをしないスタイルでパンチドランカーとも言われがちですが、
彼の言葉の一言一言は響くものも多いし、軸が全くブレない。
一つだけでいい、筋を通す彼の生き様を強く感じます。
ファンの中には今の彼の姿を見て、
辛くなる、見ていられない、という人もいるようです。
引退を勧める人も多いです。
彼は言います。
“真っ直ぐに人生のレールが敷かれていたら面白くない。
僕が歩いている道は遠回りかもしれないけど、遠回りにはそれなりの景色がある。
誰も見たことのない景色がね。
誰も行ったことがない、誰もやったことがない、
それをやり遂げることにボクは大きな価値を感じているんですよ。”
純粋、不器用、信じる強さ。
僕はそれ程強いファンではありませんが、
本当のファンなら目を塞がず見届ければいいんじゃないでしょうか。
彼の意思を。
いずれ来る、彼の終幕を。
光しか見ないのであれば、
それは本当のファンではありません。