Get Up And Go ! -6ページ目

Get Up And Go !

音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ








Pop LiFe Pop FiLe #50 スイカ
暑いっすね (*^^)v
毎年恒例。夏のお見舞いということで。夏のイメージを持ったシティ・ポップを3曲ほど。 そうめんを食すようにサラッと行きたいと考えてはいますが。

ネットの普及によって、海外の音楽ファンでも日本の音楽がYouTube でたやすく聴けるようになったことが、近年のシティ・ポップ再評価のきっかけとなったようです。海外から広がりを見せたというのが、特異な点です。

シティ・ポップとは「欧米の音楽の影響を受け洋楽志向の都会的に洗練されたメロディや歌詞を持つポピュラー音楽のジャンル」(wikipedia)とのこと。ポップス歌謡、ニューミュージックと言われる邦楽から、さらに一歩先に進めたお洒落なポップスだと、当時 僕の耳にはそのように聴こえました。


大滝詠一 / 恋するカレン (1981) 赤ワイン
大滝氏の作品をシティ・ポップという括りに入れることには多少の抵抗もありますが、1981年のアルバム『A LONG VACATION』は、そんな括りなど関係なく日本のポップス史に残る名盤だと思います。現在でも色あせることのないエヴァーグリーンな作品です。

僕個人も、夏の定番アルバムとしてひと夏に一度は聴きます。あれから44年も経つのに、夏の空気に接すると体が欲してしまうんですね。素晴らしい曲ばかりのアルバムを牽引しているのは、冒頭の「君は天然色」とこの「恋するカレン」の、タイプの違うふたつの曲だと思います。作詞は松本隆。幾重にも重なった重厚なコーラスは大滝さんならではのサウンド。完璧な美しさを持った曲です。





石川セリ / ムーンライト・サーファー (1977) オーナメント
井上陽水夫人として知られる日米ハーフの美人シンガーです。70年代はシティ・ポップという括りはまだなかったと思うのですが、「ムーンライト・サーファー」は現在では70年代シティ・ポップの名曲として上位にあげられています。

作詞・作曲の中村治雄というのは、頭脳警察のPANTAのこと。これは驚きです。イントロが印象的なピアノは矢野顕子。レゲエのリズムを取り入れたアレンジも秀逸。いや、これはほんとにいい曲! 現在でも輝きを失っていませんね。





村田和人 / 一本の音楽 (1983) 音符
村田和人の事を知らなくても、この曲を知っている人は多いかも。 「一本の音楽」と付けられたタイトルは、カセットテープのCMソングとして制作されたからです。

曲のプロデュースは山下達郎氏。ふたりは師弟関係に近い間柄だったようです。初期の山下達郎を思わせるストレートな歌い方だけでなく、声質そのものも似たところがあります。おおらかさで清涼感のある歌声が魅力。まさに夏向きです。

作詞・安藤芳彦 / 作曲・村田和人。"旅と音楽" のコンセプトのもと作られた言葉とポップで爽やかなメロディ、おおらかに歌い上げる歌唱とが見事にマッチ。現在この曲は、シティ・ポップのランキングでは上位にある人気の曲です。
村田氏は2016年、62歳で急逝しています。





最近は年齢を考えて、夏は休みの日はなるべく部屋にいて体力温存につとめています。涼しいお部屋でゴロゴロしながら、大滝さんやビーチボーイズの音楽に浸っている時間が、僕にとっての夏です。音楽はどこにでも連れて行ってくれるからいいですよね。

皆さま、良い夏を! 生ビール