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Get Up And Go !

音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ






思い出のサンフランシスコ? コスモス

STEVE MILLER BAND / Abracadabra (1982)
若き日のスティーヴ・ミラーは、シカゴでマディ・ウォータースやハウリン・ウルフ等とのセッションを重ね、ポール・バターフィールドと活動していた時期もある、いわゆるルーツ系の音楽を土台に持つアーティスです。ギタリストとしても評価されていました。サンフランシスコに移動した後、スティーヴ・ミラー・バンドを組んだのは1967年のこと。あのモンタレー・ポップ・フェスティバルにも出演した経歴の持ち主です。

70年代になると『FLY LIKE AN EAGLE』や『BOOKF OF DREAMS(ペガサスの祈り)』といったアルバムが大ヒットし、シングルでは「The Joker」「Rock’n Me」が全米1位となるヒット。曲がコンパクトで、肩の力の抜けた風のアメリカン・ロック。 70年代のスティーヴ・ミラーのアルバムはどれも好きです。

80年代、しばらく音沙汰がなく忘れていた頃にやって来たのが82年の「Abracadabra」です。 びっくりです。イメージ・チェンジというにはあまりにも奇抜な曲調。 "アブラカダブラ~ ♪" ですからね。 80年代になると、60年代組、70年代組アーティストは苦戦を強いられますが、彼は全米No. 1ヒットという形で、蘇ったんですね。 これはおそらくですが、自らをプロデュースする才能があった彼は、自分を客観視し、時代の空気を読む力もあったということなのでしょう。「俺はこれしかやらん!」みたいな頑固爺さんではなかったということなのでしょう。誤解のないよう付け加えますが、職人気質の頑固ジジィも実は好きです。





GREG KIHN BAND / The Breakup Song (1981)
グレッグ・キーンさん、ちょうど一カ月前の8月13日に亡くなっていたんですね。75歳であったそうです。ずっと知らずにいました。 遅ればせながら、ここで哀悼の意を込めて。

サンフランシスコを拠点に活動したアーティストですが、当初は売れず、他に職を持ちながら活動した時期もあったようです。80年代になると「Jeopardy」というディスコ調の曲が大ヒット。全米で2位まで上昇した曲です。

全体の印象としては、シンプルなポップ・ロック・バンドと言った感じですが、イギリスのニューウェイヴ風味もほのかに感じさせる音楽性です。わかりやすくて好きなんですけどね。どうも日本では大ヒットした「Jeopardy」のおかげで "一発屋" のような印象です。個人的には、81年に全米15位のヒットなった「The Breakup Song」の方が好きなのでこちらを。





HUEY LEWIS AND THE NEWS / Do You Believe In Love (1981)
ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースは、80年代を象徴するバンドのひとつと言ってよいと思います。ヒューイ・ルイスは、「USA For Africa」にも出演していたほど人気があったのに、スーパースター然としていない雰囲気が好きです。顔も庶民的でしょ。 なんかアメリカの田舎町のバーに行けば、どこにでもいそうな兄ちゃん風というか。実際、バンドメンバーで野球チームを組んで試合をしたりとか、そんなことが好きな人たちであったようです。

作り出された音楽も、楽天的なアメリカ人気質、アメリカ人の良い部分を感じさせてくれて、幸せな気持ちになる曲が多いんですね。実際のところはベトナム帰還兵を歌った曲、蔓延するドラッグの問題を扱った曲もありますが、それを含めてのアメリカ音楽という気がします。

下積みの長かった、いわゆる苦労人たちです。それは演奏力やコーラスワークの素晴らしさに生きています。後にブルースやソウルのカバー・アルバムも発表していて、バックボーンの深さ、広さも感じさせます。

最も好きな曲は、"君は愛を信じるかい? 本当の愛を信じるかい?” と歌う「Do You Believe In Love」です。なんて素晴らしい曲! 朝出がけに聴いて、駅までの道で口ずさんだりしています。






仕事関連の資格試験やらプライベートのトラブルやらで、しんどい夏となってしまいました。
おまけに涼しくならない。 "秋の気配を感じさせる" みたいな選曲を考えていたのですが、やめにしました。そういう気分ではないですからね。

最後の曲、「Do You Believe In Love」は今回特にお薦めの曲です。 元気が出ますよ!
(^-^)♪