
Pop LiFe Pop FiLe #56
1975年、50年前のヒット曲を集めた企画記事です。今回はその中でもとりわけポップな曲を、各種集めてみました。Pop というのは、ここでは「親しみやすい」とか「楽しい」とか「弾けるような」とか、そういった意味で捉えています。
FLEETWOOOD MAC / Over My Head
フリートウッド・マック '75年のアルバム『FLEETWOOD MAC(ファンタスティック・マック)』に収録の曲です。このアルバムからリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが参加。クリスティン・マクヴィーも5曲、曲作りとヴォーカルで参加し、ポップなアルバムに変貌しています。次作『RUMOURS(噂)』はメガヒットを記録しますが、こちらのアルバムも全米1位を記録した大ヒットアルバムです。
クリスティン・マクヴィーのヴォーカルは素晴らしく、そしてポップなマックに最大の貢献を果たした彼女が作り上げた楽曲もまた、素晴らしいものです。このアルバムには76年に全米11位となった「Say You Love Me」も収録されていますが、「Over My Head」も全米20位となるスマッシュヒット。 彼女の敬愛するポール・マッカートニーが作るような、楽天的な雰囲気の中に一瞬の陰りも持ったポップ・ソングです。
QUEEN / Killer Queen
75年全米最高位12位を記録し、クイーンの名を一躍世に知らしめた曲です。僕もこの曲が最初に聴いたクイーンの曲で,鮮烈な記憶として刻まれています。
ラジオのヒットチャート中の,他のヒット曲とは違った雰囲気の、不思議な魅力を持った曲だなぁと当初は思いました。一般的なポップ・ソングの良否の基準、例えば「親しみやすい」とか「楽しい」とか「弾けるような」といった表現だけでは足りない曲。当時は「華麗」であるとか「優雅」であるとか「気品」であるとか、そういった表現は思いつかなかったですね。
この曲は、上流社会の高級娼婦を歌った曲だそうですが、現在なら「なるほど」と頷くことはできます。ただし、彼ら流の「華麗」さをロックに持ち込んだクイーンの音楽を、「キワモノ」であるとか「イロモノ」であるとか、そういった酷評をする評論家がいたことも確かです。
PILOT / Magic
イギリスのポップ・ロック・バンド、パイロット最大のヒット曲です。75年に全米最高位5位を記録しています。 EMIの秘密兵器として売り出された彼らは、当初クイーンのライバルとして取り上げるメディアもありました。アイドルのような形でデビューしましたが、演奏技術は高く、曲もすぐれてポップ。親しみやすさもあったんですね。
「Magic」は、グループのメインライターである、デヴィッド・ペイトンとビリー・ライオールの2人によって書かれた曲です。イントロからいきなりテンションMAX に持っていったり、ハンドクラッピングが使われたりと、ビートルズの影響が大であることは確かです。
優れたポップ・ミュージュクって、聴き手である私たちを、現実とは違うどこかのパラダイスに一瞬でも連れて行ってくれる、魔法の音楽だと思うのです。パイロットのライヴには2007年と2016年の2回行きました。 この曲はアンコールで演奏されましたが、大合唱とハンドクラッピングで盛り上がったことを、この曲を聴くたびに思い出します。
