
Pop LiFe Pop FiLe #47
クラプトン祭りもシンディ祭りも終わってしまいました。 ここからはまた当てどない日常が続いていくわけですが、音楽は鳴り続けますよ (^^♪
今までになくボブ・ディランの音楽にはまっています。あの映画のせいです。というわけで今回は "BOB DYLAN: Song Book“ と題して、ボブ・ディランのカバー・ソングをいくつか集めてみました。あの独特な歌唱によって、楽曲の良さが見えにくくはなっていますが、「正しく」歌われたカバーソングを聴けば、ソングライターとして優れていることがわかりますよ! ってことで (*^^)v
The BYRDS / Mr. Tambourine Man (1965)
ボブ・ディランのカバーソングと言えば、まずはこの人たちでしょ。のっけから極めつけの曲です。ザ・バーズのデビュー・ソングルにして、彼らの代表曲となった大ヒット曲です。
この曲の収録されたアルバム『Mr.Tambourrine Man』は、フォーク・ロックのはじまりを告げるアルバムといわれています。それまでフォークとロックは別の音楽として存在していたものを、融合させたわけです。
ロジャー・マッギンの弾く12弦ギターの響きが特徴的です。ビートルズの映画『A Hard Days Night』で、ジョージ・ハリスンの弾く12弦ギターを見て手に入れたのだそうです。バーズはアメリカのバンドですが、ビートルズの影響下にあったバンドなのです。
バーズのデビュー時、ディランはこのカバーソングを聴いてとても気に入り、レコーディングを進言したとのこと。ここに「ディラン・ミーツ・ビートルズ」が誕生したわけです。
OLIVIA NEWTON-JOHN / If Not For You (1971)
オリビア・ニュートン=ジョンは、70年代を代表する清純派美人シンガーです (80年代以降は清純派とは少し違うが)。 例にもれず僕も好きでした。オリビア・ニュートン=ジョンは、カントリー・シンガーとして括られてはいましたがイギリス出身です。カントリーというより、カントリー・ポップと言うべきですかね。
歌手としてアメリカ本格デビューとなったのは、意外にもボブ・ディランの曲によってです。ボブ・ディランがジョージ・ハリスンに提供した楽曲「If Not For You」です。ディラン自身のバージョンもありますが、個人的にはジョージ・ハリスンのバージョンが好きです。そしてジョージのバージョンにほぼ沿ったアレンジで歌われる、オリビアのカバーも素晴らしいのです。
というわけで、新緑の季節なのでここはオリビアでしょ。
(*^^)V
CAT POWER /
Stuck Inside Of Mobile with the Memphia Blues Again (2007)
数あるディランのカバーソングの中でも、この曲は新しいほうですが、素晴らしい出来なので最後にこの曲を。
キャットパワー。 デビューは1995年。現在53歳のアメリカのシンガーソングライターです。日本での知名度はいまひとつながら、個人的には好きなアーティストです。情報には気を付けていたのですが、気づくのが遅れ今年3月の来日公演は逃してしまいました。ディランの1966年のロイヤル・アルバート・ホール・コンサートを再現するというライヴだったようです。『名もなき者』もヒットして、タイムリーな企画になったんですね。
「Stuck Inside Of Mobile with the Memphis Blues Again」という長いタイトルの曲。ディランの曲の中でも好きな曲です。キャットパワーはこの曲を、30人のアーティストによって録音されたディランのトリビュート・アルバム『I'm Not There』で歌っています。女性歌手によるディラン風歌唱でのカバー。これはいい感じで洗練されています。 薦めます!
(ディランの伝記映画「アイム・ノット・ゼア」のサントラという形のアルバムです)
ディランのカバーソング。そのうちまたやります

