LOVE PSYCHEDELICO 25th Anniversary | Get Up And Go !

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今年は LOVE PSYCHEDELICO が、2000年4月にシングル「LADY MADONNA ~憂鬱なるスパイダー~ 」でデビューしてから25周年の年です。それを記念して?デビューから7枚目のアルバムまでが、3月にdiskunionよりアナログ化して発売されます。

アナログレコードも、新しくプレスされたものは決して安くはないのですべてとなるときついのですが、とりあえずは当時好きでよく聴いていたアルバム『THE GREATEST HITS』は買おうかなと考えています。あとはその時の財政状況によりますかね。

現在までの最新作、2022年リリースの8作目『A REVOLUTION』を聴くと、2人(NAOKI, KUMI)が音楽の幅を広げながら常に質の高い作品を作り続けてきたことに驚きます。昨年、配信限定でリリースされた新曲「Forgive me not」もその例外ではなく素晴らしい出来です。

LOVE PSYCHEDELICO / Forgive me not (2024)
この曲は関西テレビのドラマ「社内処刑人」の主題歌として使用された曲です。この曲は一聴してバイオリンが効いているとわかります。昨年、バイオリン奏者の美央さんを招いてアコーステック・ライヴを行った際、まだデモ段階であったこの曲を聴いた美央さんの、「バイオリンが合いそう」との提案から企画は進んでいったそうです。

たしかにミステリアスな曲調にぴったりです。またKUMIさんの英語と日本語を混在させたヴォーカル・スタイルにも溶け合っていて、楽曲を愁いを帯びたものにしています。 彼らの制作拠点であるプライベート・スタジオ Golden Grapefruits Studio でレコーディング。まさに LOVE PSYCHEDELICO の曲になっていますね。





GLIM SPANKY feat. LOVE PSYCHEDELICO /
愛が満ちるまで (2024)

昨年11月にリリースされた、LOVE PSYCHEDELICO をフィーチャーしての GLIM SPANKY の新曲です。GLIM SPANKY は昨年デビュー10周年で、それを記念してのベストアルバムが発売されたのですが、その中の新曲のひとつとして収録されています。

男女ふたりのユニット(松尾レミ、亀本寛貴)ということもあり、互いに引き合いに出されることも多いようです。ライヴで共演したりと交流も多いようですが、年齢的にひと回り以上下のGLIM SPANKY にとっては、LOVE PSYCHEDELICO はリスペクトする存在です。

互いにオールドスクールといわれるクラシック・ロック(ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、ジャニス・ジョプリン などなど)をルーツのひとつとして持っていることもあり、音楽的な共通項も大きいのですが、出てくる音楽の質感はかなり違います。

GLIM SPANKY の音楽のほうがエッジが効いているというか、それはボーカルの松尾レミさんのハスキーなロック・ヴォイスによるところが大きいと思いますね。歌詞もストレートに伝わってきます。個人的には、彼女の声は初めて聴いた時から好きです。

発案、録音、ミックスまでを4人で行っています。 リラックスした雰囲気の中、Golden Grapefruits Studio で録音されています。曲調としてはアメリカンということになるでしょう。レミさんの声が前に出ているので、GLIM SPANKY の色合いの強い曲。それをデリコのふたりがサポートしているといった感じです。 





uniolla / それでも (2025)
この曲は、LOVE PSYCHEDELICO KUMI さんの別プロジェクト uniolla の、今年リリースされたばかりの新曲です。uniolla というのはKUMI さんが、現在私生活におけるパートナーでもある元PLAGUES の深沼元昭氏と組んだ、メンバー4人によるバンドの名前です。NAOKI 氏も、エンジニアなどで協力しています。

uniolla には、日本語で歌うというテーマがあるため、KUMIさんの歌は英語が少なめです。同じ声ではありますが、そのあたりで印象が違ってきます。 曲の方はバンドサウンド意識した音楽。この曲「それでも」は、どこか切なさを感じさせるメロディと、90年代以降のパワーポップ・サウンドが組み合わさったような音楽。 僕にとっては最も好きな種類の音楽です。





LOVE PSYCHEDELICO / Last Smile (2000)
LOVE PSYCHEDELICO がデビューしてから25年も経ったというのは信じられない気がします。この辺りを、最近の音楽として捉える自分が怖いです ヽ(; ゚д゚)ノ

J-Pop の売場スタッフとしては働いていなかった自分にも、LOVE PSYCHEDELICO の話題は当時 大きなものとして伝わってきました。飛びぬけた洋楽のセンスを持ったグループであるとか、日本語と英語がミックスされた歌唱のセンスは絶妙であり奇跡的でもあるとか。そういった評判であったと記憶しています。ネイティブな英語の発音は、アメリカで暮らしたことのあるKUMIさんの経験から来ているようです。




1st.アルバムの『THE GREATEST HITS』は、リリースされた当時随分と聴きました。ビートルズやストーンズ等のクラシック・ロックが好きな耳にはすぐに馴染める音楽であったし、でもそれは懐古趣味ではなくそこには現代的なセンスも取り入れられていて。

あのアルバムは好きな曲が多いので一曲となると難しいのですが、最も好きなのは「Last Smile」ですかね。ボーカルにラップ・ミュージックのセンスを感じたのは僕だけではないでしょう。

それからもうひとつ。 彼らが大学時代に音楽サークルで一緒に活動し、そのままプロのアーティストになっていったところに羨ましさと親近感を覚えたのも、彼らを応援したくなった理由のひとつです。