Pop LiFe, Pop FiLe #22 | Get Up And Go !

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Hits of 1984 ①
That was 40 years ago

2024年。40年前の1984年に起きたすべての事象は、今年が40周年となります。ポピュラー音楽の世界では、例えば1984年にリーリースされた曲、チャート上にあった曲、そして同年にリリースされたアルバムも40周年となります。

1984年の記憶をたどると. . . . 。1981年に設立された音楽専門チャンネルMTVが市場を拡大し、ポップ・ミュージックのビデオクリップがテレビから頻繁に流されるようになった時代です。日本のテレビ放送にも洋楽番組がいくつも登場し、洋楽がそれまでよりも身近になった時代といってよいと思います。家庭用ビデオデッキが普及し、映像付き音楽をせっせと録画していたのは僕だけではないでしょう。(^-^;


JOE JACKSON / Happy Ending
80年代はデュエットソングが流行ったんですよね。
その中でも、ジョー・ジャクソンとエレーヌ・キャズウェルによるデュエット、「ハッピー・エンディング」は変わり種といっても良いと思います。好きな曲です。

奇抜で派手なファツションのエレーヌ・キャズウェルと、一見 野暮ったい風のジョー・ジャクソンのコンビがユニークです。見た目は凸凹ながら、互いの才能を認め合っている様子で何だかいい感じ。 2人の息が合っていて楽しそうです。

この曲を選んだのは、歌詞に it's '84 now とあるからです。1949年にジョージ・オーウェルによって書かれた、近未来の暗黒社会を描いたSF小説「1984年」から言及されているようです。映画化もされた有名な作品です。

歌詞には「たやすい時代ではない。私たちは今 1984年にいるのだから」とあります。そこからさらに40年を経た2024年。 テクノロジーは恐ろしいほどの速度で進化しながらも、暴力で問題を解決しようとする為政者たちがいるのも現実です。 この世界は実はディストピアなのではないか。最近はそんな風にも考えてしまいます。

作詞/作曲 ジョー・ジャクソン。 1984年にリリースされたアルバム『BODY AND SOUL』に収録。エレーヌ・キャズウェルの伸びやかな高音ヴォイスと派手なファッションは、同じ年にブレークしたシンディ・ローパーと重なるものがあります。





CYNDI LAUPER / Money Changes Everything
というわけで、バトンはシンディ・ローパーへ。1984年は、シンディ・ローパーがブレークした年です。1983年にアルバム『SHE'S SO UNUSUAL』でデビューし、1984年に入るとこのアルバムからのシングル5曲をすべてヒットさせています。最初のシングルヒット「Girls Just Want To Have Fun」のクリップ映像を見た時には、「また奇抜な女性シンガーが出てきたな。色物系か?」なんて思ったのは確かでしたが、2曲目のバラード「Time After Time」が全米チャートで1位となった時には認識が変わりました。

実はこのデビュー時以来、ずっとシンディねぇさんの大ファンです。 大ファンというよりも、尊敬という言葉のほうが近いかも。86年の初来日公演以来、ライヴには5回ほど行ってます。常に全力投球のライヴ・パフォーマンスと、聴衆に対して真摯に語りかける姿は現在までまったく変わっていません。親日家であるという彼女は、日本のファンからはとりわけ愛されています。

デビュー当時から、同性のファンが多いんですよね。初来日時の武道館、「シンディ、シンディ」と叫びながら手を振っていた多くが、若い女性ファンであったのが強く印象に残っています。

音的には煌びやかな80年代の音なのですが、彼女の歌とパフォーマンスにはロックを感じるんですよね。どこがどうと言うよりも感じるということです。"ロックはもう終わった" と言われていた80年代に登場したシンディ・ローパーに、ロックを感じたことが1984年最大の思い出でしょうか。






みなさま
今年もよろしくお願いいたします!
グラサン