Pop LiFe, Pop FiLe #19 | Get Up And Go !

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音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ






 


徐々に深まってます。秋の夜長にストーンズなんか聴きたくない! という方も当然いるでしょう。やはりこの季節、静かな夜はピアノ・ソングが定番じゃないですかね。口笛
というわけで、ピアノ弾き語りによる女性シンガーソングライターの曲を3曲ほど。 新旧 織り交ぜて 🎹

DEBBIE GIBSON / Lost In Your Eyes (1989)
1987年のデビュー時は16歳です。 幸か不幸かアイドル歌手のような形で売り出されました。 アメリカもあの時代は、日本の歌謡界のようなアイドル・ブームとなっていたんですよね。 デビー・ギブソンと比較されていたティファニーも人気があったし、マルティカという人もいました。

ですがデビー・ギブソンの場合は作詞・作曲にアレンジ、そしてプロデュースまで自ら行っていました。アイドル歌手の面が前面に出ていたために、アーティストとして語られにくい面はあったと思います。

幼少時からピアノを習っていたそうです。 ニューヨーク・ブルックリン出身ということを考え合わせれば、キャロル・キングからは影響というよりも、曲を作る上では意識せずとも手本としていた部分はあったと思います。才能はあったと思うし、曲自体は好きでした。90年代に入ると失速してしまったのが残念です。当時は「次世代のキャロル・キング」と呼ぶ人もいたんですけどね。





OLIVIA RODRIGO / Vampire (2023)
オリヴィア・ロドリゴは現在20歳のシンガー・ソングライターです。ピアノを弾けるようになった13歳から曲作りを始めたとのこと。 2021年、デビュー曲の「drivers lisense」が全米で8週連続1位となる大ヒットを記録。アルバム『SOUR』も大ヒットとなり、グラミー賞まで受賞。瞬く間にスターの座に駆け上がってしまいました。

先月、プロモーションで来日した際のテレビ出演を見ることができました。 朝の情報番組 「DayDay」と小林克也氏司会の「ベストヒットUSA」です。 彼女の曲は、失恋の経験をもとに作られる場合が多いそうですが、本人は明るくて屈託なく笑う可愛いい女性です。 大スターという雰囲気のない所も、現在アメリカで同世代の女性から圧倒的な支持を得ている要因のひとつなのだと思います。 なんとなくデビー・ギブソンを思い出してしまいました。

テレビ出演時には、好きなアーティストとしてキャロル・キングとジョニ・ミッチェルを挙げていました。 その2人の名前を挙げてくれたことで、一気に親近感が湧いてきてしまいましたよ。ですが、曲を聴いていると様々なスタイルの音楽からの影響が見られ、歌い方からはラップ・ミュージックが日常にあったこともわかるし、やはり2000年代以降のシンガー・ソングライターなのだな、と思います。

2nd・アルバム『GUTS』収録の「Vampire」は、先月9月に全米1位となり、現在まだチャート上にある最新のヒット曲です。







ALICIA KEYS / Doesn't Mean Anything (2009)
最後3曲目は、21世紀最高のシンガー・ソングライターのひとり、アリシア・キーズで。

アリシア・キーズの音楽は、R&Bをベースに、ロック、ブルース、ジャズ、レゲエ、そしてクラシックまでも融合させた多彩で豊かなスタイルを特徴としています。ニューヨークのマンハッタン出身。 やはりキャロル・キングからの影響も感じます。2014年に開催された、キャロル・キングのトリビュート・コンサートにも出演していました。

そして、様々な音楽スタイルを取り入れてはいても、彼女の歌に深味があるのは、ソウル・ミュージックが重要なものとして根底にあるからなのでしょう。

アリシア・キーズの好きな曲はいくつもありますが、ピアノによるイントロからのめり込んで好きになってしまった曲。
「あなたがいなければすべての事は何も意味を持たない」と歌う「Doesn't Mean Anything」を。