
Power Of "The Power Of Love" 💙
今回の 「The Power Of Love」 特集。 すべて1984年~1985年にヒットした曲です。偶然なのか、時代の空気感がそうさせたのか、同じ時期に同じタイトルの曲がヒットしたんですよね。3曲ともにそれぞれに良い曲です。
JENNIFER RUSH / The Power Of Love (1984)
おそらくこの曲、日本では1993年にセリーヌ・ディオンによってカバーされたバージョンを最初にあげる人が多いと思います。全米で1位となる大ヒットとなり、日本でも大ヒットしましたからね。他にもいくつかのカバー・バージョンがあります。
この曲のオリジナルが、1984年にジェニファー・ラッシュによってレコーディングされたバージョンであることを知らない人もいるかも知れません。どの曲も基本的なアレンジは同じで歌い上げる曲となっていますが、個人的にはこの曲の作者のひとりでもある、ジェニファー・ラッシュ歌唱によるものを選びたいです。
ジェニファー・ラッシュは、米国出身のシンガーです。「The Power Of Love」は世界中で大ヒット! 他にもローラ・ブラニガンによるカバーも、1987年にアメリカでヒット! そしておなじみのセリーヌ・ディオン歌唱によるバージョン。 同じ曲がヒットを繰り返すのは、曲そのものに "Power" があることに他ならないと思います。
HUEY LEWIS & THE NEWS / The Power Of Love (1985)
ヒューイ・ルイス & ザ・ニュース。 80年代洋楽を語る際には外せないバンドだと思います。 ヒット曲が多いんですよね。あの時代の人気洋楽番組、「ベストヒット USA」に出演したさいには、友達の間でけっこう話題になりました。
メンバー皆が野球好きで、バンドでチームを作って試合もしているとか、そんな話もしていました。アメリカの普通の若者によるバンドみたいな雰囲気が魅力なのだと思います。ただし音楽的なバックボーンは深い人たちです。
総じて、アメリカの楽天的な雰囲気が特徴の、聴いていて幸せな気持ちになる曲が多いのです。映画『バック・トゥ・ザ・フィーチュアー』の主題歌、「The Power Of Love」は、映画ともども大ヒットしました。バンドにとっては初の全米No.1ヒット。記念すべき曲です。
FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD / The Power Of Love (1984)
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは、イギリス・リバプールを地元とするグループです。80年代半ば頃の一時期、イギリスで爆発的な人気となりましたが、あっという間に失速してしまい、現在では時代のあだ花のように捉えている人もいます。
同業者であるアーティストの中には、ゴミとか屑とかそんな風に言う人いましたが(例えばダリル・ホールとか)、僕自身は好きでした。トレバー・ホーンによる、プログレ的な大げさなプロデュースには馴染めないところもありましたが、全体のセンスは傑出していると、今でも思います。
大ヒット曲「Relax」には古さを感じないし、美しいバラード「The Power Of Love」も好きな曲です。PVは、「キリストの生誕の物語」を描いています。
「The Power Of Love」。 "愛の力" なんて日本語にすると少し気恥ずかしさも感じますが。
イギリスのBAND AID による「Do They Know It's Christmas」が1984年。アメリカのUSA For Africa による「We Are The World」が1985年。救済ブームとかチャリティ・ブームとか揶揄する人もいました。
音楽で世の中を変えることはできませんが、音楽の中の "Love" には、時に "Hate" をも包み込み和らげる力があると。 それは信じていたいところです。
ナンテネ (*^^)v
