ピーター・クリス | Get Up And Go !

Get Up And Go !

音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ






キッス、クイーン、エアロスミス。 3大人気ロックバンドとして、70年代中頃 日本でもとりわけ人気のあったバンドです。

個人的には、キッスはその中でも最も聴かなかったバンドです。 クイーンにはイギリスのバンド特有のきらびやかな魅力があったし、エアロスミスには、ブルースを根っこに持っているが故の本格派の雰囲気があったし。

キッスの、エンターテイメント性と “ポップさを持ち合わせたハードロック” という音楽性の魅力を、あの化粧や毒々しいイメージからくる偏見もあって、当時は感じることができなかったんですね。 と言うか、当時は自ら遠ざけていたんですよね。

とは言え、ドラム担当のピーター・クリスがメイン・ヴォーカルをとった曲のシングル盤だけは好きで買いました。 キッスのアルバムは持っていなくても、ピーター・クリスの最初のソロ・アルバムは買いました。 それはなんと言っても、あのハスキーな声とそれを生かした楽曲の良さによるものであったと思います。



Beth (1976)
ベスと言うのはエリザベスの愛称。女性の名前です。 このバラードをラジオで初めて聴いた時には、キッスのイメージとはあまりに違っていたため驚きました。そういった方、多いのではないでしょうか。

同時に、いい曲だ!と。そして魅力的なハスキーボイス! その人がバンドのドラマーであることにも驚きました。

この曲は 「デトロイト・ロック・シティ」 のB面としてリリースされた曲です。 ですが、全米チャート7位を記録する、キッス最大のヒット曲となっています。






Hard Luck Woman (1976)
「ベス」 のヒットに続く曲としてシングル発売されたこの曲も、全米チャート15位を記録するヒットとなっています。 日本でもヒットしました。

作者のポール・スタンレーは、当初ロッド・スチュワート向けにこの曲を書いたそうです。 確かにロッドの曲「マギー・メイ」 に似た曲調です。

結果的に曲の良さから自分達の曲としてリリースすることとなり、ピーター本人の希望もあって同じハスキーボイスのピーター・クリスが歌うことになったとのこと。この曲、レコードが擦り切れるほどに聴きました

当時、東京ローカルの番組として夕方に放送されていた、若者向け情報バラエティー (ぎんざNOW) の洋楽コーナーで、この曲のPVが何度も放送されていたのが強く印象に残っています。 ドラムを叩きながら歌う姿が、画的にもカッコいいと思ったんですね。






Don't You Let Me Down (1978)
バンドも成功を収めれば、メンバーそれぞれのエゴも大きくなり、確執が生れてくるのは当然の成り行きかも知れません。 1978年、キッスのメンバー4人はそれぞれソロアルバムをリリースすることになります。

その中でもピーター・クリスのアルバムは、キッスからは最も離れた音楽性を持ったアルバムとなっています。 ポップな曲とバラードを中心にした内容です。
1980年、ピーター・クリスはグループを脱退します。







ところで、見てのとおりピーター・クリスのメイクは猫を描いたものです。 バンド内のキャラクターは、The Catman 。猫が好きだからだそうです。 ところが、ふっくらとした体型もあってか、タヌキだと思っている人もいるようです。 ロックバンドにタヌキってのも、面白いかなとは思いますがね。
(=^ェ^=)