THE LAST WAR | Get Up And Go !

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音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ









(注!: 映画の宣伝ポスターに反応してしまった人には、読まないことをすすめます)
数日前のこと、職場で上司に 「ちょっと来てくれる」 と言われ、数人がビル内の地下室に連れて行かれたんですね。 「えっ?なんですか!」 となりますよね。 そしてマンホールのふたを開け 「ここだから」 と言うのです。

そこにあったのは、ペットボトルの水やら、カロリーメイトやら、懐中電灯やらでした。 毛布や携帯トイレもありました。 話には聞いていた災害時に備えての非常品があったのです。 一応換気も出来ます。 現在はどこの職場でもそのぐらいの備えはしているようです。 で、そこは 「ミサイルが飛んできたらシェルターにもなるからね」 と冗談混じりに言うわけです。 これはそのまま、ほんとのはなし。 

"シェルター" という言葉を聞いたときに、事の重大さをあらためて認識しました。 みなさんもご存知の、半島の困った独裁者がのめり込んでいるゲームが、とっくに最終段階に入っていたんですね。 ニュースサイトによっては 「半島有事、迫る!」 なんて見出しも。

で、太平洋の彼方のもうひとりのジャイアンが 「おい! そこのデブ! この線から先には踏み出すなといってあるはずだぞ」 と、怒り心頭で、さらに 「見てみろ! 俺はこんなスゲェもの持ってるんだぞ」 と、恐ろしい爆弾をあちこちで炸裂させているのです。 威嚇ですね。

で、半島にいる変な髪形のデブは 「うっせー! 白デブ、そんなことでは俺は眉ひとつ動かさん」 と言って、これまた強気の態度。 いわゆるチキンゲームになってしまいました。 あっ、チキンゲームってあれね。 映画 『理由なき反抗』 で、ジェームス・ディーンが敵役と、互いの車を崖に向かって全力で飛ばして 「先にブレーキ踏んだほうが負けだからな!」 っいう、あの死のゲームのことね。

冗談っぽく書いているのは、実はとても恐ろしいからです。 真剣に書くと息が詰まるようで苦しいからです。 半島の髪形黒電話は 「お前の仲間も許さんからな」 とも言っているわけで。 専門家ではないのでホントのところはわかりませんが、事態はかなり深刻なのではないでしょうか。 トランプさんも最初は 「一緒にハンバーガーでも食おう!」 と、冗談で言ってたのになぁ・・。 トランプ大統領のことは、ボロクソに言っていたときも確かにありましたが、現在は賢明な判断をしてくださることを願っています。






世界大戦争 (1961 東宝 監督/ 松村宗恵 特撮/ 円谷英二))
当時の宣伝ポスターの作風が、まるで某国のプロパガンダみたいですが違います。
中学生の頃だったか、この1961年の東宝映画をテレビで観たことがあって、僕の中ではその映画はとてもショッキングで、最近、映画の場面が寝る前とかに頭に浮かんでくるんですね。

フランキー堺、笠智衆、白川由美、山村聡、上原謙 などなどが出演している、きちんと作られた映画です。 円谷英二・特撮の中でも最高峰とも言われている映画です。 緊張する朝鮮半島情勢が描かれ、最終的には西側諸国と東側諸国が対立して第三次世界大戦となり、核ミサイルが発射され世界が破滅するというとても恐ろしい映画なのです。 救いのない映画なのです。

この映画がリアルに響くのは、フランキー堺演じる主人公であるプレスセンターの運転手が、娘の結婚を控える普通の市民であり、どこにでもある平凡で幸福な家庭がきちんと描かれているところです。 映画最後の場面は、太平洋上の船から、生き残った者たちがきのこ雲のあがる東京を見つめるシーンが映し出されます。

ところでこの映画が日本公開された1961年の翌年 1962年には、アメリカとソ連が対立し核戦争の瀬戸際までいったキューバ危機というのがありました。 映画には、海外用の宣材フィルムも存在しているので、当時あちらでも公開されたと思われますが、ショックは少なからずあったのではないかと想像できます。

僕にとっては、まだ少年であった頃に見たトラウマ映画のひとつです。 今、現在はちょっと怖くてもう一度 観ることはできませんが、いずれ 「なんだ? この特撮シーンは!」 とつっ込みを入れながら、笑って観ることの出来る日が来ることを願い、そして祈るばかりです。







ARB / Bad News (1980)