たまには本音で書かせてもらうよ (-з-)
元少年だったあの男が書いた本が売れ続けているそうだ。すでに25万部を突破し、何千万だかの印税収入を手にするとか。 そりゃ売れるだろう。俺だって読んでみたいよ。 「いったいどういう精神構造を持った人間なのだろう」 という興味はあるよね。 まぁ買わずにどこかで借りて読むけどさ。
じゃ 自分が出版社の社長で、あの本をいざ出すとなったらどうだろう。普通の人間であったなら、深く考えてかなり悩むと思う。どうしたって遺族の気持ちが頭をよぎるし、ああいったバケモノに大金を持たせても良いものだろうかとも考えるしね。
あの本の出版を企画した人たちには 「間違いなく売れる」 という確信に近いものはあったはずだ。 「出版を断念すれば活字文化の衰退につながる」 とか 「これは世に問うべきだ」 とか、ヘドが出るぜ! 「これは売れると思ったから出版した。儲けたかったんでね」 と、言ってしまえよ! そうすりゃ "日本俗物史" の系譜のトップに名を連ねることにもなるだろうし。
PINK FLOYD / Money
日本人が "売れるものなら何でも売る" 民になってしまったのはもうずっと昔からのことだ。 「バブルが日本人の持っていた美徳を粉々にしてしまった」 と言うけれど、それも確かにあったと思う。
その頃、社会に出て初めて勤めた会社の上司に言われたことがある。「世の中7割の人間は金で動くけれど、3割の人間はそれだけでは動かない。 その3割の人間を大切にしろ」と。そのひとは金で簡単に動く人間であったけれど、それゆえに金で動かない人間に対しての尊敬の気持ちがあったのかもしれない。
今じゃその3割はおそらく1割にも満たないだろうが、そのバブル期にあっても、自分の信念を頑なに守って生き続けた人間も間違いなくいたと思う。 "金ですべてが動いてしまう世の中" に対して、強く反発する人間が僕の周囲にもいた。
ABBA / Money Money Money
21世紀になって、ゲームの裏ワザを見つけてテレビ局を買おうとした、あの男を見たときに決定的に絶望的な気持ちになった。 バブルで悪い風邪にかかり、それをこじらせ続けた成れの果てを見たような気がした。
あの男は結局、塀の向こうに落ちてしまったけれど、しかし転んでもただでは起きない輩。 したたかだった。 自分の犯罪を商品化したんだね。 『刑務所なう』 だってさ。 恥知らずもここまでいくとある意味すごい。 もう "日本俗物史" の殿堂入りだね。
こういう事を書くと、「お前は世の中の負け犬だ」 という奴もいるだろうけど、負け犬でけっこう。 貧乏であっても、恥の感覚だけは失わずに生きて行きたいね。
少しの金とユーモアがあれば、何とか楽しくやれるものさ (^_^;)
SHOGO HAMADA / Money
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