FILM GIRL #2 | Get Up And Go !

Get Up And Go !

音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ






$Get Up And Go !


『 FILM GIRL #2 』
小山卓治 with THE CONX



君は最初に目を奪われた
俺の顔を見れなくするために
それはとても辛い出来事で
君はその夜 俺に泣きついた

でも君がぐずぐずしてるうちに
今度は耳をだましとられた
俺は君に教えてあげたけど
もう 君には聞こえなかったんだ


。。フィルム・ガール 愛しいひとよ
。。フィルム・ガール 悲しいひとよ
。。ディレクターは優しいかい
。。マネージャーは良くしてくれるかい
。。スタイリストは綺麗にしてくれるかい
。。ボスは次は君の何を奪うつもりなの

手足をすげ替えられたことに
君はもう気づきもしなかった
愛をもて遊ぶ仕草も覚え
君は平気で笑えるようになった

ねぇ 君お別れの時がきたね
マネキンのお守りなんてまっぴらだ
君は踊るために生まれ変わり
冷たい横顔がとても素敵だ


。。フィルム・ガール 愛しいひとよ
。。フィルム・ガール 悲しいひとよ
。。ディレクターは優しいかい
。。マネージャーは良くしてくれるかい
。。スタイリストは綺麗にしてくれるかい
。。ボスは次は君に何をさせるつもりなの



$Get Up And Go !-卓治.jpg



小山卓治 1983年発表の1st アルバム 『NG!』に収録されています。タイトルに #2 とあるのは、こちらがアルバム・ヴァージョンであるため。デビュー曲ともなったシングル・ヴァージョンは、アコーステイックを主体にしたものです。今回はアルバム・ヴァージョンのほうを。


この曲を初めて聴いてからもう30年が経つというのに、古びないどころかむしろ現在のほうがリアルに響いてきたりします。昨年 公開された日本映画に 『ヘルター・スケルター』 というのがありましたが、やはりこの曲を思い出すに至ったのです。

全身整形によって得た美貌で、トップ・モデルとして芸能界の頂点まで登り詰めていく姿を演じた、あのお騒がせの女優さん。わがままだとか性格が悪いだとかさんざんな言われようですが、たいしたものだと思います。見直したのは確かです。彼女を起用した監督さんもまた、凄い女性だなと思います。この国は、最近 女性のほうが腹がすわっていますからね。


$Get Up And Go !



この曲。小山は全身整形を歌ったわけではなく、ボスの洗脳によって変わっていく彼女の心を、恋人によって語らせる手法を用いて展開させています。けれど、整形によって心までが変形していく姿を歌ったかのように今は感じたりもします。もうそれが、昔ほど特別なことではなくなっていますからね。

僕はこの曲を初めて聴いたとき、凄い詞(ことば)を書くひとが現われたなと、ちょっと戦慄したのを憶えています。「目を奪われ、耳をだまし取られ、手足をすげ替えられ、そしてマネキンに」。こんな表現、誰にでも出来るものではありませんから。









最近、某国民的(?)女性アイドル・グループで、例の "卒業" とかでグループを抜けた人がいましたね。レッスンの厳しさやらグループ内での競争やらで苦しかったことを吐露しているようです。デビュー前より、最も変ったと言われている彼女。束の間の自由を楽しんでいるのでしょうか。
で、ボスは次は君に何をさせるつもりなの?








$Get Up And Go !
『NG!』 (1983) こちらがオリジナル・ジャケット。テレビ
画面に映るのは、ジョンが亡くなった際のダコタ前の映
像。









。。関連記事  (^ε^)♪
。。天国のドアノブ(CLICK HERE!)
。。1 WEST 72 STREET NY NY 10023(CLICK HERE!)