J1第16節
● 7/12 18:00 曇
大分 2-0 浦和
(九石ド 28214人)


前半に先制し、引いて守り、後半の終盤にカウンターからとどめの追加点を奪う。格上のチームとの試合運びとしては理想的な内容だと思う。スコア的にも前節で自分達がやったことを相手にやられてしまった。

大分は、相手にボールを支配される時間が長くても、チームとして組織として最後までよく集中していた。

一方浦和は、ボールは支配出来てもゴール前まで運べない。選手の距離間に問題なのか、大事なところでパスがつながらない。アーリークロスを上げても相手に跳ね返される。もっとゴールライン付近での深い位置でセンタリングを上げて欲しかった。

たしかにあれだけを固められてはフィニッシュまでいくのは難しいが、それを崩すのが格上のチーム。サイドの切り崩しも中での動きも足りなかった。

それと、くさびになる選手がいなかった。だから攻守の切り替えや攻撃も個人で打開するしかできない。ポンテがいないのも確かかもしれないが、それ以前にチーム全体で組織として戦う意識が少ないのだ。

今日の試合になる鹿島の試合結果によっては首位を明け渡すことになる。シーズンもまだ半分なので、順位などそんな気にする必要はない。しかし、このまんま大きな打開策がチームにないと非常に苦しい。


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J1第16節
7/12 18:00
大分-浦和(九石ドーム)


前節、久しぶりの勝利。

決して内容と共に両手を上げて喜べるものではなかったが、悪い流れを断ち切ることができた。

断ち切った流れを再び良い流れに変えるには、今日の試合で勝利が欲しいと願うのは、誰しも想うことだろう。

ポンテの再びの離脱は痛手だが、代わりに出るであろう同じポジションの梅崎か前節に得点を決めた永井が頑張ってくれるだろう。中でも梅崎は古巣大分と馴れ親しんだ九州石油ドームに強い意気込みを感じる。是非とも得点で、大分に恩返しして欲しい。

大分には前線のウェズレイ・前田・金崎、そして浦和に燃える鈴木慎吾。守備にも守護神の西川に森重、そして元浦和の小林宏といる。そして何よりも今季の大分はホームで強い。アウェーでは1勝2分5敗と大きく負け越すが、ホームでは5勝1分1敗と圧倒的強さ。サッカーはデータが全てではないが、ホームでは自信に溢れているに違いない。

浦和は、なかなか本来の強さを発揮出来ていないが、今の浦和の生命線はボランチにあると思う。恐らくまた闘莉王と啓太のダブルボランチだと思うが、お互いに守備的なのか攻守共に中盤の底で横並びにいることが多い。多いどころかポジションがかぶることがある。もう少し連携を高め、チームの舵取りをしてもらいたい。

前節の勝利を無駄にしないためにも、今日の試合、高い気持ちの望み必ず勝利して欲しい。
J1第15節
○ 7/5 19:00 曇
浦和 2-0 FC東京
(埼スタ 49218人)


連敗を止め、無失点で抑えることが出来た。約2ヶ月ぶりの勝利。

試合の内容を言う前に、悪い流れを断ち切る事が出来たことを喜びたい。

堤の復帰、暢久の出場停止明け、そして指揮官は高原をスタメンから外し達也を入れてきた。

高原は何を感じたというのも気になるが、達也とエジミウソンの2トップは、明らかに今までの前線の動きと違った。達也が前線で動き回るおかげで前線にスペースができ、エジへのプレッシャーも軽減されたのか、本来エジに求められているポストプレーがやり易すそうにみえた。達也は後半に入りスタミナ切れからの途中交代だったようだが、問題がなければ次節もこの2トップで行くのではないだろうか。

試合は開始から浦和ペースで、前半は良い内容だった。チーム全体としても運動量が多く、動き回っていた。人が動き、ボールが動き。そして何より難しいことをしているのではなく、展開がシンプルだった。本当にやりたいことが出来ているというのが感じられた。
観ていても嬉しく楽しかった。早い段階で先制点が入り、勢いは衰えることなくチャンス作り続けた。

しかし追加点が入らない。選手たちもコメントしていたが、あの浦和ペースの早い段階で2点目が欲しかった。追加点が入るのと入らないのでは、展開が大きく違っただろう。そして後者になってしまった浦和は、後半に入ると疲れが見えたのか相手に押し込まれ続けてしまった。両サイドMFとボランチがDFラインに吸収されてしまい、横一線になる。そうなると攻撃3人・守備8人と完全に分断してしまう。攻めてきた相手のボール奪い前線に送るも、前線の駒が少なく囲まれて取られまた攻められる。悪循環の昔からの悪い癖。よく言えば集中して無失点に抑えられた、悪く言えばズルズルとラインを下げて消極的になり攻め手を失う。

しかし、こういう苦しい展開に活躍するのが、GK都築龍太とFW永井雄一郎。

あわや失点という場面で、何度も都築のファインセーブに助けられた。中でも71分の決定的だったFC東京・川口のヘディングシュートをセーブしたのは神がかりだった。

そして後半途中から入った永井。終了間際のハーフライン付近からのカウンター。そしてダメ押し弾。得意のドリブルではあるが、あのスピード・寄せてくるDFとの体の入れ方・GKとの距離、そしてシュートのタイミング、完璧なドリブルとシュート。完全に魅せられた。88分という時間ながら、その後のロスタイム5分がどんなに楽だったことか。

この二人に魅せられた。

やりたい事が出来た前半とやりたい事が出来なかった後半。勝利したとはいえ、課題が無かったわけではない。1試合と通して納得のいく試合をするには、修正点が多い。怪我人の状態も気になるが、修正点をしっかり確認をして次節の大分戦に望んで欲しい。


サッカースタジアムにて観戦)