J1第15節
○ 7/5 19:00 曇
浦和 2-0 FC東京
(埼スタ 49218人)


連敗を止め、無失点で抑えることが出来た。約2ヶ月ぶりの勝利。

試合の内容を言う前に、悪い流れを断ち切る事が出来たことを喜びたい。

堤の復帰、暢久の出場停止明け、そして指揮官は高原をスタメンから外し達也を入れてきた。

高原は何を感じたというのも気になるが、達也とエジミウソンの2トップは、明らかに今までの前線の動きと違った。達也が前線で動き回るおかげで前線にスペースができ、エジへのプレッシャーも軽減されたのか、本来エジに求められているポストプレーがやり易すそうにみえた。達也は後半に入りスタミナ切れからの途中交代だったようだが、問題がなければ次節もこの2トップで行くのではないだろうか。

試合は開始から浦和ペースで、前半は良い内容だった。チーム全体としても運動量が多く、動き回っていた。人が動き、ボールが動き。そして何より難しいことをしているのではなく、展開がシンプルだった。本当にやりたいことが出来ているというのが感じられた。
観ていても嬉しく楽しかった。早い段階で先制点が入り、勢いは衰えることなくチャンス作り続けた。

しかし追加点が入らない。選手たちもコメントしていたが、あの浦和ペースの早い段階で2点目が欲しかった。追加点が入るのと入らないのでは、展開が大きく違っただろう。そして後者になってしまった浦和は、後半に入ると疲れが見えたのか相手に押し込まれ続けてしまった。両サイドMFとボランチがDFラインに吸収されてしまい、横一線になる。そうなると攻撃3人・守備8人と完全に分断してしまう。攻めてきた相手のボール奪い前線に送るも、前線の駒が少なく囲まれて取られまた攻められる。悪循環の昔からの悪い癖。よく言えば集中して無失点に抑えられた、悪く言えばズルズルとラインを下げて消極的になり攻め手を失う。

しかし、こういう苦しい展開に活躍するのが、GK都築龍太とFW永井雄一郎。

あわや失点という場面で、何度も都築のファインセーブに助けられた。中でも71分の決定的だったFC東京・川口のヘディングシュートをセーブしたのは神がかりだった。

そして後半途中から入った永井。終了間際のハーフライン付近からのカウンター。そしてダメ押し弾。得意のドリブルではあるが、あのスピード・寄せてくるDFとの体の入れ方・GKとの距離、そしてシュートのタイミング、完璧なドリブルとシュート。完全に魅せられた。88分という時間ながら、その後のロスタイム5分がどんなに楽だったことか。

この二人に魅せられた。

やりたい事が出来た前半とやりたい事が出来なかった後半。勝利したとはいえ、課題が無かったわけではない。1試合と通して納得のいく試合をするには、修正点が多い。怪我人の状態も気になるが、修正点をしっかり確認をして次節の大分戦に望んで欲しい。


サッカースタジアムにて観戦)