れいと私は お酒を飲んで
普段と同じような雰囲気で話をしていた。
ただ 内容が普段と違うだけだった。
「で どーすんの
」
「まぁ、何か仕事を探すわ」
こんな風に 全然別れ話らしからぬ会話。
ふたりとも というか 私はすっかりリラックしていた。
こうやって 冷静に話ができることが理想的だったし
少なくとも 取り乱すこともなければ
「あの時、あーいえば、こーいえば・・・」
みたいな事にはならないと思ったからだ。
れいが 昼間の携帯のやり取りについて語った。
「あれ、マイミクからでさ・・・。
さすが大学で心理学を勉強しているせいか
痛いとこ 突かれちゃってね」
と苦笑した。
ん
痛いとこ


「私 かれんの携帯を折って
その状況をメールしてたんだ」
あ、そうなんだ・・・。
あれは、ヤ●ザじゃなくて、友達か・・・。
しかも、実況中継してたなんて。
「でさ マイミクに言われたよ。
私が
『今 彼女の携帯を折った。けど許す』
ってメールしたらさ
『彼女のことが好きなんだね』
ってさ(^_^;)」
私は 今度こそ
殺されかねない、と思っていたので驚いた。
れいが まだ それでも私を好きだって


私を・・・許す
「私は 無償の愛を与えるの。
だから いいの。
許せるの」
と、れいは言った。
でも 私の決意は変わらない。
そこで私は反論をしたのだろうか
次の瞬間には
れいが突然 目の前で薬を一気に何錠も飲み
私が「えっ
」と思うまでの間に
れいを止めようとした時には
口移しで 私の中にも何錠もの薬が入ってきた。
必死で抵抗する私を ベッドに押し倒し
何度も口移しでお酒と薬をいっしょに飲ませようとする。
苦しい・・・。
息が出来ない・・・。
れいは 力づくで私を抑えて
絶対に飲ませようとしている。
私はとうとう苦しくて 飲み込んでしまった。
ハァハァハァ・・・。
どうしよう・・・。
何錠飲んだのかも 分からない。
ただ 前回 自分で飲んだ時以上に
飲んでいることは確かだ・・・。
れいは 再びテーブルまで走って行き
今度は 自分でありったけの薬をつかみ
一気に自分の口の中に放り込んだ。
これは 心中なの・・・
意識が遠くなるなか れいがフラフラになり
倒れるような形で歩いているのが見えたのが最後だった。