私もいろいろな店や企業でアルバイトしている(していた)身だが、どこの経営者も社員も売り上げが上げれば上がるほど嬉しい(営利企業ってそんなもんでしょ?)ものだと思う。


経営者であればやはり売り上げがそのまま自分の収入に反映されるし、社員はやはり給与査定や評価に響くから売り上げにはやはり関心があるだろう。


さて、ではそこで働くアルバイトやパートも同じ気持ちなのだろうか?個人差はあるだろうが少なくともそうではないと思う。


一人も来なくていいともではさすがに思っていないが、退屈しない程度(暇すぎて帰らされない程度)に来てくれればいいと思う。


基本的に店の売上が多い月があっても、アルバイトにはちょっと残業が多めになるか、シフトに入る日が少し多くなるか程度である、直接売り上げが給与に反映された(それでも上がることは上がるが)……という気持ちが(社員とかに比べると)薄いだからだ。


一番嫌なのは店に入っている社員の人数以上に売り上げがある場合(つまり人員に対して客数が多い場合の時)。この時は社員同士の言葉も荒くなるし、雰囲気だって荒んで悪くなる。忙しくても人員が足りていればやりがいが持てるし、退屈しのぎにもなるからいいんだが、人員が足りてないのに客数が多いと正直「これ以上来るなー。」という感じになってしまう。


結論としては退屈しない程度に来客がある(売り上げがある)程度でいい。


売上が上がった時の気持ちを経営者や社員と共有することは、私にはできないと思う(中にはできる人もいるけど)。なぜなら働いている目的も価値観も違う(このことに関しては気が向いたら次の機会に述べるが)のだから。

例えばピアノ教室に通うとしよう。当然月謝がかかる……ということは、自分の金である以上は一生懸命やる。


そうするとピアノの腕は上達する。ということはピアノのスキルが身に着く。

例えばアルバイトをする(単純労働ではなく、できるだけ技能の身に着くバイトが望ましい)、月謝(給与)がもらえる。金がもらえる以上は一生懸命やる。

その職場で必要な技量は上達する……スキルが身に着く。


ある程度身につけてしまったら、もう技量の上達も頭打ちになるから、そこをやめて全く別の職場にステージを移す。それを数回繰り返していけば、どこの職場へ行ってもある程度即戦力として通用するマルチゼネラリストになれる。


 

他の例でいけば資格教室に通う……目的の資格を取るために通うということは、月謝を払う。

目的の資格さえ取ればもう通う必要はないから、そこをやめて次のステージへ……。


アルバイトをする……覚えたい仕事のスキルを身につけるために働くということは、月謝(給与)がもらえる。

仕事のスキルを身につけてしまえばもういる必要はないから、そこをやめて次のステージへ……。


ゲームソフトで例えるなら、同じアルバイトを長々とやるのは、1つのソフトをクリアした後も延々と繰り返しリピートプレイしているようなもの。そこの職場で覚えられることをすべて(アルバイトの範囲内で)覚えてしまったら、次のソフト(職場)に移るべし。


なぜそうすべきか?という点についてはのちほど詳しく説明するとしよう。今は、将来の備えと言って資格を複数所有する人がいるがそれと同じ、不測の事態に対しての将来への備えということだけ説明しておく。


フリーター(アルバイト専門業)人生という名の大学に入ったと思えばいい。

そこは実際の大学以上に濃い学習の場となる場所である。


だからアルバイト専門業諸君もその知人や親御さんも、自分を卑下したり、将来を悲観したりする必要などどこにもない!胸張って堂々と生きればいい!

アル専だってカスタマイズ次第では、正社員や自営業の人以上に対等かつ立派な人生を送ることができるのだから。


それについてはのちほど詳しく説明するとして、私にとって各種アルバイトや、本命以外の正社員での就労はお金のもらえる塾やカルチャースクールのようなもの。アルバイトが短大なら、正社員は大学といったところか……。

私はいつもMJを読んでいるが、2010922日付の新聞では1面に中小飲食店調査の記事が載っていた。



その中で、「銀座みやま」の店主(31)や、「カタラタス」のオーナー(32)の前職は大手飲食チェーンや、大手外食企業の社員らしい。


両者とも将来の起業を前提にそういった会社に就職したんだろうと思う。


前回、私はアルバイトは金のもらえる塾やカルチャースクールのようなものだと言ったが、本命ではない正社員の就職先もやはり金のもらえる塾やカルチャースクール(つまり習い事感覚)であると思うのだ。


両者ともきっとそういう割り切り方をしていたに違いない!と思う。


そうして金のもらえる塾やカルチャースクールで覚えた技能や経験を武器に、独立して店を開業する……そういった考え方があってもいいと思う。

しかしそれならば、将来の起業を前提にそういった会社に就職するのもありなら、将来アル専で生きることを前提にそういった会社に就職するのもありだ!と思うのだ。


私はこの世に成り立たない生き方はないと思うし、またデメリットしかない生き方というのもないだろうと思う。


独立して店をやっているから幸せで偉いというわけではないだろう、アル専でいるから不幸で駄目というわけでもないだろう。

1つの店を持つのも確立された生き方なら、23個以上掛け持ちでアルバイト専業で暮らすのも一つの確立された生き方‥‥その価値は(本来は)対等である。


前田亘輝の「Try Boy, Try Girl」の歌詞の中にもあるように「恋も仕事も友情も比べるもんじゃない、価値観にしたって十人十色。」ですから。


お金のもらえるカルチャースクールで仕事を覚えて、それを元手に独立して店を持つのも生き方なら、アルバイト専門業として生きてくのも一つの生き方……どちらもいいも悪いもない!

どちらにしてもダメになった時に戻れる仕事(保険)があるのは心強い……と思う。人生なんて所詮アトベンチャーゲームたとえ踏み外しても、結局楽しんだ人が勝者ですから!要は正社員だろうと自営業だろうとアル専だろうと、笑って暮らせりゃそれは勝者(笑者)だということ。



最初っからアル専はダメだと決めつけないで、これも一つの職業(生き方)と認められる時期になっているのではないのだろうか?