試験委員の本を読まずに解答解説を書いて受講生が減少した塾(資格受験指導校) | 実務家でもなく講師でもなくマニアでもなく

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還暦間近な独身男性が資格検定について書きます。

もう20年以上前、受験指導の講師だった私は中小企業診断士2次試験の組織の事例の解答解説を作成していました。

 

社長からは「根拠を明らかに、できれば試験委員の本から根拠を見つけるように」と言われていました。

 

与件分に「経済効果」と書かれているので1次試験と試験委員の本から「収穫逓増・収穫逓減」のキーワードを見つけました。

 

その通りに書きました。

 

ところが他の学校はそのようなことはせず「事例がこうなら私はこう考える」など根拠に乏しい解答を作成していました。

 

結果、与件分に「経済効果」と書かれているにもかかわらず「範囲の経済」という経済性を解答例を書いている学校がありました。

 

そしてその学校は翌年受講生を大きく減らしました。

 

当時診断士受験と言えばその学校だったのですが今は見る影もありません。

 

受験生が試験委員の本を読むことはおすすめしません。

 

しかし受験指導講師なら試験委員の本を読んだ方がよいでしょう。