背骨コンディショニング スペシャリスト/作業療法士の鈴木諒です。
今回は
猫背は遺伝なのか?
というテーマでお伝えしていこうと思います。
※音声で理解したい方はこちら
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結論を先に言ってしまうと、遺伝ではなくて
筋力の問題です
でも猫背って聞くと、よく
・親も兄弟も猫背です
・私は生まれつき猫背です
というような方がいらっしゃるんですけど、正しく言うと「生まれつき」ということではなくて、
背中の筋力が弱い
ということが一番の原因になっていることがほとんどです。
「ご家族皆さん猫背だよ」というのは「ご家族皆さん筋力が弱かった」ということですね。
皆さんは意識して背筋を鍛えたことはあるでしょうか?
普段の生活でなかなか背中を意識していない、背筋していないということであれば、猫背は生まれつきとかではなく背筋の筋力が弱くなってるよっていうお話です。
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現代の生活は特に猫背になりやすい、「猫背・巻き肩」というような姿勢になりやすい生活だと思います。
パソコン使っていたり、スマートフォンで色々SNSを見たりネットショッピングしたり…
または車の運転を長時間される方もいると思います。
そういう方は、背中を意識していないとどんどん弱くなってしまいます。
このあたりは7回目の放送でお伝えした通りですけれども、筋肉っていうのは使わなければ退化・萎縮してしまいます。
でも逆に、使えば発達していくものですので、どうしても現代の生活で「猫背・巻き肩」というような姿勢になりやすい方は、この便利な生活を続けていきながら
背筋を鍛えましょう!
ということに尽きます。
そこで大事になってくるのが
脊柱起立筋
この筋肉の名前は聞いたことあるでしょうか?
脊柱起立筋というのは、頭蓋骨から背骨の土台の仙骨まで縦に長くつながっている筋肉の総称です。
↑体を後ろ側から見たイラスト
この脊柱起立筋が、座ってる時とか立っている時、歩いてる時に重力に対して無意識に姿勢を支えてくれる筋肉です。
無意識なので、皆さんは特に脊柱起立筋に力入れて座ったりとか立ったり歩いたりっていうことはされていないと思います。
でも逆に、無意識なので鍛えていないと重力に対して身体を保持するのが出来なくなってしまって、それで段々と背中や腰が丸まる姿勢になってしまいます。
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じゃあこれをどう解決していくのか。
筋力トレーニングとしては「ローワーバック(バックエクステンション)」という背筋の種目を背骨コンディショニングではお伝えしています。
※トレーニング方法の動画はこちら
このローワーバック(バックエクステンション)という種目でコツコツ週2回背筋を鍛えていく、これに尽きます。
私も以前は背中が丸くて肩も巻き込んで、頭も前に行くような姿勢をとっていましたので、肩や背中がいつも凝っていた記憶があります。
でもこの姿勢の悪さが背筋の筋力の問題だということをしっかり理解して、コツコツ筋力トレーニングを継続しています。
今だと、初めて会ったお客様とかにも「すごい姿勢が綺麗ですね」って言われたり、昔から知っている背骨コンディショニングのインストラクターの方にも「すごい背が伸びましたね」っていうようなことも言われました。
※実際に身長が伸びたわけではありません(笑)
とにかく
週2回の筋トレ!
こちらをコツコツ継続することが必要ということです。
猫背は「昔からそうだから…」という形で捉えてしまってる方が本当に多いなと感じますけれども、背中の筋トレをコツコツ続けていくと改善できます。
何歳からでも筋肉は発達していきますので、姿勢もしっかりと改善することができます。
猫背で悩んでいる方にはこの内容を参考にして、筋力トレーニングに取り組んでいただければ嬉しいです。
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