背骨コンディショニング スペシャリスト/作業療法士の鈴木諒です。
今回はトレーニングを継続していくうえで、ぜひとも知っておきたい基本的な法則についてお伝えします。
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【ルーの法則】
というものを聞いたことはあるでしょうか。
ルーの法則というのは
「体の機能や器官は適度に使うと発達し、使わなければ退化・萎縮し、過度に使えば障害を起こす」
というものです。
この法則については昔から言われているトレーニングの基本の法則ですが、もちろん年齢に関わりなく同じことが言えます。
高齢者の方でも適度に使えば筋肉も発達しますし、逆に使わないと萎縮してしまいます。
よく耳にする
「年だから筋肉がつかない」
というのは間違いです。
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実際に背骨コンディショニングでお伝えしているもので、筋肉の「超回復」というものがあります。
この超回復は筋肉が回復する過程ですけれども、簡単にいうと筋トレで筋肉の線維を傷つけて、それがまた再合成と言ってブチブチ切れた線維がまた繋がっていきます。
再合成には時間が必要なんですけれども、その繋がっていく過程を超回復と言います。
超回復して筋肉の線維が繋がると、筋トレ前と比べて筋力がアップしている状態になります。
この超回復に必要な時間っていうのは大きい筋肉であればあるほど長い時間必要になります。
大きい筋肉というと、背骨コンディショニングでよくお勧めしているバックキックという方法で鍛える大殿筋(お尻の筋肉)があります。
大殿筋は背骨の土台である仙骨と股関節を安定させてくれますが、しっかり筋トレした後に超回復には大体100時間ぐらい必要と言われています。
この超回復のことを無視してしまって、強い負荷をかけているのにも関わらず毎日毎日同じような場所ばかり鍛えていくと、筋肉が傷つきすぎて壊れていきます。
最悪、筋肉が完全に断裂してしまうという状態を引き起こす可能性もあります。
ですので、しっかりとこのような身体の基本的な法則を知ったうえでトレーニングするという事が大事です。
この内容を理解したうえで考えると、やはり筋トレは週に2回(もしくは週3回)が最適です。
大殿筋ですと週2回、背中の菱形筋は週2~3回鍛えるのがルーの法則でいう「適度に使う」に当てはまると言えると思います。
そうすると筋肉が徐々に発達して、背骨や関節を安定してくれるようになります。
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筋トレを「週2回おこなう」というものですが、習慣にしてしまうのがベストです。
そのために、筋トレする曜日を決めましょう。
私でいうと
・バックキック(お尻の筋トレ)は火曜日と金曜日
・ハイエルボーローイング(背中の筋トレ)は月曜日と木曜日
このように決まっています。
私の場合は仕事に行く前、朝のうちに筋トレを済ませてしまうという形です。
筋トレする曜日を決めて、さらに時間まで決めると習慣になりやすいと思います。
そうは言っても忙しいとか大変だとか辛いとか、皆さんそれぞれあると思います。
ですが、やっぱり筋トレは身体を健康に保つためには欠かせないものだと思います。
そんな時は、筋トレを
まずやる!
と決めましょう。
やると決めたら
・曜日を決める
・時間も決めておく
そうするとスケジュールの中でもやるべきものが決まってきますので、あとはそれを実行するだけです。
口で言うのは簡単なんですけれども、そのように曜日とか時間とかを決めておくと本当に習慣になりやすいと思います。
私のパーソナルで背骨矯正しているお客様にも、同じく曜日を決めていただいて習慣になってる方が本当に多いんです。
でも、習慣にしていくために「ルーの法則」ですとか筋肉の「超回復」のことについて、しっかりと理解したうえで習慣にして、筋トレを継続していただけたら嬉しいです。
今回はトレーニングの基本的な法則についてお伝えさせていただきました。
参考にして日頃のトレーニングに取り組んでみてくださいね。
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