背骨コンディショニング スペシャリスト/作業療法士の鈴木諒です。
背中が丸まると自律神経の働きが低下…
運動で改善しよう!
つい先日、リハビリ現場でこんなご相談を受けました。
よく原因がわからないけど
・疲れやすい
・頭がぼーっとして気分がすっきりしない
その方は、普段と違って表情もすぐれないようでした。
皆さんもそんな経験はありませんか?
そんな時には「とりあえず安静にして休む」という人も多いと思います。
でも安静にしていると、かえって調子が悪くなることがあります。
よくわからないけど疲れやすい…という時に注目してほしいのは背中の状態。つまり
猫背になっていないか?
を確認してほしいです。
猫背になることで内臓の働きに異常が起きたり、副交感神経の働きが悪くなってなかなか身体が休まらなかったり…ということがあります。
猫背になっている、つまり胸椎が丸まっている状態がずっと続くと関節も固まって神経の流れも悪くなっていきます。
「何だか疲れやすい…」
それが背骨の歪みで神経の流れが悪くなっていることが原因の場合は、安静にしても根本的には改善しません。
そのまま関節が固まり続けて神経の流れもさらに悪くなってしまいます。
では何が必要か?
そもそも背中が丸くなるのは、姿勢を支える筋力不足が原因です。
特に仙骨を支える「大殿筋(お尻の筋肉)」や背骨全体を支える「脊柱起立筋(背中の筋肉)」が大事。
これらを普段からトレーニングして鍛えておくことが重要です。
よく猫背は
・昔からだからしょうがない
・親や兄弟もそうだから遺伝だ
などと考えている方も多いです。
繰り返しますが、猫背になってしまう一番の原因は
筋力不足!
逆に言うと、筋力トレーニングをコツコツ続けることで猫背を予防し、自律神経の働きを本来のバランスの取れた状態に保つことができます。
安静にしたり薬の力に頼るのもいいですが、あくまでそれは一時しのぎ。
根本的な解決にならない、ということは頭に入れておきましょう。
寝不足だったり疲れがとても溜まったりしている時には休むことも大切です。
でも、しっかり休んでもなんだか身体が疲れてしまう、気分がすっきりしないといった場合には背骨の歪みが原因かも。
普段から運動をしっかりと継続し、神経の働きも適切な状態を保てるようにしていきましょう!
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猫背が気になる方に、まず取り組んでほしい体操と筋トレをご紹介します。
痛みがなく無理のない範囲で試してみてください。
・胸ひらき(胸椎、肩のゆるめ)
・ローワーバック(脊柱起立筋の筋トレ)
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