SEAWEST10周年に関してのなにか | SEAWEST blog

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同人ゲーム制作サークル「SEAWEST」(しーうぇすと)のブログです。

SEAWEST結成して満10年となりました。

2009年3月9日の夕方過ぎ、大学の春休みでONZO君ちで遊んでたんですが、就活がイヤじゃクソじゃと言い合っていて。
世の中のしょうもない会社に使われるくらいなら起業しようぜと言い出して。

僕とONZOとしようとその場にいた3人全員の気持ちがひとつになりました。
でも起業しようにも何をやろうかと当然の疑問が持ち上がった頃合いをみて、僕が言いました。

「エロゲー作ろうぜ」

あれから今日で10年。未だにエロゲーは作れておりません。
※申し訳程度にエロ小説オーディオブックは作りました。

当初の熱量は凄まじいものがありました。
自分たちの力だけで社会という荒波に漕ぎ出していく。
モンハンを初めてすぐ、無知の状態の3人でババコンガに挑む時よりもスリリングでワクワクしました。

ここにSEAWESTあり、と言わせてみせると思ってサークル名は出身中学校の名前から取りました。

とりあえず仲間を集めなければと思って、満場一致、真っ先に名前が挙がったのが、つんでした。
全ての雑務は彼がなんとかしてくれるという頼もしさがありました。
彼はモンハンの武器でも笛とか選ぶタイプでした。

つんはキャッチボールしようぜと誘いだして、
モンハンやってショウグンギザミを倒して油断しているところで勧誘しました。

そこまではモンハンの力を借りて順調でしたが、すぐに問題にぶち当たります。

いざゲームを作るとなった際、
エロゲーだからプログラムは簡単そうだし、文章なら誰でも書けるけれど、
じゃあ、肝心の絵は誰が描くのか問題です。

知り合いで絵が描けそうな人は2人。
1人は野村さんで、風の噂に聞くとコミケで本を出した(※事実誤認でした)と聞いておりましたので、
既にセミプロっぽいから実績のない我々では相手にしてくれないだろうと踏んでました。

もうひとり、なんか文化祭とかでやたら上手い絵を描いちゃう系のM氏(仮称)に打診しました。
M氏は一時的にメンバーに入ってくれましたが、やはりパソコンで絵を描ける道具「ペンタブ」なるものを持っている野村さんが良いという話になり、アポイントを取ってくれました。


僕はかなりビビってましたが、野村さんはあっさりOKどころか、気合十分で加入してくれました。

ここから現実的にゲーム作りの話がスタートしました。
絵を描く人は野村さん。あとは適当でのスタートです。

超がつくほど楽しい時期です。

それからほどなくして、ONZOが抜けました。あっさり就職決まって、いち抜けです。

なし崩し的に僕がサークルリーダーとなり、ここから地獄のような日々がはじまりました。
処女作dreamingができるまで、マジで地獄の日々でした。
 

起業するという漠然とした目標、作品を作って収益を出すという目的を達成するため、

視野狭窄となり死ぬほど暑苦しくなった僕が、周りの人間を本当に泣かせつつ死の行軍をはじめてしまいました。くたばって欲しい。

1年弱の開発期間を経てどうにかこうにか「dreaming」は完成させましたが、
自分が書いたシナリオをどうしても納得できず、公開時の手違いもあり、そのままお蔵入りしました。

シナリオがあれなのはわかるんですけど、他は見る点がいっぱいあるのに、
ホント自己本位で嫌な奴でした。

その処女作が完成する少し前くらいに、かしげが加入しました。
彼が入ったことで随分とサークルの空気はよくなりました。

かしげは軽いノリで浮ついた感じのする男でしたが、WEB関係とかが好きだったようで
この当アメブロも彼が作ってくれました(その後つんにより改修しましたが)。

それから、「あかね」を作って、コミティアで頒布して。
「春のうらら」を作り始めて、かしげがフェードアウトして、
皆、就職したり、進学したり、留学したり、バイトしたり。
何度も制作が途切れそうになりながらも、なんとか年1でちょっとずつ発表したり、
うらら完成前にONZOが帰ってきた勢いで、ババンとうららが完成&頒布できたり。

うららは、幸いにも気に入ってくれた方もいて何人もの方から感想もいただけたり。

調子よく続けていけるかと思えば、そうでもなかったり。
どうにか「春の日に道が続く」は出せたけれど、そのあたりが限界だったようで
しようがフェードアウトして、ONZOがフェードアウトして、野村さんが脱退して。

突然、かしげが戻ってきて、SEAWESTマラソン部を立ち上げて。
石垣島マラソン目指して練習して、本番前にフェードアウトして。

かしげ、俺はひとりきりで石垣島マラソン走り切ったぞ。

そんなこんなで今に至ります。

10年ひと昔とは言いますが、この間にサークルの中身は随分と変わりました。
僕個人もずいぶんと変わった気がします。身体的には身長も体重も全く変わりありませんが、環境が変わったので変わったのでしょう。

なんやかんやとありましたが、飽き性の僕がこの10年間創作してこれたのは
ひとえにSEAWESTのお陰です。

創作を続けることが良いことだとは微塵も思いませんし、
なんならやめた方が人生拓けるんじゃなかろうかと思うことはしょっちゅですが、
それでも、ありがたい気持ちの方が強いです。

次か次かその次あたりで良い作品が作れそうな気がしますから。


脱退した野村さんは僕に言いたいことが山積してるでしょう、本当につらい立場だったと思います。
フェードアウトしたしようもONZOも、こんなはずじゃなかったと思うことの方が多かったかもしれないけれど、
なんかしらSEAWESTでの活動が意義あるものだったら、良いなと思います(知らんがなで終わりそうだけど)

僕はSEAWESTでの活動で、ウルトラ楽しいことが沢山ありました。
ありがとうございました。

かしげは適当な時にまた適当に関わってください。他の元メンバーも同様です。


そして、唯一残っているつんですが、
このスーパーマン的な男の存在なくしてSEAWESTはありえないわけでありまして、
なにとぞ今後ともよろしくお願いします。