FiLIP | idiのブログ

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主観戯言ブログ。映画ネタバレ有。




やっぱり気になって観てきてしまった(笑)

ナチス、ユダヤの文言あるもので
当時発行禁止になった小説が
60年の時を経てようやく映画化!

しかも原作は自伝なんて聞いちゃったら
どんなタブーが秘められてたのか
気になるでしょ〜



伊勢谷くん風味よねw



家族、恋人を目の前でナチスに殺された
ポーランド系ユダヤ人のフィリップ

のちにフランス人と身分を偽って
敵方フランクフルトの高級ホテルに従事し
ドイツ人女性を弄ぶという復讐?
を、していた

そのうち あるドイツ人女性と出逢い
本当に恋をしてしまうのだが…


歴史が苦手な自分でも観ているうちに
ナチス支配下のドイツが
どんな状況だったのか理解出来たのと

フィリップ役の役者さんの演技に
ぐいぐい惹き込まれたのが大きくて
彼の心の動きにこちらも揺さぶられた

発禁だったのは時代のせいね
時代が変わっても変わらない国もあるけど
変われて良かったね



独人女性を弄ぶのが復讐になるの?
っていうのも当時の独ルールだと
彼に出来るある意味復讐だと思えたし

その復讐の一環で目を付けた彼女に
本気で恋をしてから結末に至るまでも
その間に起きた事柄が彼にどう影響したか
わからなくないなーと思えて
あの あっけないラストにも納得


冒頭で家族恋人と一緒に居てるときの
どこにでもいそうな青年のあどけない表情

独人女性を復讐のつもりで抱くときの
感情のない目と
罵ってるときの憎さ溢れんばかりの目

関係性はよくわからなかったけど
彼をドイツに率いれた
人物とのやり取りで見られた
悪人になり切れない彼の本質的な部分も

彼女に惹かれていく戸惑いと
彼女に誠実になっていくところから
全体的に醸し出す雰囲気の変化とか

ただのルームメイトだった彼と
少しずつ打ち解けていく様と
その彼を失ったときの
長回し慟哭シーンからラストに続く感情を

共感とは違うけれど
手に取るようにわかる気にさせられる
演技が本当に素晴らしかった!
かつ、横顔がセクシーだったわ♡ (笑)

あの時代に不条理を強いられた
何者でもないただのユダヤ人男性の
(って、生きてること自体ラッキーマンではあるけど)
どうにも拭えない孤独な背中を見た
って感じ?



復讐って
映像ではよく観る設定だけど
実際にはなかなか出来ないと思うの

あたしは執念深いから
過去に不条理なことされて腹が立って
今でも忘れられないヤツが何人かいるw

なんで忘れられない?
関係があったときに反撃出来なかったから
悔しい思いだけが残っちゃってるのねー


人として関係のあった相手なら
自分にも責任があったと思えても
職場で受けた明らかなパワハラだけは
いつまで経っても忘れられんw

今の自分なら
こうしたのに!
言い返せるのに!って(笑)

でもきっと、そのとき何か出来たところで
やれる程度は知れてる

この映画の主人公と同じで
自分の方が立場が弱かったから受けた事

どう足掻いても

すっきり解決なんてしなかっただろう

だからって今更復讐してやる!
なんてほどの熱量も機会もない
ふとしたときに思い出して感情ぶり返して
憎たらしい気持ちになるの辞めたいのにー


ってか、復讐ってどうやるの?
呪う?w

フィリップのいう復讐も
言ってしまえば些細なこと
彼の感情論でしかないようなことで
復讐になってたのかもわからない

や、ちゃんと復讐と言えるべきことも
しれっとやってたけどね!
気が触れなきゃやれないよね〜的なw

復讐なんてそんな物騒なこと
凡人にはそうそう出来ないってことね
うんうん(笑)