関心領域 | idiのブログ

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主観戯言ブログ。映画ネタバレ有。




興味ありマクりながらも
事前情報で淡々としてる、音で表現
みたいなのを知ってたから
眠くなりそーと思って
映画館では観ないつもりでいた

んだけど

音で表現か…
配信じゃ得られない何かが得られるかも…

夫さん歓迎会で不在だしー
今日はコンディション良さ気だし〜♪
で、観てきた(笑)






映画の歴史って
ちょちょっと調べたら129年なんだってよ

あたしが観てきた映画たちにしても
子どもの頃に観たものと
20年前に観たものと
ここ数年に観たものでは
物理的な技術もまるで違うし
構成も多様になっていて
面白いし、凄い!と純粋に思う

にしても
ココまできたか〜
と、思っちゃったこの作品



事前情報の通り
アウシュビッツ収容所の隣で
幸せに暮らす家族の日常を淡々と描くだけ

その日常の一部として塀の向こうからは
常に銃声怒号悲鳴が聞こえ
煙突からは黒い煙が絶えないにも関わらず
豊かで平穏な暮らしぶりを見せられるだけ

収容所で何が行われているのか
一家が明確に
理解しているであろうエピソードが
「だから何?
私たちには関係ないことよ」な感じで

塀の向こうでは
あんなことが起こってるのに
よくぞ平然と暮らしていけるなこの家族
と思わされる程度の描画はあるけど

ストーリーとしては『マジで退屈』


そう思わせることが目的の作品のようで


冒頭に不穏な音から
のどかな自然の音に変化する間の数分
まっくろなスクリーンを観せられて
十分に不安な気持ちにさせられた

作中にも嫌な、不安な気持ちにさせる
数秒の間があったり

エンディングにこれまた
ここまで人を不快にさせる音ってあるのか
と思わせる曲をだらだら垂れ流す

塀の向こうの不穏な音が気になりながらも
ほんっとに面白くも何ともない
裕福そうな家族の日常を観ていて
次第に退屈になってきた自分も同罪!って

観たあとに思わせたら作品完成ってか



あたしだって戦争のことにしても
ホロコーストのことも詳しくなくても
恐ろしいという認識はもちろんあるし
無関心とか慣れの怖さも知ってる

戦争やホロコーストについて
知識としてどれだけ知ってるか
または感受性の差によって
この映画の持つメッセージの受け止め方も
違ってきそうだけど

ここまで観る側に委ねられたものが
映画として作品になり
アカデミー賞まで取るような
領域になったのか
今後の映画はどうなっていくんだろう

と思ったのが率直な感想ですw


映画館で観といて良かったのは違いない!