前記事の続きで、2023/24V.LEAGUE Division1の各チームの概観です。

 

ここでは、昨季のV.LEAGUE Division1の9位~7位までの3チームについて、見てみます。

 

PFUブルーキャッツ(昨季9位)トヨタ車体クインシーズ(昨季8位)日立Astemoリヴァーレ(昨季7位)の3チームになりますね。

 

 

なお、昨季のV1リーグの最終順位は、以下のようになっていました。

https://www.vleague.jp/round/detail/333

https://www.vleague.jp/round/detail/338

https://www.vleague.jp/round/detail/339

 

 1位  NECレッドロケッツ(前季4位、前々季3位)

 2位  東レアローズ(前季3位、前々季2位)

 3位  久光スプリングス(前季1位、前々季8位)

 4位  埼玉上尾メディックス(前季5位、前々季5位)

 5位  JTマーヴェラス(前季2位、前々季1位)

 6位  デンソーエアリービーズ(前季6位、前々季4位)

 7位  日立Astemoリヴァーレ(前季7位、前々季7位)

 8位  トヨタ車体クインシーズ(前季10位、前々季11位)

 9位  PFUブルーキャッツ(前季8位、前々季9位)

10位  KUROBEアクアフェアリーズ(前季12位、前々季12位)

11位  岡山シーガルズ(前季9位、前々季6位)

圏 外  プレステージ・インターナショナルアランマーレ (昨季V2リーグ1位、昨季チャレンジマッチでヴィクトリーナ姫路に勝利→V1リーグ昇格)

12位  ヴィクトリーナ姫路(前季11位、前々季10位、昨季チャレンジマッチでアランマーレに敗戦→V2リーグ降格)

 

 

また、今季、2023/24季の日程概要については、下記記事に記載しています。

 

「2023/24V.LEAGUE Division1 日程・大会概要 発表!!」

https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12808878197.html

 

 

以下、この記事では、PUFブルーキャッツトヨタ車体クインシーズ日立Astemoリヴァーレの3チームについて、主としてメンバー構成を中心に、昨季との対比において今季の力具合がどうなっているかを、あくまで個人的な観点で見てみます。

 

 

 

 

 

4.PFUブルーキャッツ(昨季9位)

 

(Vリーグ登録選手)

https://www.vleague.jp/women/team_detail/275

(チームサイト選手紹介ページ)

https://pfu-bluecats.com/player-staff-info?type=Player

 

 

 1 宮地佳乃 選手(OH)*新加入

 2 瀬戸杏華 選手(MB)

 3 藤倉由貴 選手(S)*新加入

 5 大村季色 選手(OH)*新加入

 6 細沼 綾 選手(MB)*昨季加入

 7 林 有美 選手(L)*昨季加入

 8 高相みな実 選手(OH)

 9 山下遥香 選手(S)

10 綿引菜都美 選手(MB)

11 池谷優佳 選手(L)*新加入  

12 ジャン ティ タン トゥイー 選手(OP・MB/ベトナム)

13 谷内美紅 選手(MB)*昨季加入 

23 バルデス・メリーサ 選手(OH/キューバ)

33 サンタナ・グトゥ・ダリ 選手(OH/プエルトリコ)*新加入 → 2024.1.15退団

35 志摩美古都 選手(OH)

 

以上、15名。

 

 

キャプテン

高相みな実 選手(OH)

副キャプテン

綿引菜都美 選手(MB)

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=adpx-f4opc

 

監督

坂本将康 監督

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=adpx-f4opc

 

入団

大村季色 選手(5/OH/170cm) ← 日本体育大学

https://www.pfu.ricoh.com/bluecats/topics/2022/20221226.html

宮地佳乃 選手(1/OH/179cm/2001.7.28生) ← ヴィクトリーナ姫路

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=xtcd2xsto4e

藤倉由貴 選手(3/S/165cm/1999.8.27生) ← Viore NAGOYA(トライアウト結果)

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=mgyrdv3i3az

池谷優佳 選手(11/L/157cm/1997.12.27生) ← 久光スプリングス

サンタナ・グトゥ・ダリ 選手(33/OH/185cm/1995.2.19生/プエルトリコ) ← Hwaseong IBK Altos(韓国)→ 2024.1.15退団(震災の影響とのこと)

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=kh9b0qne6q

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=4mlwpcuim

 

退団

アコスタ・ロスランディ 選手(18/OH)

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=cdvlshz_3e

島原玖南 選手(1/S)

森田茉莉 選手(3/L) → ヴィクトリーナ姫路

鍋谷友理枝 選手(15/OH) → トヨタ車体クインシーズ

田原愛里 選手(17/S)

https://www.pfu.ricoh.com/bluecats/topics/2022/20230424.html

渡邊真恵 選手(4/OP)

https://www.pfu.ricoh.com/bluecats/topics/2022/20230403.html

堀口あやか 選手(11/OH)

https://www.pfu.ricoh.com/bluecats/topics/2022/20230313-01.html

 

【2024/25内定選手】(2023.12.4、2023.12.11、2023.12.21追記)

16 大熊紀妙 選手(OH/173cm/2004.3.7生) ← 岐阜協立大学

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=uaav8_0imecq

 4 川﨑鈴奈(かわさき れいな) 選手(OH/177cm/2001.10.25生) ←  国士舘大学

15 奥村 澪(おくむら れい) 選手(S/163cm/2001.7.25生) ← 桜美林大学 →内定辞退(2024.2.20)

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=8urv7zhogodb

17 長友真由(ながとも まゆ) 選手(OH・MB/176cm/2001.10.1生) ← 東海大学

25 舩田璃々香(ふなだ りりか) 選手(L/160cm/2001.5.25生) ← 順天堂大学  

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=iziwgdt-x

22 川添美優(かわぞえ みゆ) 選手(OH/170cm/2001.9.22生) ← 福岡大学

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=ac8yqa7ya7

19 上村杏菜(うえむら あんな) 選手(OH/166cm/2006.3.23生) ← 金蘭会高校

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=3umxd7ob_of3

 

【2024/25(2023/24季限り)退団選手】

 1 宮地佳乃 選手(OH)

 2 瀬戸杏華 選手(MB)

 7 林 有美 選手(L)

 8 高相みな実 選手(OH)

 9 山下遥香 選手(S)

10 綿引菜都美 選手(MB)

12 ジャン ティ タン トゥイー 選手(OP・MB/ベトナム)

35 志摩美古都 選手(OH)

https://pfu-bluecats.com/activity-topic-detail?id=zx4g0nt21ji6

 

 

PFUプルーキャッツは、今季はかなり出入がありましたね。

 

多くの選手が退団されましたが、特に鍋谷選手(OH)は昨季はかなり効果的なご活躍をされていましたので、その退団はかなり痛いと思いますし、田原選手(S)も、山下選手(S)がメインセッターを務めてはいましたが、ベテランの控えセッターとして重要な立場にあられたと思います。また、渡邊真恵選手(ライト)や堀口あやか選手(OH)も、チームの戦力の一コマになっていたと思いますが、今季は不在になりました。

 

対して、今季入団された選手の中では、昨季終盤から内定選手としてご活躍されていた大村季色選手(5/OH)の加入が、新戦力として貴重でしたね。昨季終盤からすでに主力的にレフトの片翼を担われ、結果を残されてきています。また、ヴィクトリーナ姫路で一定のご活躍をされていた宮地佳乃選手(1/OH)の加入も大きいと思いますね。

 

 

外国人選手については、ジャン選手(12/MB)は変わらずPFUに所属となりましたが、アコスタ選手(OH)は退団され、代わって、プエルトリコのサンタナ・グトゥ・ダリ選手(33/OH)が新外国人選手として加入されています。

 

アコスタ選手は守備にも献身的でしたから、比較的日本のバレーに合った選手でしたが、他方で大型外国人選手のようにガンガンブロックの上から決めてくるみたいなタイプではありませんでした。しかし、それでももちろん高い決定力は有しており、昨季のPFUの得点頭になられていましたので、アコスタ選手の退団とサンタナ選手の新加入がどう影響するかが、今季のPFUの戦績にもかなり影響しそうです。

 

サンタナ選手のことは全然知りませんが、少し動画で見ましたところ、かなり迫力のある豪快なアタックを打たれる豪腕アタッカーという感じで、この選手がチームにフィットするようであれば、今季のPFUは相当な破壊力のあるチームになりそうですね。

https://www.youtube.com/watch?v=MVOFajjAek8

 

 

あとは、今季のPFUの懸念材料として、田原選手(S)に加えて島原玖南選手(1/S)も退団されたことにより、もともとチームにおられたセッターが山下遥香選手(9)一人になった点で、この点は、今季トライアウトでビオーレ名古屋におられた藤倉由貴選手(3/S)が新セッターとして補充されましたが、PFUでは新人だけに、どこまでチームに合わせられるかの課題があるかもしれません。

 

それと、もともとPFUは、バルデス選手(23/OP)が非常に高い決定力を有しており、このチームのエースになられていましたが、昨季終盤あたりから、故障を抱えられるなどしたでしょうか、詳細は知らないのですが、出場機会が減ってきていたのが気になります。今季、バルデス選手がどこまで復調されるかも、PFUにとって大きいだろうと思いますね。

 

 

今季のPFUは、

Sは、メインが山下遥香選手(9)、サブに藤倉由貴選手(3)、

MBは、ジャン選手(12)と綿引菜都美選手(10)か細沼綾選手(6)、ときに瀬戸杏華選手(2)

OHは、志摩美古都選手(35)と新外国人選手のサンタナ・グトゥ・ダリ選手(33)、新人の大村季色選手(5)に、高相みな実選手(8)、

OPは、バルデス選手(23)と、PFUの場合はOPが流動的ですので、志摩美古都選手(35)や高相みな実選手(8)、

がライトに入られることもあるかもしれないと思いますが、概ねこのような布陣になるでしょうか。

 

 

全体的にみたときには、今季のPFUは、個人的には、昨季よりも若干層が薄くなった感じを受けます。人数も17名から15名に減少することとなりました。

 

特に、巧さで凌ぐことのできた鍋谷選手や渡邊真恵選手、堀口選手といった攻撃陣の交代要員が不在になった点と、チームに慣れたセッターが、山下選手お一人になった点は、若干不安要素のように感じられますね。

 

新外国人選手のサンタナ選手やバルデス選手、主力セッターの山下選手らがどれだけ安定的にご活躍できるが、今季のPFUにとって大事になってきそうな気がしますね。

 

 

 

 

 

5.トヨタ車体クインシーズ(昨季8位)

 

(Vリーグ登録選手)

https://www.vleague.jp/women/team_detail/266

(チームサイト選手紹介ページ)

https://queenseis-tab.com/team/member/

 

 

 1 鴫原ひなた 選手(OH)

 2 稲葉早生 選手(OH)

 3 髙佐風梨 選手(S)*新加入 

 5 周田夏紀 選手(MB)

 7 舟根綾菜 選手(OH)

 8 黒須咲良 選手(OH)

 9 長野有紗 選手(MB)*新加入

10 ファンヘッケ・リセ 選手(OP)*新加入

12 加地春花 選手(S)

13 立石優華 選手(L)*昨季加入

14 小出雛 選手(L)

15 鍋谷友理枝 選手(OH)*新加入

16 大川愛海 選手(OH)

17 藪田美穂子 選手(OH)

18 山上有紀 選手(S)

20 ハッタヤ・バムルンスック 選手(MB/タイ)

 

以上、16名。

 

 

キャプテン

鴫原ひなた 選手(1/OH)

副キャプテン

立石優華 選手(13/L)

https://queenseis-tab.com/2023/06/?post_type=post
 

監督

髙橋 悠 監督

https://queenseis-tab.com/2023/06/?post_type=post

 

入団

ファンヘッケ・リセ 選手(10/OP/191cm/1992.7.1生/ベルギー) ← 久光スプリングス

https://queenseis-tab.com/2023/08/?post_type=post

鍋谷友理枝 選手(15/OH/176cm/1993.12.15生) ← PFUブルーキャッツ

長野有紗 選手(9/MB/176cm/1996.9.13生) ← ヴィクトリーナ姫路

https://queenseis-tab.com/2023/06/?post_type=post

髙佐風梨(こうさふうり) 選手(3/S/164cm/2000.9.4生) ← 東京女子体育大学

https://queenseis-tab.com/2022/12/?post_type=post

 

退団

原 幸歩 選手(4/OH)

山形理沙子 選手(6/S)

ダニエル・カッティーノ 選手(9/OP)

熊井風音 選手(10/L)

杉原若葉 選手(19/MB)

林田愛佳 選手(21/MB)

https://queenseis-tab.com/2023/04/?post_type=post

 

【2024/25 新加入選手】(2023.12.7追記)

吉永有希(よしなが ゆうき) 選手(OH/171cm/2001.11.23生) ← 東京女子体育大学

笠井季璃(かさい りり) 選手(OH/175cm/2005.4.22生) ← 旭川実業高等学校

岩島由佳(いわしま ゆうか) 選手(MB/176cm/2002.9.16生) = 東京女子体育大学在学中(3年生)

https://queenseis-tab.com/2023/12/07/2024%e5%b9%b4%e5%ba%a6%e3%80%80%e5%86%85%e5%ae%9a%e9%81%b8%e6%89%8b%e3%81%8a%e3%82%88%e3%81%b3%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b0%e6%88%a6%e5%8f%82%e5%8a%a0%e3%81%ae/

 2 横田真未 選手(MB/デンソーエアリービーズ)

10 横田紗椰香 選手(MB/デンソーエアリービーズ)

14 佐藤彩乃 選手(S/KUROBEアクアフェアリーズ

 

【2024/25 退団選手】(2024.5.12追記)

 2 稲葉早生 選手(OH)

10 ファンヘッケ・リセ 選手(OP)

14 小出雛 選手(L)

16 大川愛海 選手(OH)

18 山上有紀 選手(S)

https://queenseis-tab.com/2024/05/08/%e9%80%80%e5%9b%a3%e9%81%b8%e6%89%8b%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b-3/

 

 

トヨタ車体クインシーズは、どうでしょうね。

 

今季はかなり多くの選手の出入がありましたが、全体的に見て、個人的には、昨季よりも若干充実する結果となっているのではないかという気がしますね。

 

 

ひとつには、先日の岡山シーガルズの開幕記者会見で河本監督も少し触れられていましたが、今季は、新外国人選手として、昨季久光スプリングスに所属されていたファンヘッケ・リセ選手(10/OP/ベルギー)が加入されました。

 

リセ選手は、もの凄い高身長で高いところから強烈なアタックを打たれる選手で、しかも昨季久光でプレーされただけに、日本のバレーに一定の慣れを有しておられます。

 

その点で、一段抜けた決定力を有するだけでなく、全く新たに外国から日本のチームに所属される外国人選手よりも、チームで生きる可能性が高いのではないかと思います。

 

また、もう1点は、昨季はかなり多くの選手が退団されましたが、今季は代わって、ベテランの鍋谷友理枝選手(15/OH)と、姫路でご活躍をされた長野有紗選手(9/MB)が加入され、両選手ともにチームに対する一定の実戦的な貢献が期待できそうですね。

 

特に鍋谷選手は、これまでのデンソーやPFUでのご活躍からしましても、非情に器用、かつ勝負強さがあり、巧さと冷静さも備えた選手ですので、シーズンを通して主力選手として出場されるかどうかはともかくとしても、チームにとって、言葉は良くないかもしれませんが、とても使い勝手のよい選手と言えるのではないかと思います。チームの苦しい場面などにおいて、流れを変える力を持たれた選手だと思いますから、トヨタ車体にとって同選手の加入は大きいのではないかと思いますね。

 

また、長野選手も、今季のトヨタ車体は、ハッタヤ選手(20)と周田選手(5)の他にMBがいなくなっていましたので、貴重な交代要員又は主力要員になられるのではないかと思います。

 

さらに新人の髙佐風梨選手(3/S)は、私は具体的には全く知りませんが、新人ですのでもちろん未知数ではあるものの、今年のユニバ代表チームにも選出されており(https://www.jva.or.jp/international2023/univ_women/)、高い評価を受けておられる選手だと思いますので、山上選手(18/S)や加地選手(12/S)とともに、今季の実戦でのご活躍もあり得るのではないかと思います。

 

加えて、このチームは、全日本のフル代表チームに所属した選手がおられませんでしたので、夏の間は、全メンバーでの落ちついた練習と準備が可能で、過度な体力の消耗なくこれているのではないかと思います。

 

そうした諸点を考えますと、もちろん新加入選手とチームとの相性等の問題はあるかとは思いますが、外観的には昨季よりも幾分チーム力がアップしたように感じられますね。

 

 

今季のトヨタ車体は、

Sは、山上有紀選手(18)と加地春花選手(12)が中心となり、場合によっては髙佐風梨選手(3)の起用もあり、

MBは、周田夏紀選手(5)とハッタヤ選手(20/タイ)がメインだと思いますが、ときに長野有紗選手(9)の起用も考えられ、

OHは、鴫原ひなた選手(1)と大川愛海選手(16)を中心として、舟根綾菜選手(7)や黒須咲良選手(8)の起用や、さらには、前記のとおり、鍋谷友理枝選手(15)の効果的な起用が考えられますね。

OPは、ファンヘッケ・リセ選手(10)が中心になるのだと思いますが、ケースによっては薮田美穂子選手(17)や鴫原ひなた選手(1)、大川愛海選手(16)が入られることもあるのかもしれないと思います。

Lは、昨季同様、立石優華選手(13)が中心的に勤められることになるだろうと思いますね。

 

 

実際のところは、どのチームもふたを開けてみないと分かりませんが、今季のトヨタ車体は、個々の選手の皆さんのポテンシャルからすれば少なくとも昨季の力を下回るとは思いにくい状況ではないかと思いますから、今季は、チームのまとまりさえつけば、昨季よりも上昇した結果を狙えるのではないかと個人的には思います。

 

 

 

 

6.日立Astemoリヴァーレ(昨季7位)

 

(Vリーグ登録選手)

https://www.vleague.jp/women/team_detail/264

(チームサイト選手紹介ページ)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/member/

 

 

 1 上坂瑠子 選手(OH)

 2 雑賀恵斗 選手(S)

 3 長内美和子 選手(OH)

 5 タットダオ・ヌクジャン 選手(MB)*新加入

 7 齋藤加奈子 選手(L)

 9 渡邊 彩 選手(MB)

10 境 紗里奈 選手(S)

13 野中瑠衣 選手(OH)

14 入澤まい 選手(MB)

15 高間来瞳選手(OH)

16 室岡莉乃 選手(OH) 

17 オクム大庭冬美ハウィ 選手(OH)

18 江藤綾香 選手(MB)*新加入

19 倉田朱里 選手(S)*新加入

20 德本歩未香 選手(L)*新加入

21 生井澤 美海華(なまいざわ みみか) 選手(OH)*新加入

 

以上、16名。

 

 

キャプテン

長内美和子 選手(3/OH)

副キャプテン

渡邊 彩 選手(9/MB)

上坂瑠子 選手(1/OH)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20230615/

 

監督

中谷宏大 監督

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20230615/

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20230427/

 

入団

江藤綾香 選手(18/MB/180cm/2000.6.22生) ← 日本体育大学

倉田朱里 選手(19/S/169cm/2000.11.22生) ← 筑波大学

德本歩未香 選手(20/L/152cm/2004.6.13生) ← 金蘭会高校

生井澤 美海華(なまいざわ みみか) 選手(21/OH/177cm/2005.2.18生) ← 日本ウェルネス高校

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20221223/

タットダオ・ヌクジャン 選手(5/MB/185cm/1994.2.3生/タイ代表) ← JTマーヴェラス

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20231002/

 

退団

ハンナ・タップ 選手(5/MB/アメリカ)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20230523/

小池杏菜 選手(6/L)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20230605-2/

 

【2024/25 新加入選手】(2023.11.28追記)
 6 髙𣘺 凜(タカハシ リン)選手(L/160cm/2001.7.31生) ← 日本女子体育大

11 岡部詩音(オカベ シオン)選手(OH/178cm/2005.11.25生) ← 東九州龍谷高校

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20231127/

 5 佐藤黎香 選手(MB/2001.1.10生) ← KUROBEアクアフェアリーズ

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20240701/

 

【2024/25退団選手】

 5 タットダオ・ヌクジャン 選手(MB/タイ)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20240408/

 9 渡邊 彩 選手(MB)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20240426wa/

 7 齋藤加奈子 選手(L)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20240426sk/

14 入澤まい 選手(MB)

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20240603/

 


日立Astemoリヴァーレは、昨季はほとんど変動がなく、かつ、合計13名という少数精鋭のチームで戦いましたが、今季は、退団された選手に比して新加入の選手が多く、メンバー数は16名になり、層が厚くなった印象がありますね。

 

 

大きな変化としましては、昨季まで数年間所属されていましたアメリカ代表のタップ・ハンナ選手(5/MB)が退団されて、代わって、MBにはタイ代表のタットダオ・ヌクジャン選手(5)が加入された点と、監督が多治見麻子監督から昨季までヴィクトリーナ姫路の監督をされていました中谷宏大監督に変わられた点でしょうか。

 

タップ選手は、現役のアメリカ代表の選手でしたので、もちろん強力なMBプレーヤーでしたが、タットダオ選手も、昨季まで長らくJTマーヴェラスで主力MBを務められてきており、日本のバレーにはもともと慣れておられますし、タイ代表選手の中でも不動のMBを務められている強力な選手ですね。この両選手では、ほとんど遜色はないと感じますが、むしろタットダオ選手のほうが日本のバレーにはマッチされているかもしれないとも思います。

 

他の新加入の選手の皆さんは、高校・大学からの新加入ですので、どのような選手なのかは私は全く詳しくなく、その実力の程度は計り知れませんが、その中でも徳本歩未香選手(20/L)は、先の第22回世界U21女子選手権大会の代表メンバーに選出されましたし、先日の特別国体でもメインのリベロを務められていたようですので、今季の実戦部隊としてご活躍が期待されるのではないかと思います。

https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/topics/topics20230808/

 

このチームは、そうしたブラス面以外に、主力選手の退団などはなく、その点では、昨季よりも力が劣る理由はないと考えられますね。

 

 

ただ、このチームの懸念点としましては、日立Astemoからは、渡邊彩選手(9/MB)と入澤まい選手(14/MB)が全日本代表チームに選出されて、物心両面で非常にハードなパリオリンピック予選に参加されていた点で、日立チームでの練習は余りできていないのではないかと考えられるうえに、一定の代表疲れが残っている可能性があることと、他にも長内美和子選手(3/OH)は、つい先日10月初旬に終わったばかりのOCA第19回アジア競技大会の代表メンバーに選ばれて同大会に参加されてましたので、長内選手も開幕当初からの全力投球は難しい状態にある可能性がありますね。

 

他にもオクム大庭冬美ハウイ選手(17/OH)と野中瑠衣 選手(13/OH)は、9月初旬の第22回アジア女子選手権大会に参加されていましたが(なお、長内選手はこの大会にも参加されていました)、この両名は、先の特別国体にも出場されていましたので、開幕には間に合っているのではないかと思いますが、それでもある程度、チーム練習の不足や代表疲れが残っている可能性はあるかもしれません。

 

そうした代表チームの活動との兼ね合いにおいて、チームが万全の状態でないかもしれないという点が、日立Astemoリヴァーレの開幕前の時点におけるひとつの懸念材料ではないでしょうか。

 

 

しかし、このチームは、逆に言えば、そのようにして代表メンバーに選ばれる選手も多く(なお、他にも、髙間来瞳選手(15/OH)は、8月のユニバーシティゲームズに参加されていました-https://www.jva.or.jp/international2023/univ_women/)、ポテンシャルの高い選手が多くおられますので、シーズン序盤をうまく乗り切って、チームのまとまりが出てくれば、上位を狙える力のあるチームではないかと思います。

 

 

今季の日立Astemoリヴァーレは、

Sは、雑賀恵斗選手(2)か境紗里奈選手(10)がメインセッターを務められ、

MBは、渡邊彩選手(9)か入澤まい選手(14)と新加入のタットダオ選手(5)、

OHは、上坂瑠子選手(1)、野中瑠衣選手(13)、高間来瞳選手(15)、室岡莉乃選手(16)あたりが入られ、

OPは、このチームもOHとの間で流動的ですが、主として オクム大庭冬美ハウィ選手(17)か長内美和子選手(3)、

Lは、齋藤加奈子選手(7)と新人の德本歩未香選手(20)、

が務められることとなるでしょうか。

 

 

あとは、今季このチームは、監督の交代がありましたので、その点がチームの戦い方に影響する可能性はありますね。

 

果たして今季の日立Astemoリヴァーレがどんな感じになるのかは、大変興味深いところですね。

 

 

 

 

 

昨季9位のPFUブルーキャッツ~7位の日立Astemoリヴァーレまでについては、以上のとおりです。

 

次は、昨季6位のデンソーエアリービーズ、5位のJTマーヴェラス、4位の埼玉上尾メディックスについて、記事を改めて見てみようと思います。