昨日、JVAのサイトで、2020東京オリンピック・バレーボール競技(女子)の予選ラウンドのグループ分けが確定した旨の公表がありました!
これは、従前から予想していたとおりでしたが、公式に確定しましたので、改めて記載しますと、以下のとおりです。
https://www.jva.or.jp/index.php/topics/20200131-1
[予選ラウンド グループ分け]
*( )内は最新(2019.9.29付)世界ランキング
http://www.fivb.org/en/volleyball/VB_Ranking_W_2019-09.asp
A組 日本(7)、セルビア(3)、ブラジル(4)、韓国(9)、ドミニカ共和国(10)、ケニア(19)
B組 中国(1)、アメリカ(2)、ロシア(5)、イタリア(8)、アルゼンチン(11)、トルコ(12)
これは、これまでにも何度か書いてきていますが、サーベンタイン方式というやり方でのグループ分けで、サーベンタイン方式というのは、まずはA組に開催国を割り振った後に、B組から順に、B組、A組、B組、A組と、その年の世界ランキングの高い順に2ヵ国ずつ割り振っていくやり方です。
そのため、今回は、出場12ヵ国について(https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12566881616.html)、
まずはA組に開催国の日本(7)を割り振ったうえで、
次にB組に、世界ランキングが高い順に、中国(1)とアメリカ(2)を割り振り、
次いでA組に、セルビア(3)とブラジル(4)、
次いでB組に、ロシア(5)とイタリア(8)、
次いでA組に、韓国(9)とドミニカ共和国(10)、
次いでB組に、アルゼンチン(11)とトルコ(12)、
そして、最後にA組に、ケニア(19)
が割り振られたわけですね。
東京オリンピックの予選ラウンドは、この組分けに基づいて、各組内で1回戦総当たりの各チーム合計5試合を行い、各組の上位4チーム(合計8チーム)が、次の決勝トーナメントに進出し、準々決勝、準決勝、決勝戦・3位決定戦を行うことになります。
その決勝トーナメントの組合せ予定は、以下のようになっています。
https://www.jva.or.jp/index.php/topics/20200131-1
[決勝トーナメント]
準々決勝
① A組1位 vs B組4位
② A組2位/3位 vs B組2位/3位(抽選)
③ A組2位/3位 vs B組2位/3位(抽選)
④ A組4位 vs B組1位
準決勝
⑴ ①の勝者 vs ②の勝者
⑵ ③の勝者 vs ④の勝者
3位決定戦
⑴の敗者 vs ⑵の敗者
決勝戦
⑴の勝者 vs ⑵の勝者
準々決勝の②と③については、予選ラウンドが終わった時点で抽選を行って、具体的な対戦組合せを決めるという趣旨ですね。
したがって、抽選の結果によって、②は、
A組の2位とB組の2位が対戦することもあれば(この場合、③はA組の3位とB組の3位の対戦になります)、
A組の2位とB組の3位の対戦になることもあれば(この場合、③はA組の3位とB組の2位の対戦になります)、
A組の3位とB組の2位の対戦となることもあれば(この場合、③はA組の2位とB組の3位の対戦になります)、
A組の3位とB組の3位の対戦になることもあります(この場合、③はA組の2位とB組の2位の対戦になります)。
今回、予選ラウンドのA組とB組のグループ分けが公式に確定したわけですが、前にも書きましたように、このグループ分けは、日本にとっては、そんなに悪い組合せではありませんでしたね。
むしろ組合せには、恵まれたと言っていいのではないかと思います(仮にオランダ(6)がヨーロッパ予選を勝ち抜いていれば、日本が属するA組は、ドミニカ共和国(10)に代わって、イタリア(8)が入る組合せになっていました-https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12532641553.html)。
先に書きましたように、オリンピックの予選ラウンドは、A、B、各組内で総当たりの1回戦(各チーム、5試合)を行いますが、各組内の上位4チームが決勝トーナメントに進出することになりますので、各組内で、概ね2勝すれば4位以内に入り、決勝トーナメントに進出することができます。
ちなみに、2020年のロンドンオリンピック(日本は、最終的に銅メダル)では、A組の日本は、3勝2敗の勝ち点9で、予選ラウンドは3位通過(但し、ロンドン五輪当時は、勝ち点が第1優先でしたので、混戦のB組は、2勝3敗で勝ち点8の韓国は3位、3勝2敗の勝ち点6のブラジルは4位、2勝3敗で勝ち点6のトルコは5位で、トルコは予選通過を逃しました)、2016年のリオデジャネイロオリンピック(日本は、最終的に準々決勝でアメリカに負けて敗退)は、2勝3敗の勝ち点6で、予選ラウンドは4位通過でした。
(ロンドン五輪)
(リオ五輪)
そうしたときに、今回の日本の対戦相手は、セルビア(3)、ブラジル(4)、韓国(9)、ドミニカ共和国(10)、ケニア(19)の5ヵ国になりますので、ケニア(19)にはまず勝てるでしょう。
あとは、これまでの戦績からすれば、ドミニカ共和国(10)にも、順当にいけば勝てるはずですね(但し、ドミニカについては、確実とまでは言えませんね)。
そのため、2勝はおそらく大丈夫ではないかというのが、今回のグループ分けの結果ですね。
あとは、韓国(9)に対しては、かつては韓国には勝てる見込みが高かったですが、ここ数年は、ここぞというところの勝負どころで負けることが多くなっていますので、やってみなければ分からない感じになっていますね。
昨年のワールドカップ2019でも、日本は、韓国には敗れています(https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12524673067.html)。
そして、ブラジル(4)に対しては、まれに日本が勝つことはありましたが、ほぼ勝てずにきているのが現状です。
また、セルビア(3)についても、かつて(ロンドンオリンピック当時)はいい勝負をし、日本が勝つこともありましたが、その後はセルビアがメキメキ強くなり(リオ五輪ではセルビアは準優勝でした)、真剣勝負ではなかなか勝てなくなっているのが現状だと思います。
昨年のワールドカップ2019では、日本がセルビアに勝ちましたが(https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12528994783.html)、この大会でのセルビアは、フルメンバーではなく、最終9位の結果でしたから(日本は5位でした)、必ずしもあてにはなりませんね。
このような状況にあるかのが今回のグループ分けで、順当にいけばおそらくは予選ラウンドは突破できるのではないかと期待されるわけですが、問題はそこから先ですね。
仮に日本が予選ラウンドを4位で通過したときには、準々決勝では、B組の1位と当たり、その先に進む見込みが非常に厳しくなりますから、日本は、予選ラウンドは、せめて3位で通過したいところです(3位で通過した場合と2位で通過した場合の対戦相手は、抽選で決まりますので、3位と2位は余り変わりません)。
今回のB組は強豪国ばかりですので、準々決勝で、B組の1位と当たろうが、B組の2位又は3位と当たろうが、いずれにしても厳しい相手になりそうですが、B組の中では、できれば日本は、トルコかロシアあたりと当たるのが、まだその先への望みがつなげられるのではないでしょうか。
準々決勝で勝てることができれば、その先はもう準決勝で、仮にここで負けても3位決定戦(銅メダル戦)には進めるわけですから、準々決勝で勝てるかどうか、ひいては準々決勝でどこと当たることになるかは、極めて重要です。
実のところ、28年ぶりの銅メダルを獲得したロンドンオリンピックのときも、予選ラウンドは3勝2敗の勝ち点9で3位通過でしたが、このときは日本と同じA組にイギリス、アルジェリア、ドミニカ共和国が属していましたので(他は、ロシアとイタリア)、開幕前から予選通過は確実視されており、現に予選は3位通過したものの、準々決勝では超強敵中国とあたることとなり、これに奇跡のフルセット勝ちを収めることができたことから、準決勝に進出し、準決勝ではブラジルに完敗したものの、3位決定戦で韓国と当たり、これにストレート勝ちをして、同メダルを獲得するに至ったのでした(決勝戦は、ブラジルvsアメリカで、ブラジルが優勝しました)。
なお、このときは、私は幸せなことに、準々決勝の中国戦、そして3位決定戦の韓国戦を、現地で観戦することができたのでした。
https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-11325803177.html
https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-11326337292.html
まあ、今回、そのあたりについては、B組の結果がどうなるかもありますので、いろいろ想像してみても仕方のないことだと思いますが、できる限りメダルへの可能性を高めるという意味では、日本は、やはりA組を3位以上で通過しておきたいところですね。
そのためには、予選ラウンドは、ケニア(19)とドミニカ共和国(10)に勝つことは前提として、さらに韓国(9)にはぜひとも勝ちたいところです。
これに勝つことができれば、可能性はある程度出てくるのではないかという気がしますね。
いろいろ妄想してしまいましたが、今回、グループ分けも確定し、いよいよ東京オリンピックも現実味を帯びてきました。
まだ対戦日程が未定ですが、これが決まりますと、さらに具体的にイメージされてくることになるでしょうね。
今夏の東京オリンピック、非常に楽しみですね。
頑張れ、火の鳥Nippon!!!!!
*豆情報 2020.2.1pm4:20
この記事を書いていて、2012年のロンドンオリンピックのときのことを思い出し、当時の写真などが残っていないか見てみました。
当時は、今のように試合を記録的に残すような発想は全然なく、試合に没頭してしまっていましたので、試合中の写真はほとんど残っていなかったです。
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・観戦チケットと交通パス
これは、8年前にもUPしたことがあるのですが、ロンドンオリンピックの準々決勝・中国戦のときの観戦チケット(左側2枚)と、交通パスカード(右の上下2枚/上が表、下が裏)です。
交通パスカードというのは、オリンピックチケット1枚に1枚ついてくる公共交通機関のフリーパス(Travel Card)で、これがあれば、その日は、試合の時間とか会場の場所とかにかかわらず、ロンドン市内であれば1日自由にどこへでもフリーで行けたカードです(これは、逐一電車の切符を買ったりしなくてすみ、大変便利でした)。
https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-11330271523.html
左側の2枚が観戦チケットですが、これを見ますと、B席で、Level0(1階のことだと思います)からLevel4くらいまであるうちのLevel0で、前から22列目、エンド側の端っこのほうの席でした。
こういうのを見ますと、なんか、今年のオリンピックも現実味が帯びてきますね。
しかし、この準々決勝の中国戦は、今思い返しても、もの凄い激闘でしたね。以下のような得点経過でした。
日本 3-2 中国
第1セット 28-26
第2セット 23-25
第3セット 25-23
第4セット 23-25
第5セット 18-16
この得点経過を見るだけでも、このオリンピックの準々決勝中国戦が、どれだけ激しい攻防だったかが分かりますね。
当時の写真で、少しだけ残っていたものを、すでにどこかでUPしたものもあるかもしれませんが、ご紹介しておきます(コンパクトカメラで撮ったもので、写りは非常に悪いです)。
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・アールズコート(体育館)
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・アールズコート、館内
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前、握手の場面
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前練習、山口選手と狩野選手
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前練習、山口選手と中道選手
当時、山口選手の背番号は7番が常でしたが、このオリンピックでは、眞鍋監督の攪乱作戦のひとつとして、井上香織選手の4番と交代し、山口選手が4番、井上選手が7番で出場されたのでした。
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前、山口選手。手前は当時の川北コーチじゃないでしょうか。
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前、木村選手ほか
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前練習、竹下選手ほか
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前、竹下選手と山口選手
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前練習、井上選手のブロード場面ほか
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前練習、山口選手①
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前練習、山口選手②
2012.8.7 ロンドンオリンピック バレーボール競技 準々決勝 中国戦・試合開始前、ハイタッチ