長男は「広汎性発達障害」
医師宅火災で精神鑑定書
母子3人が死亡した奈良県田原本町の医師宅火災で、放火や殺人などの非行事実で送致された元高校1年の長男(16)は、広汎性発達障害だったとする精神鑑定書が13日、奈良家裁(石田裕一裁判長)に提出された。
家裁は同日、新たに2週間の観護措置を決定、近く審判を再開し、検察官送致(逆送)や少年院送致などの処分を決定する。
関係者によると、鑑定書は「長男は幼少時から続いていた父親による暴力で持続的な抑うつ状態にあり、父親からの逃亡を考えていた」と指摘。これに広汎性発達障害による注意障害が加わり、逃げること以外思いつかない状態で自宅に火を付けたという。
また「さまざまな事情が重なりあって起きた不幸な事件」とした上、精神状態や深く反省していることを考慮した処遇を求めているという。
精神鑑定は8月、付添人の弁護士の申し立てに基づき家裁が決めた。
送致事実によると、長男は6月20日午前5時ごろ、台所の床などにサラダ油をまき、階段付近に放火。2階で寝ていた母(38)、二男(7)、長女(5)の3人を一酸化炭素中毒死させた。奈良地検は成人と同様の裁判を受けさせる「刑事処分相当」の意見を付けて送致した。
(共同)(2006年10月13日 17時58分)