はじめに言います。
この本はお勧めです。
- 老親介護とお金 (アスキー新書 77) (アスキー新書)/太田 差惠子
- ¥780
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介護保険入門や介護生活のいろはについて書かれた本は多数出ていますが、これまでのものは制度説明かエッセイ的なものが多かったように思います。
この本は違います。介護生活をはじめるにあたり家族や専門職、ご近所、主治医などでチームを組み、その中からチームリーダーを選出し、目指すべきビジョンを設定するとあります。まるでビジネス書のようです。
介護というととかく手間とか家族愛とか効率性を考えずに、一歩一歩進んでいくことが良しとされていますが、ご存じのようにすでに介護サービスは崩壊の兆しが見えつつあります。それは公的なサービスも私的な家族介護も同様です。
そこでこのような戦略的視点をもって介護を行うことができれば、今の暗い介護状況を打開することができるのではないでしょうか。
特に先にあげたこの本の戦略性の特徴の中でもビジョンは重要です。どんな老後を迎えたいか(迎えてほしいか)、どんな終末期を迎えたいか(迎えさせてあげたいか)、どんな介護を受けたいか(受けさせたいか)というビジョンをしっかり持つことで、素人でもケアマネなどの専門職にしっかりと主張することができますし、介護生活で起こる様々な困難も乗り越えていくことができるのではないでしょうか。
後半の親の経済状況、保険状況を把握して、終末期までの介護サービスを組み立てていくという考え方も非常に斬新かつ現実的で有用だと思います。
介護に携わる専門職はもちろん、これから介護生活が始まる一般の方々にぜひ一度読んでほしい本です。
