"キャンサーギフトという言葉があります。
Cancer はガンという意味です。
私はガンに侵されても以前より幸せです。
そう思ったのは今年のお誕生日を迎えてからで去年は泣いて過ごしました。
今でも手術側も健康な方の胸も直視は出来ません。
洗う時も鏡は見なくなってサーさー触って終わり。
泡で手洗いするようになりました。
もう胸という感覚はなくなっちゃった。肉の塊。物体という、そんな感じ。
ガンになる前はチャームポイントじゃないけど自分の胸が好きだったのにね。
最初見た時はあまりにもショック過ぎて人造人間みたいで酷くて…言葉がみつからなかった。
今でも受け入れる事は出来ていません。
私がガンになって思った事。
大好きな夏、みんなと一緒に大好きな海に行けなくなった事。
日焼けが出来なくなった事。
みんなと一緒に温泉入れなくなった事、姪っ子とプールに行けなくなった事。
人前で家族の前でも裸を見られたくありません。
もう一緒に温泉には入れないのは悲しい。
そんなもの諦めれば?って言われたのはもっと悲しかった。
親友に言われたんだけどね。
親友は帝王切開の跡が綺麗じゃなくてコンプレックスを抱えてて
気を使って言ってくれたんだと思う。でも、ガンになって何かを諦めると言うことは辛かった。
そういう事、親友には理解してもらえなかった。
私の暗い日々を救ってくれたのはアメブロで繋がった人、インスタグラムで繋がった人
ガンを患った人、家族にガン患者がいる人、いた人、大病を患った人、経過観察の人。
大好きな海の写真やムービーを撮って送ってくれたり、お花だったり空だったり
私1人が闘っているわけじゃないんだなぁって思いました。
この同じ空の下で同じ空を見てるよ~ってエールを送ってくれた人。
ガンが教えてくれた事、ガンが人生に与えてくれた意味。
ありがとう。ガンになってよかったかもしれないって思い始めました。
なんて、ちょっと不謹慎な言い方かもしれないけど
ガンが命や幸せを考えるものだとしたら?
" キャンサーギフト" ガンが与えてくれてもの。
今年のお誕生日、たくさんの方からお祝いをしてもらって
私は独りぼっちじゃないんだなぁって思いました。
ガンが不幸ではないって思えました。
親に感謝し私を取り巻く人を感謝した今年のお誕生日は特別な日でした。