ラインをフリーにする事!・・・ | 松岡 豪之 official blog

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SALT WATER LURE FISHING

釣りを行っている上で、魚とのやり取りは非常に重要です。

時には強引に、時には優しく・・・といった対応能力が必要とされます。


はじめに、よく聞く言葉! 「魚を止める」といった事をよく耳にしますが、

これは表現も含めて、はっきりいって間違いです。


正確には止めるというよりも、「頭の向きを誘導する」という考え方が正しいと思います。

なぜなら、魚はバックしません、前進のみです。(どこかにバックする魚が居るかもしれませんが・・・)


では、もし魚が止まったと考えるなら、何が何でも動かない、泳がないと魚が決意してしまったなら、相当重いと思われます。○?、○○キロ?のただの塊になるからです。


魚の動きを利用して、泳がせながら上手く釣りあげるという考え方正しい訳です。


極論をいいますと、数百キロのマグロなどの巨大魚がファイト中に死んでしまえば、人間の力では上げる事ができません。ライン強度も足らない場合が殆どですので、切れてしまいます。

あくまでも魚の泳ぐ力を利用して上げる事が大前提な訳ですから、止めるという言葉は正しくありません。


これはどんなジャンルの釣りでも通ずる事だと思います。

さて、青物狙いのジギングやキャスティングで、どうしても強引にできない場合があります。



フェイスブックやブログのコメント、メールなどで質問があった事なのですが、

松岡さんはファイト中に、ベールを返してラインをフリーにしていますよね?

クラッチを切ってラインをフリーにしてますが、なぜですか?という事が多数寄せられました。


前途でも触れた、魚を止めるという行為、考え方をしていません。

ではもし、強引に止めようとして、そこに根があれば触れた瞬間にあっさり切られてしまいます。

ライン強度以上に魚が大きかったなら?となります。


これはラインシステムなどを組んでいる最中、切る時の事を考えてみて下さい。

ダラ~ンとたるんでいるラインは切りにくいと思います。

でも、ビンビンに張った状態なら、切り易いでしょ!

その現象と一緒で、ラインをフリーにして、もし擦られても切れる可能性を下げる訳です。


これは、引っ張り合っても頭の向きを変えられる程のライン強度が足らない場合や、ここで無理をしたら一瞬で切られるといった場合に行う訳です。

タイミングとしては、ファイトの最中に、走りだす瞬間に行う訳です。馴れが必要です。


これを行えば切られないとは断言できませんが、切られない可能性、確立が上がります。

ラインを引っ張るだけでもウォータープレッシャーが掛り、魚には負担になり弱ります。

また、魚を好きに泳がせる事で、魚が落ち着きます。

落ち着いたらまたテンションを掛ける訳です。これを繰りかえすと次第に魚が上がってきます。


私がよくラインをフリーにするターゲットはキャスティングでのGT,ヒラマサ、青物。

また磯での青物ゲーム。そしてジギングが多いです。

シーバスやヒラスズキでも、ポイントの地形によっては行う事もあります。


参考動画

シマノTV いつでも釣り気分!

無限に広がる可能性!磯キャスティングゲーム

スピニングタックルでベールを返してラインフリーにしています。


ジギングゲーム最先端!魅惑の海域屋久島周りを攻める

ベイトタックルでクラッチを切ってラインフリーにしています。



長文になってしまいすいません。上手く掛けてませんがご理解のほどをよろしくお願い致します。

行った事が無い方は、是非試してみて下さい。


みなさん巨大台風18号が近づいていますので、ご注意して下さい!