せっつのブログ -110ページ目

2000年代投票 第1位

1. Goodbye To You –Michelle Branch (#21/’02)
なぜここまでミシェブラにこだわるのか?ここ数年語ってなかった気がしますので、これを機にまとめてみます。
デビューシングル「Everywhere」の時は単に若いと言うだけでぜんぜんピンと来ておらず、「All You Wanted」はいい曲だけどグー・グー・ドールズぽいしなあという印象。全てが変わったのがこの「Goodbye To You」から。前2曲と異なり女性シンガー・ソングライターとしての魅力がひしひしと伝わってくる曲でした。最初の一音からいきなり世界に引きずりこまれます。ハマるまでには時間がかかり、実は、breakoutで聴いた時が、まさにそのイントロにとりつかれた瞬間だったのです。
アルバム『The Spirit Room』はまあ普通の出来か。しかし、次作『Hotel Paper』がすごかった。十代ならではなのか、十代とは思えぬというか、どちらでも言えるのですが、とにかく歌詞の激情ぶり。しかも、ただ若いというだけではなく、表現は実にしっかりしてる。これは、ビートルズやエアロスミスという昔のロックのファンということの表れでもあるのでしょう。また、アルバム後半の「Deperately」「Hotel Paper」「Till I Get Over You」などの楽曲群が「Goodbye To You」の延長線上にあるというか、実にシンガー・ソングライター的魅力に満ち溢れています。特にジョン・レヴェンサル・プロデュースものによく現れていました。
また、ミシェルの魅力の一つに、「もうひとつイケテナイ感」があります。さらに、アジア系の血が入っていたりするのがエキゾチックな印象につながっているのでしょう。異議のある方もいらっしゃるでしょうが、このぱっと見微妙でだんだんクセになる感じは最近ではカーリー・レイ・ジェプセンにもつながる気はします。
2003年11月に『Hotel Paper』時の来日ライヴをZeppで観たのですが、この時のミシェルは誰かのアーティストのTシャツを着ており、非常に生き生きとしていました。しかも、当然ながら『Hotel Paper』の後半の曲もふんだんに演ってくれ、しかも「Goodbye To You」のひとり弾き語り!私のオールタイムでも上位に入るライヴです。
そんなミシェルは何と翌年19歳も年上のミュージシャンと結婚。その年に「Rock Odyssey」で来日したのですが、もうひとつ精彩を欠いていたような。この時にもステージに出ていたジェシカ・ハーブとザ・レッカーズを結成。次のアルバムはソロではなくデュオということになりました。
この端境期にサンタナに「The Game Of Love」に続いて再びフィーチャーされた「I’m Feeling You」が「The Game Of Love」とあまり変わらないがなぜか名曲度アップという謎の曲。
そして発表されたザ・レッカーズ『Stand Still, Look Pretty』がまさかの名作!カントリーとして売り出したのですが、カントリー・フレイヴァーがあるにせよ、楽曲の出来が見事でした。タイトル・トラック「Stand Still, Look Pretty」「Hard To Love You」「Lay Me Down」の3曲は相当回iPodで聴くことになり、その年の私の年間アルバムではアークティック・モンキーズのファーストと壮絶な1位争いを繰り広げました(結局2位に)。シングル曲「Leave The Pieces」はTop40ヒット、そしてカントリー・チャートで見事No.1に。
その後ニュー・アルバムの話もあるも、なかなか発売まで行かず、ようやく2010年に6曲入りEP『Everything Comes And Goes』を発売、特に目立った売り上げも上げられず、今に至っています。内容的には…私もそんな回数聴けてません。
というわけで、『Hotel Paper』と『Stand Still, Look Pretty』の2作が燦然と残る形になりました。特に『Hotel Paper』は今聴いても女性シンガー・ソングライターのアルバムとして十分聴きごたえがあります。そういえば、昨年チャリティ・ライヴのために7年ぶりに来日してました。チケット取り損ないました。
ニュー・アルバムが出るのがいつになるかはわかりませんが、今後もしっかり注目し続けていきたい人ですね。オールタイム投票のアーティスト部門ではNew Order, Arctic Monkeys, Radioheadについで4位に入ります。

2000年代投票 5-2

5. We Belong Together /Mariah Carey (#1*14,’05)
マライアは以前苦手であったのが好感に変わった数少ないアーティストの1人である。90年代のチャート・バスターぶりにはかなり閉口させられ、16週も1位を続けた「One Sweet Day」を抑えて「恋のマカレナ」が年間1位に輝いたときは喝采を送ったものだ。その後、ヒップホップ寄りの傾向が強くなり、「Heartbreaker」では当時まだあやしげな立ち位置だったジェイ・Zを早くもフィーチャリングに起用してジェイ・Z初の1位を演出するも、「Bootyliciousに敗れる事件」事件などで、だんだん落ち目色が強くなる。移籍後のアルバム『チャームブレスレット』からはTop40ヒットを出すこともできなかったが、その次の『MIMI』ではジャーメイン・デュプリと組み、1stシングル「It’s Like That」がTop20ヒット。それに続いて奇跡の大復活ヒットとなったのがこの曲。デュプリならではというか、やたらと早口が冴えまくる曲。それでいて、メロはしっかりしており、「ボビー・ウーマック/ベイビーフェイスがラジオから流れる~」というように、ノスタルジック感もある。何よりも、マライアの必殺技である高音を最後の最後まで封印し、途中まではそれほど高くないキーで早口の節回し、そして最後に1オクターブ上げて歌いあげるという構成がなんともぐっとくるのである。これは2010年代の今聴いても同じ。ちなみにカラオケでも何回か歌ってます。元キー通りで、最後はさすがにオクターブ上げられないのだが、それでも終盤部分は歌ってて気合入りますね~。
で、そのマライアですが、2010年代の今、B研の30期台に非常に崇めたてまつられているという現象が発生。直近の全くヒットしなかった、「Triumphant」なんていたって大人気のよう。第2の黄金時代は案外長続きしているようだ。



4. Welcome To The Black Parade –My Chemical Romance ('06/#9)
この辺りの上位のものは、se2CHARTで実はヒットしておらず後から徐々に気に入ったというものが多いのだが、この曲の場合はさらに異色。最初気に入っておらずse2CHARTではすぐに圏外に消え、後から気に入って再カットしてあっという間にアップ、1位を7回も獲得したというもの。何が問題かって、突然早くなるところがなんともカッコ悪いという印象。日本の「バンド・ブーム」時のB級バンドっぽい。でも、これが慣れたら慣れたで、他の普通の部分のメロディーの鉄壁さや、ビデオクリップによる印象アップの増強とかで、勝手に名曲化してしまうわけです。
改めて考えると2000年代4位は高すぎる気もしてきましたが、まあしょうがない。ともかく現時点の「印象」として残っているのはこれくらいの好感度なのです。
ちなみに、カラオケはマラソン・ソングとして有名。転調後が高すぎるので自分的には人のサポートをするぐらいが安全。ライヴはあの伝説のサマソニのナイン・インチ・ネイルズのゲリラ豪雨ライヴの次の出番(実はトリ)だったためか、妙に空回りしていた感じで良い印象は残っていません。その前に来たサマソニではアークテ~ネリファーさまの裏で観れず。それから、グリー・キャストに歌われた「シング」を3.11の2日後のカラオケで歌ったなーとか。



3. Hate It Or Love It –The Game feat. 50 Cent (‘05/#2)
いやあなぜか好きなんですザ・ゲーム(現ゲーム)。ハマったのはヒット時ではなく、その後”Dreams”の方にハマってアルバムで聴いてから。翌06年からのiPod導入により、外でよく聴くようになり、洋楽ではアークティック・モンキーズを除けば最も聴いたナンバーになるほどの人気。特に朝会社に向かう時に聴くのに妙に合うんです(笑)。その割にはカラオケであまりやってません。
おお、意外と語ることがない!では後は適当に書きます。
●最初にメインのアーティストが登場しない曲。他にアンブレラ、クレイジーインラヴなど。
●現在の最新作『The R.E.D. Album』(2011)はその意味するところがなんであれ、今年になってテイラーとNE-YOが共に「RED」という単語を使ったのに先駆けた作品。
●元Gユニット。後に50とは決別。B研の合宿で名前がGで始まり人間に嫌われる昆虫が多数出現した時に、この名で呼ばれた。
●この曲のPVや『The R.E.D. Album』の「California Dream」に見られるように家族(子供)を愛するキャラ打ち出しのイメージが強い。



2. Lose Yourself –Eminem ('02/#1*12)
2000年代を代表する名曲。エミネム現象は2000年代前半を代表する出来事ではあるが、「Stan」「Without Me」等を差し置いて圧倒的な存在感を放っているのはやはりこの曲であろう。自叙伝的映画『8マイル』の主題歌として映画の内容と密接にリンクした詞であり、しかも、彼の他の曲と異なっておふざけ的なところも破滅的なところもなく、ただ一心に音楽で成功したいということを歌って(ライムして)いるところが、楽曲としての強さになっている。
ヒットチャート的には前期エミネム唯一の全米No.1、12週連続で1位を続け、ミッシー・エリオットの「Work It」を10週連続2位に押しとどめた。オリビアと違って最後の1週抜かれるようなことはなく、完全押さえ込みである。
エミネムは『8マイル』後、アルバムのタイトルからして、その前のアルバム『エミネム・ショウ』からの流れのようなタイトル『アンコール』『カーテン・コール(ベスト)』と着実に引退への道を歩んで行った。「When I’m Gone」なんて、なかなかに泣ける引退ソングである。ただ、しかし、エイコンの「Smack That」に参加したり、コンピレーション『Eminem presents The Re-Up』を発売したりと活動は続け、2009年にアルバム『Relapse』で完全復活。翌年のアルバム『Recovery』からはリアーナとのデュエット「Love The Way You Lie」が特大ヒットになったのが記憶に新しいところ。相変わらずの高速ライヴは健在だが、声質が若干太くなった感じがするのが、年齢ならでは。
個人的な話でいえば、カラオケではヒット当時から挑戦して、夏くらいからは定番で歌ってました。未だ完全には歌いこなしてません。B研でもよく歌っていたのですが、Y氏入会後さすがにあまりやらなくなりました…。今年10月の深夜カラオケでやったのが、ソロとしてはかなり久しぶりかも。ちなみに「Stan」はB研ライヴ(合宿にて)で2001年夏にやりました。
そんなわけで、今年のオールタイムでは前年の67位からまさかの1位に大抜擢!総合で1位にもう一歩及ばなかったのは残念でした。




1位は単独で次回に発表します!

2000年代投票 10-6

お待たせしました。10位からです。

10. Stop And Stare -OneRepublic (08/#12)
今やソングライター(&サビのみ歌うヴォーカリスト)として飛ぶ鳥を落とす勢いのライアン・テダー率いるワンリパブリックの最初のヒット曲。もちろん"Apologize"がティンバランドのアルバムからのカットで歴史的な大ヒット(最高位2位だが、過去50年間で集計すると第10位)となったのに続いての余波でのヒットなのですが、私はこの曲に激ハマりしてしまいました。メロディー・ラインの美しさもさることながら、最初はアコースティックながら次第に存在感を増し、感想では完全に鳴り響くギターの音色とか、時々裏声も使用するライアンのエモーショナルな歌い方とか。実際に歌ってみると聴いてる以上にエネルギーを必要とされる曲であることがわかります。キーがちょうどいい具合に高いので、カラオケでは結構よく歌ってます。
この曲はロックなテイストもかなり残しているので好きだったのですが、その後のワンリパはもっとなよなよ系になったイメージがあり、どうもそこまでハマり切れません。この曲のヒットからもう4年以上経ちますが、未だにこの曲は自分にとって彼らのベストであり、00年代の代表曲のひとつであり続けています。



9. Umbrella –Rihanna feat. Jay-Z (’07 #1*7)
たった5年前の曲ということに改めて驚きを感じる。この後、アルバム”Good Girl Gone Bad”からはそれほどのヒット曲は生まれなかったものの、同アルバムの拡大版からは“Take A Bow”、“Disturbia”の2曲がNo.1を獲得。その後、フィーチャリングを含めて10曲ものNo.1曲を5年の間に産み出すことに。実際に“Gone Bad”になったのは、“Take A Bow”以降の時期なのかもしれない。この“Umbrella”にはまだまだ幼い少女が無理してBad色を出そうとしている雰囲気がある。そんな不釣り合いに加え、イントロのジェイ・Zでハクづけしてるところとか、ザ・ドリームの見事な曲作り(エ…エ…エのフレーズ)とか当時ならではのトピックもあったが、今にしてみるとそんなものは単なる付属物にすぎず、“Umbrella”の楽曲そのものが圧倒的な存在感でそそり立っている。
そういえば私がスプリングルーヴで観たのは2008年の春。まだまだ小さくまとまった印象だった。今年のサマソニであいにく観ることができず、どれだけ印象が変わったものになったか確かめることができなくて残念である。



8. All The Things She Said –t.A.T.u. (’03, #20)
2000年代の徒花の一つ。日本でいえば最大の徒花であろう。今から振り返ると、例の「事件」で一気に逆風となりしぼんでしまった印象ばかりが強いが、コンセプト&PVの攻撃性、ロシアという異端性、そしてそれらを包み込む圧倒的なトレヴァー・ホーンのプロデュースによるポップ性のコンビネーションは何物にも代えがたい強力さがあった。実際UKではシングル1位を獲得したばかりか、ここ日本ではアルバムが売れに売れた(オリコン年間アルバム・チャートによれば107万枚、輸入盤を入れれば200万枚以上とか)。個人的にもコンピレーションのリードトラックとして収録させてもらったり、会社の人とのカラオケでもかなりの回数歌ったりと、相当愛着がある曲である。もちろん今聴いても十分に名曲。
蛇足ですが、se2CHARTでは”Not Gonna Get Us”の方が1位となり、年間2位。この曲は最高位3位でした。また、某カラオケでは「マチゲ」こと「Malchik Gay」がたびたび歌われます。



7. Feel Good Inc. –Gorillaz (‘05/#14)
シングル「Clint Eastwood」で突如デビューした謎の2次元ユニット、ゴリラズのセカンド・アルバムからのリード曲。首謀者の1人がブラーのデーモン・アルバーンであることは公然の事実だが、この曲は本体が未だ達成していない全米Top40の壁をたやすく乗り越え、14位まで上がるヒットとなった。iPodのCMで流れまくったこともあるが、前作よりもはるかに垢ぬけ感がアップしており、かつ「文系」の音楽ファンに思い切り突き刺さる曲となっている。もちろん、フィーチャリング参加のデ・ラ・ソウル(PVでは唯一実写で登場)の存在も忘れてはならない。ゴリラズのこの好調ぶりは、一方でブラーの意欲作『Think Tank』(→名作!!!)がそれほど当たらなかったこともあり、ブラー活動が縮小していく要因になってしまったと思われる。さらにデーモンは他にもユニットThe Good, The Bad & The Queenを立ち上げたり、ソロ・アルバムを出したりと、活動の幅が縦横無尽ですな。
ひとつ個人的に協調しておくと、この曲の最大の聴きどころはデ・ラ・ソウルのラップの後ひとしきり盛り上がって静かになった後の、アコギ・ソロ。PVでは海岸に長く突き出した岩の先でヴォーカルの2Dが弾き語りしてるんですが、映像と合わせて聴くと何ともたまらんです。



6. Fighter –Christina Aguilera (#20/'02)
アギレラの最盛期はアルバム『Stripped』である。異論はあるかもしれないが、これが自論。ファーストは確かに売れたし評価も高かったが、ただ気持ちよく歌っているだけの印象があった。映画『ムーラン・ルージュ』サントラへの「Lady Marmalade」(マイア、P!NK、リル・キムの3人との共演だが、明らかにアギレラの歌唱が映えわたる作りになっている)を経て、しっかり「身」が入ってきたのがこのアルバムからのシングル群。レッドマンと共演し、PVでのガールファイトが話題を呼んだ「Dirrty」、押しも押されもせぬ名バラード「Beautiful」に続いて現れたのがこの曲。最初アルバムで聴いたときは全く耳に残らなかったのだが、シングルとして例のPV(必見!)と共に聴かされてみるとすさまじい迫力。特に後半のギターがガンガンに入って来るところの展開がまさに圧巻。サビに戻って終わるかと思うと、ダメ押しで「Thought I would forget, I remember. I remember. I REMEMBER!」と来るんです。まあ歌詞の内容には特に共感できるわけではないですが、歌心で完全に聴かされてしまいます。既に10年が経ちますが、今聴いても充分聴ける曲。この年の女性ヴォーカルものは特に充実していたと思います。私のALl-TIME投票ではどうしても男性アーティスト中心だったのが、この頃から潮目が変わり始めることに。