ニューヨークにはたくさんの日本レストランがあります。しかし、すべてのレストランがうまくいっているわけではありません。アメリカ人に日本食を提供するわけですから、アメリカ人が何度も食べたいと思うような料理を出さないとお店は繁盛しないわけです。
日本食レストランといっても色々なスタイルがあります。
寿司、懐石、焼肉、ラーメン、そば、うどん、焼き鳥、天ぷら、すき焼き、しゃぶしゃぶなどなど。
私がニューヨークに住んでいた27年の中でいろいろな日本食レストランを見てきましたが、うまくいくものとそうでないものがはっきり分かれます。
相対的な見方ですが、うまくいかないのは寿司以外の専門料理店です。
専門料理店とは、一種類の料理を提供するレストランで、ラーメン、そば、うどん、すき焼き、しゃぶしゃぶ、お好み焼きなどが含まれます。
いくらニューヨークが人種のるつぼだとはいえ、やはり住人の多くはアメリカ人です。ヨーロッパ人も含めるとしても、西洋料理を食べて育ってきた人たちにとって日本食を頻繁に食べることは苦痛なのです。
寿司はたまに食べに行こうかと思う、最も人気の日本料理です。そのうえアメリカの寿司屋は寿司以外の料理も取り揃えています。これがおそらくアメリカで日本食レストランを成功させる鍵だと思います。
私がよく知っているニューヨークの日本食レストランに一風堂があります。
一風堂は日本ではラーメン屋さんですが、ニューヨークの一風堂はラーメンだけではありません。むしろラーメンは最後に食べる食事の選択肢のひとつで、それ例外に色々なメニューがあります。いわゆる居酒屋のようなメニューのバリエーションです。
結局は、たくさんの選択肢があるレストランが受け入れられるのです。
アメリカ人の味覚は日本人とは全く違います。そのうえ多国籍化していると都市では、専門的な食事の提供は受け入れられず、多角的な日本食を提供するレストランが成功するのです。