What's This Guitar? #10 | 山アリ谷アリ平地ナシ

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京都のスタジオラグWebマガジンにて一部記事を転載中!

はい、

去年2023年の11月からお預かりしたままになってました

これの記事で~す(笑)

 

そうです、

Zaku ChinさんのBullseye、Red Bullseyeに続いて3本目Rebelになりますです(笑)

 

前回Red Bullseyeをお返ししにスタジオへお邪魔しに行った際に、このRebelをお預かりしたのだけど、その際に名古屋でもライブが決定していて、BullseyeとRed Bullseyeの2本で名古屋のライブには挑むのでRebelはいつでも良いと言われてた。

 

でも、

言うてワイも色々と喝メタルフェス2023の練習や準備とかも既に取り掛かっていたし、他にも2023年11月以降のBlog記事を見て頂いても何かとやってて、手付かずで申し訳ないままになってた。

 

Zaku Chinさんも喝メタルフェス2023は見に来て頂いたのよね。

 

年が明けての1月や今月2月に入ってからのスタジオに持って行けたら良かったのだけど、中々上手い事時間が取れずに、この三連休でようやく取り掛かる事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

お預かりしたそのままの現状。

全体のフロントとバック。

 

Orville by GibsonのLes Paul Custom Typeとなってる。

 

 

 

 

 

 

以前からこのBlogを読んで頂いてる方は思い出して欲しい。

2021年の11月にZaku Chinさんが演ってる、Ozzy Osbourneのコピーバンド「Red Label Society」のライブでギターテックって事で、まぁ~ライブの裏方スタッフをやらせて頂いた際の写真

Zaku Chinさんの2本のギター。

 

この左のRebel Flagペイントされたギターが今回のそれになる(笑)

 

実はこのギター、

ヤフオクで元々Rebel Flagペイントされた状態で出品されていた。

 

ワイも出品されてるのを実際に何度も見てる。

 

それを誰かか落札してたのだけど、

実はZaku Chinさんのお知り合いの方が落札されてて、その方がZaku Chinさんにお譲りした流れでZaku Chinさんの所有ギターと相成った。

 

そして、

塗装を削ったり、焼いたりするのを迷われてて、

お知り合いからビール栓を頂いてたりと流れ的にやってしまう流れになった様で(笑)

 

Zaku Chinさんも腹を括り、

お世話になってる工房だったかな?でやってもらったのだそう。

 

ビール栓がサッポロ黒ラベルの赤星のものになってる理由は、Zaku Chinさんの「Zaku」と言うネーム、元々機動戦士ガンダムのシャアがお好きで、良くシャアザク等のガンプラを作ってたのだそうで。

 

周りの方もZakk Wyldeが好きだから「Zaku」では無く、シャアザクが好きで「Zaku」と言う認識なのだそう(笑)

 

つまり、Zakk Wyldeは全然後で、後付けだそう(笑)

 

なので、

バンド名にも「Red」と入れてるとの事(笑)

 

 

 

 

 

そんな訳で、

工房出しの黒ラベル赤星王冠打ち付けで

この様なルックスになったとの事で。

 

 

 

 

 

ヘッドは

昨今大人気ですわね。

 

もうOrville by Gibsonと言えば、

昨今、昔のGibson Les Paul StandardやLes Paul Customの新品価格に迫る中古市場となってますわね。

 

本当信じられん値段(笑)

 

 

 

 

 

バックは

普通にこんな感じ。

 

基本的にペイントとかされてるのはトップのみ。

まぁ~Zakk Wyldeに徹底的に拘るならボディバックやネック、ヘッド裏の塗装は剥がしたい所ですわね。

 

 

 

 

 

ヘッド裏は

こんな感じ。

 

シリアルは「GO12243」

 

1990年製で

90年に寺田楽器で12月に製造され243本目に作られたギターって事であってるかな。

 

 

 

パーツのくすみとかはあるものの、

基本的にはしっかりしてそうではある。

 

何でも

その落札されたZaku Chinさんのお知り合いの方が譲られる前にご自身で調整をされたとかなんとか聞いた様な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

弦を外して行こうとした矢先…

ビール栓が邪魔でストップ・テイルピースずらして外せない…

 

おいおい、

いくらZaku Chinさんがお世話になってるからって言っても、ワイは面識無いんで無茶苦茶言うけど(笑)

 

塗装の削り方、焼き方がダメ!

ビール栓の位置、釘の打ち付け位置、その他も全然ダメ!!

 

Zakk Wylde愛が足り無過ぎる!!

 

ちょっとイラっと来る(笑)

 

何故、Zaku Chinさんは

ワイに塗装削ったり、焼いたり、ビール栓打ち付けを頼んで来なかったのだろう?

 

と思ったりもする。

 

ワイならもっとZakk Wylde本人のRebel Flagに近いクオリティでZaku Chinさんオリジナルを入れつつな感じに出来たのに…

 

と思う(笑)

 

 

 

 

 

まぁしゃーなし、

わざわざスタッドを上げてストップ・テイルピースを外した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほい、

弦を外しましたよっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

キャビティチェック。

 

うむ、

ワイ馴染みのコネクタ式になってない半田付けポット。

やっぱEMGはこれよねって思う。

 

 

 

 

 

電池を外して

こんな感じ。

 

電池は挟むヤツ、

作業には邪魔なんで一旦外したしぬ(笑)

 

 

 

 

 

3WayのPUセレクタースイッチ

斜めになってって

 

「っお!分かってんじゃん!!」

 

ってなった(笑)

 

Zakk Wylde本人のRebelも少し斜めだからね。

 

 

 

 

 

 

ジャック

ちょっとくすんでるけど、

クリーニングすれば大丈夫そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

コントロールノブを外して行く。

 

って、

ヴォリュームとトーンのトップハットノブの色が違うんだけど…

 

なんで?(笑)

 

 

 

 

 

っで

外しました。

 

 

 

 

 

Zaku Chinさんから、

ポイントワッシャーが手に当たって邪魔なのでと言う事で

ポイントワッシャーを外しますわ。

 

ワイもマジこれ邪魔やと思う(笑)

 

 

 

 

 

まぁ、

ただ挟んでるだけなんで

緩めて外すだけの簡単なお仕事。

 

 

 

 

 

再び締め直せば

はいOK!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のギターは、

基本的に調整がされてる様で、

事細かな変更点はいらない感じかな。

 

まぁそれでも気になる点はZaku Chinさんの方にはもう伝えてある。

 

 

 

では、

御馴染み

一旦お湯を染み込ませた布で指板の汚れを拭く取ってから

指板にマスキングテープ。

 

 

 

 

 

 

御存知

ピカール&キムワイプでフレット磨きます。

 

基本くすんでるし、

ちょいちょい錆びもあるからしっかりと。

 

 

 

 

 

っで、

はいピカピカ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、

ペグもかなりのくすみ

 

 

 

 

 

 

こいつも

ピカール&キムワイプで!

 

テカッとるで!!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと気になったのは

フロントのエスカッションが変形しとる。

 

リアもちょっと変形あるね。

 

まぁ今は問題なさそうだけど、

今後使ってたら割れてくる可能性もありそうかな。

 

まぁ割れたら高交換で良いかなと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っで、

指板の蜜蝋ワックスを塗ります。

 

指板全てに塗り終えたら、一旦放置。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その間に、

チューンOマチック、ストップ・テイルピースを磨く。

 

うん、

チューンOマチックのサドルは溝が深くなってるし交換した方が良いね。

 

この溝の深さのせいで、

最初にちょっと弾いた時にプレーン弦、12f以降が特に音詰まりとかあったのでね。

 

チューンOマチックごと交換しても良いかな。

 

Zaku Chinさんには既に伝えてあります。

 

 

 

 

 

はい、

ピカピカ~

 

 

 

 

 

 

っで、

スタッドとかも磨きましたよっと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャックも、

ジャックプレートも磨く!

 

 

 

 

 

 

はい、

ピカピカ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、

ナット溝のクリーニングを。

 

ちょいちょい黒いゴミが詰まってるし、これは見逃せない。

 

 

 

 

 

っで、

綺麗に~

 

こびり付いてしまって取れない部分もあったけど、

まぁ弦自体の力が加わる中心ではないので大丈夫かと。

 

中性洗剤とかで洗っても良かったかしらね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

トップは拭くとこないけど、

ヘッドやバック、ネック裏等、

タートルワックスで拭き拭き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんで、

ピックガード付いてないのに

ピックガードを止めるネジが何故か付けられてた。

 

 

 

 

 

個人的にこれは凄くダサいので、

取りましたしぬ(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

蜜蝋ワックスを拭き取り、

弦を張って行きます。

 

Les Paulには10-46が基本だけど、

Zaku Chinさんは女性の方でテンションきついのがダメで昔から09-42のセットと言う事で、これまで通り09-42を貼って行きます。

 

 

 

 

 

ナット溝には

潤滑剤をワスレズニ~

 

ワイは加えて、

ブリッジサドルの溝にも塗ったりしますわよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っつーこって、

調整&クリーニング完了!

 

しっかり、

プレーン弦側の弦高を少し上げて、音詰まりを解消。

 

オクターブチューニングもOK。

 

 

 

 

 

では、

少し弾いてチェック。

 

 

 

 

はい、

どうでしょうかね。

 

良い感じに仕上がったんじゃないかと。

これまでZaku Chinさんのギターを今回で3本調整とクリーニングしてきたけど、一番まとともだった(笑)

 

Orville by Gibsonを久々に弾いたけど、

勿論Gibsonにはなれないけど、ちゃんと良いギターだと改めて思ったね。

 

まぁ昨今の高価な値段の価値は無いと思う。

しっかり各パーツとか使える様に交換されてたら~、まぁ分からなくはないかなぁ~って思わなくも無いけど(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っつーこって、

【What's This Guitar? #10】

 

と言う記事でした~

 

この記事シリーズが続くとは思わなかったけど、

まぁ~Zaku Chinさんのギター3本、何かと色々楽しませて貰った。

 

本当ね、

ワイの事を信じて大事なギターを預からせて頂くのは有難いね。

 

出来る事しか出来ないけど、

こうやってBlog記事にさせて頂くと言う対価で

ワイはお金とかは一切貰ったりしないし、何なら弦なかったら普通にワイが買いに行くし、その弦代も支払おうとしてくれたりするけど、こっちから断るしね(笑)

 

ギターを触らせて、弄るらせて頂く、

Blog記事やSNSに写真や動画を投稿させて頂く。

 

って事がなにより嬉しい事だし充分おつりを出したいぐらい(笑)

 

まぁワイはそんな感じなのですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に御約束の

ワイのギターとの写真(笑)

 

 

 

 

っつーこって、

 

今回はこの辺で~

 

では!!