What's This Guitar? #8 | 山アリ谷アリ平地ナシ

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京都のスタジオラグWebマガジンにて一部記事を転載中!

一昨年に

 

「ギターテック」

 

と言うと大袈裟だけど、

ライブのお手伝いをさせて頂き、

 

今年の2月に

 

「1曲だけ参加して欲しい」

 

との事で、

ライブで1曲だけ参加させて頂いた。

 

その都度、お声掛けを頂いてる

 

「Zakk Chinさん」

 

から、

Ozzyのカヴァーバンドでメインで使用されてる

1982年製 Gibson Les Paul Custom Bullseye Mod

 

をお預かりしました。

 

実はこのギターがヤフオクに出品されてたのをワイは見ていて後に

 

「Zaku Chinさんが落札されたんだ!」

 

ってのを知ったと言うね(笑)

 

 

 

 

っで、

今回、このギターをお預かりしたのは、

言った様に今年の2月に1曲だけ参加させて頂いた際に、ギターテック的なお手伝いも少しさせて頂いていて

 

「これは一度しっかり調整した方が良いな」

 

ってワイは思ったのよね。

 

それで

 

「一度見させて下さい」

 

とワイの方から言ったのか

 

「一度見て下さい」

 

とZaku Chinさんの方から言ったのかはもう覚えてないけど、

 

「一度チェックする」

 

ってのだけは

Zaku Chinさんもワイもお互い覚えていて、

次回Zaku ChinさんのOzzyバンドは名古屋で来年2月だったかに演るって事で、その前にギターをチェックさせて頂く事となった。

 

 

 

 

Blog記事としては

今書いているけど、先月チェックさせて頂き調整やクリーニングをしてZaku Chinさんの方にお返しさせて頂いてる。

 

っで、

今後Zaku Chinさんが気を付けたり、注意したり、

各パーツで交換が必要な部分等は既に伝えている。

 

ので、

これはそのクリーニングや調整した記録としての記事となり、

部分的に駄目な部分、パーツ交換が必要な部分をワイのいつもの表現として書いているが、

 

「人のギターにそんな言うなや!」

 

って

この記事を読んだ読者がならない様、先にこの事は言っておく(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、

では現段階をチェックして行く。

 

 

 

まず家に持ち帰って、

ケースから開けてギターを出し思ったのは

ペグに弦を巻き過ぎ!

 

だと言う事。

 

4弦なんて、

もう下に巻けないから上に巻いちゃってって、これは駄目!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、

うむ、

82年製のLes Psul CustomをZakk WyldeのオリジナルのBullseyeに近付けたギターになるが、フレットは交換されてる様。

 

しかしながら、

Zakk Wyldeが好みとしてるJim Dunlop # 6100 のフレットよりは低いものとなってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に

チューンOマチック&ストップテイルピース。

 

むむ?

なにやら違和感を覚えるなぁ~

 

怪しい~ぞ~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、

ブリッジサドル

 

特にプレーン弦側の溝が深くなってる様で、ここは交換した方が良いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コントロール部

揃っている様で揃ってないメモリを揃えたい(笑)

 

 

 

 

 

っで、

ワイ、一旦弾いて見ました。

 

 

ふむふむ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

色々と調整して行こうと思う。

 

 

 

まず、

ペグの六角ワッシャーネジが緩んでたので締め直し。

 

 

 

 

 

 

裏側も、

ネジが緩んでたので締め直し。

 

 

 

 

 

ペグ自体が緩いので

締め直して少し硬めに。

 

ここは好みもあるので、標準程度に締めて置いた。

 

個人的には標準よりも硬めが好きだったりするけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に

トグルスイッチが…

あれ?

 

ギターに対して前斜めになってて、

これは非常に使いにくい(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイは

こんな感じで、

後斜めにワザとしてある。

 

これは立ってギターを弾く際にネックを少し持ち上げるスタイルなので、

自分に対して、ギターが斜めを向くのに合わせて、斜めを向いた際に丁度縦にトグルスイッチが上下する様にしてある。

 

なので前斜めはもっと使い難くなる思う(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、

通常の向きにと

 

 

 

 

 

しっかり

通常向きで上下する様にしておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、

エスカッション。

 

 

 

 

 

 

4弦から6弦側辺りが

ちょっと凹んで抉れ上がってる様な感じになってる。

 

ここは要交換が必要かなと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアも

角が欠けていて、

まぁこれが格好良いって思うならそのままでも良いけど

 

って感じではある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では

PUを外すと、

EMG-58とEMG-81

 

フロントが85では無くて58なのが

Zakk WyldeのオリジナルBullseyeを模してるのがニヤリやね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っで、

EMG-81

ヤバイの分かりますかね?

 

コネクタが外れ掛けてるってのはあるけど、

赤のリード線の先、もうズレちゃってってこれは今後電池交換とかした際にちょっとこの線に繋がってる部分に引っ掛けてしまったら、リアの音出なくなってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで、

しっかりと嵌め直して置きました。

 

これで安心!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

問題のコントロール部!!

 

何かおかしいと思いませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、

リアのトーンノブ、浮いちゃってます。

 

 

 

 

 

しかも

更に上に上がる(笑)

 

完全にイカレちゃってました。

 

っで、

一応トーンとしての変化はしてたんだけど、

最初にアンプに繋いだ時に

 

「あれ?なんだコレ?」

 

ってなった。

 

回りがおかしかったのと、

単純にフル10にすると0、0にするとフル10になると言う逆回りになってた。

 

ここは完全に交換が必要!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って事で、

ワイも言うて伊達にEMG暦20年以上経ってない!

 

はい、

余ってるEMG用のポットに交換するのと

 

「どうせなら!」

 

以前ワイが最初に取り付けて見た

Orange Dropコンデンサーが余ってるので付ける事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

リアのトーンポットを外し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

替えのトーンポットと

Orange Dropを取り付け!

 

っでチャックしてみると…

 

あれ?

音が出たり出なかったり。

 

むむ…

 

配線は間違ってない。

 

「原因はどこだ?」

 

と探ると、

9V電池のバッテリースナップ、

ここのハンダが外れ掛けてた!

 

いや~

EMG-81同様に、

ここも近い内に外れて急に音が出なくなる所だったと思う。

 

スタジオ練習、ライブリハーサル、ライブ中に音が出なくなってたら…

 

と思うと、

このタイミングでワイがチェックしておいて良かったと思ったね。

 

勿論、

Zaku Chinさんには言ったけど

 

「良くこんな状態で弾いてましたね」

 

と(笑)

 

ギターとして色々ヤバイ状態やったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、

ボディを

タートルワックスで綺麗に磨く。

 

最終的にも再度磨くけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っつーこって、

トップもバックも綺麗に!

 

 

 

 

 

 

ヘッドの

トップもバックも綺麗に!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、

ワイがいつもやってる様に、

ピカール&キムワイプ、

時々アサヒペンの金属磨き

 

にてフレット磨く!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペグや他の金属部、

そして

チューンOマチック&ストップテイルピースも磨く!!

 

はい、

ここで確信しました。

 

まぁギターから外す時にも分かってたけど、

このストップテイルピース、Gibsonのものでは無い社外製のものですわ。

 

アルミか?ってぐらいの軽さで、

弦のボールエンドが入らないって時点で怪しかったのね。

 

チューンOマチックはGibsonのっぽいけど、

スタッドの上に被せるネジの部分はGibsonでは無さそう。

 

ブリッジサドルが要交換なので、

この際、チューンOマチックとストップテイルピースは全取替えした方が良いとZaku Chinさんには伝えておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っつーこって、

綺麗にピカピカに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

蜜蝋ワックスで保湿して行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に

ナットをクリーニング。

 

うむ、

ナット溝も深くなってる訳じゃないけど、

溝の幅が広くなってるので、ナットも要交換の方が良いでしょうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、

ナット潤滑剤を注入。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指定された

弦を張って行きます。

 

Les Paulは10-46が基本ではあるんだけど、

Zaku Chinさんは女性なので09-42のテンションで調整。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しっかり、

ペグへも

ペグポストから出る弦を上下で巻く巻き方で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんで!

弦高調整やらネック調整と諸々終えて、

完成!!

 

 

 

 

 

っと

 

 

弾いて見ました。

 

うむ、

音的にはこれで大丈夫でしょう。

 

やはりパーツ交換が必要な部分がある為、

デッドポイントとして、4弦9フレットがどうしてもビビってしまう。

 

これは各パーツ交換をすれば解消されると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うむ、

今の現状では

一番の状態になってるのではないかと。

 

見た目からして綺麗にもなったし。

Zaku Chinさんのギターを一度しっかり見ておきたかったし、

実際見ておいて良かったなと思う状態だったし(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っで、

仕上がった1週間後にスタジオと言う事で、

お邪魔して御渡ししてきました。

 

なにかあれば再調整と思ってたけど、

テンション感とか色々含めて大丈夫だと言う事でOKを頂きました。

 

実際、

最初の依頼と言うか、御願いされたのは

弦高調整とそれに於けるテンションや圧力なので、そこはしっかりと弾きやすくしておいたのでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っで、

人のLes Paulを預かるとやりたくなる

写真をパシャリ(笑)

 

これはやっておかないとね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っつーこって、

 

【What's This Guitar? #8】

 

 

Zaku Chinさんの

 

1982年製 Les Paul Custom Bullseye Mod

 

でした~!

 

ってな訳で、

 

今回はこの辺で~

 

では!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Next Guitar…

!?