自分のペダルボードを紹介した時に少し触れましたが、改めてこのペダルを紹介。
【MXR M-169 Carbon Copy Analog Delay】
元Way HugeのJeorge TrippsによってデザインされたDelay Pedal。
知らない方に詳しく言うと、Delay(ディレイ)と言うのは、所謂山彦を意図的に電子的コントロール出来る様にしたペダルになる。
音が返ってくる時間や、返ってくる回数、音量等を設定して効果的に使う事を目的としてるね。
Delayと言うと、デジタルのイメージが強くあったりするんだけど、デジタルの方が細かい設定が出来たり、他のペダルとの合わせ方が多様なのと、デジタルのDelayは消費電力も高い為、マルチエフェクターで使ってる人も多い。
各言う俺もM-169を買うまでマルチやBOSSのDD-2を使った事があるぐらい(笑)
アナログの名機と言われるMAXSONのAD-900も楽器店で薦められた事があったけどピンとは来なかったし、Delayを本格的に使って来なかったってのもあって、本格的に使えないってのが実に表れてしまってんだよね。
Zakk Wyldeが足元にM-169を新しく置いた事で、俺も興味を持って、2010年辺りに購入したんだけど、部屋でたまに使うぐらいで、エフェクター類を入れてる棚にいつもしまってる状態だったね(笑)
「やっぱDelayは俺に必要ねぇわ」って感じと、「やっぱ俺には使えない」って本音も混じってね。
さて、「Cabon Copy」と名の通り、MXR M-169はアナログのペダルで、「カーボン紙を使ってコピーした様」なと言う意味があるそう。
Chorusの紹介の時に言ったけど、伝統的なBDD(Bucket Brigade Device)、バケツリレーの理論により、最大600msのDelayを実現してるそうで。
それがデジタルには再現できないアナログの太く温かみのある音を出してて凄く良い。
Delayに限らず、最近はワイヤレスなんかも安くなって、買いやすくなってるから、擬似的にプロ気分を味わう事も簡単だけど、デジタルは良くも悪くも音が変化する。
これをどう捉えるかはその人次第だけど、俺はこの変化を「劣化」と言ってしまう。 BOSSのDD-2は借りパクされてしまったけれど、所有してた時はアナログ・ペダルを数個繋ぐより、DD-2を1個繋いだだけで音が細く、ダイナミスクさも無くなって驚いた事もあった。
アコースティック・シュミレーターや他のコンパクトのデジタル・ペダルを使った時も同じ感じを受けたから、「デジタルは使わない」と、ことペダルエフェクターには強い思いがあるね(笑)
M-169はアナログのDelayとしては、MAXSONのAD-999やAD-900と並んでアナログの中ではトップクラスと言える、音の太さや音の広がり、使いやすさ等を持ってる。
デジタルの煌びやかさとかが好きな人には向かないかも知れないけどね。
そして、ルックスも良いね。
ラメが入った深い緑にLEDはBLUEってのがかなり映る(笑)
コントロールは、
【DELAY】
ディレイの時間をコントロール。 最大で0.6秒、最小で0.2秒
【REGEN】
リジェネレーション・コントロールと言いまして、ディレイのリピートの長さっつーか、回数をコントロール出来る。最小で1回。
【MIX】
原音に対するエフェクト音の音量レベルをコントロール出来る。
【MOD】
モジュレーションのON/OFFスイッチで、ONでディレイ音に僅かなピッチの変調(ズレ)を加て、フェイザーやロトヴァイブとは違った薄らとしたモジュレーションがかかり結構気持ち良い。
このモジュレーション、裏蓋を開けますと、2つの穴があって、2mmのマイナス・ドライバーにて調整可能だったりする。
【WIDTH】
モジュレーション幅の調整
【SPEED】
速度の調整
となる。
さて、改めて紹介したのには理由があって、最近だけど自分のペダルボードに組み込む事にした(笑)
っと言うのも組み込んだのにも理由がいくつかある。
まずは、去年のサポートの際に意外と良い音を出せてたってのがあり、やはり所有してるのに効果的に使えないのはダメだなと(爆)
基本、HR/HMな人間ですが、ブルースちっくなものやジャズ、フュージョン風なものも弾くので、Delayがあると便利と言うのがあるね。
っんで、先日メインギターで交換したチタン。 メインギターのフロントPUのコモりもスッキリして、かなりクリーミーな音がバッチリなんですが、これにDelayを加えたら、すっごく綺麗な音になって、俺的に御機嫌だった(笑)
そして最大のネックだったのが音痩せ。 既に5つのペダルを繋いでて、ギターにローインピーダンスのEMGを載せてる事で、ハイインピーダンスよりはるかに劣化は防いでるんだけど、ペダル1つ増やすと言うのはかなり大きい。
しかし、MXR M-169 Carbon Copy Analog DelayはTrue Bypass(トゥルー・バイパス)。
実はこれ、意外と知られてない(笑)
っつーか、MXRの公式の説明が悪いよね。
MXRにはいくつか表示方法があるんよ。
【hardwire bypass】
ハードワイヤー・バイパスと読みますが、MXRは殆どこれを採用で所謂BOSSなんかは電子式のON/OFFスイッチで、このHardwirerってのは機械式だって事を言っていて、ポッチのガチャコンスイッチやね。っで、MXRの場合は中にバッファーを入れてて、OFFの時にも音痩せを防ぐ様にしてるんよ。
9Vの電池を使用する際、電池が減っていても、OFFの際の最低限バッファーに必要な電力は確保する様になってるらしい。
【bufferd bypass】
バッファード・バイパス。
これ、hardwire bypassと同じ事で、表示方法を変えただけです(笑)
【ture bypass】
トゥルー・バイパス。
まぁギターを弾く人には既に一般化してますが、OFFの際に完全にペダルの基盤から切り離す方法で、OFF時の音痩せを一番防ぐ方法。
エレキギターなんで、100%防ぐ事ってのは無理だけど、最小限に抑えたのがトゥルー・バイパスになる。
【ture hardwier bypass】
トゥルー・ハードワイヤー・バイパス。
これが一番ややこしい表示方法(笑) M-169もコレなんだけど、まぁ機械式スイッチを使ったトゥルー・バイパスってこれまでの説明ならもう分かる通り。トゥルー・バイパスですわ(笑)
つべにある公式チャンネルの紹介映像にも「Ture Bypass」と言ってたりするんだよね。 カタログや説明には「Ture Hardwier Bypass」って長ったらしいのに(笑)
ってな訳でMXRには表示方法がいくつもあるけど、結果2つなんよね。 説明書を提示してるから昔から販売してるのを今更表示方法を変える訳には行かないんだろうけど、新しくややこしい表示方法にしなくても良いとも思うけどね。
しかしまぁMXRが意外と意図的にやってるんじゃ?とも思わなくもない(笑)
そんな訳で、シールドの分劣化は増えるけど、根本的なペダルでの劣化はトゥルー・バイパスにより最小限な訳で、一番のネックも予想をはるかに下回った事ですんなりM-169を追加した訳。
以前の画像になるけど、
今はこう言った感じで(笑)
今後、M-169を省く事もあるかも知れないけど、セッションやジャムの方が今は多いんで、音色の幅と言う点でもM-169はアリやなと。
やっぱアナログの温かさと音の太さは格別やね。
以前、俺が
・楽器を始める切っ掛けになったM氏
・Google Driveを使った宅レコをやってる地元の連れ
・一緒に大阪に出てきて、ドラムからペットに転向し、バンド止めて地元に帰り、また年月を経てドラムとして地元でバンドを始めた連れ。
今まで言って来た、これ全て同一人物でして(笑) 年末年始に俺が地元に帰った際に、「今度こそスタジオ入ろうぜ!」と言われまして、地元のスタジオの日取りやお互いの都合もある為、実現するか分からないけど、年末年始にこれまた年月を経て、M氏とセッションする事になるかと(笑)
現在M氏が組んでるバンドが、7月と8月にライブが決まってるそうだが、メンバーの都合や俺とのやりとりが上手く行けば、セッションとプラスM氏のバンドの曲を俺参加で数曲やる的な事も出来たら面白いなとも思ってたりする。
良くLINEで音楽や楽器、バンドの話はするし、スタジオで録った音を聴いたりはさせて貰ってたりして、まぁそう言ったセッションでも、MXR M-169 Cabon Copy Analog Delayは実にマッチしそうではなるんでね。
もっともっと効果的にDelayを使える様にと思う今日この頃(笑)