あこ~すてぃっく・ぎたぁ~ | 山アリ谷アリ平地ナシ

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今回はお気に入りでメインのアコギの紹介。

Alvarez Yairi YD-61
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2~3年前にヤフオクで入手したアコギで、見た目はかなりボロボロなんだけど憧れてたギター。
何をどう憧れてたかと言うと、日本が世界に誇るアコギメーカーな上、海外ミュージシャン御達用と言うとこ。

日本ではK.Yairiだけど、アメリカ市場ではセントルイス・ミュージック社が販売してる為(製作は完全に日本)、Alvarez Yairi、正式名称はAlvarez by K.Yairだそう。
ロゴもAlvarezの「A」、Yairiの「Y」、ヤイリギターの海外輸出業務を行って来たMG Co.(エムジー・カンパニー)の「M」の3社のイニシャルを合わせたマークになってる。
70年代初頭はまだこのマークでは無く、横文字だったそうな。
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セントルイス・ミュージック社のみで販売しているAlvarezが販売されているけど、K.Yairiとは別物で、ちゃんとMade in JapanのAlvarez Yairiはボディに「K.Yairi」と入ってます。
Alvarez Yairiロゴなのに、ボディにロゴが無い安いモデルはカタログにも載ってない、中国製のモデルになるのでお間違え無く。

現在、Alvarez Yairiブランドは日本で新星堂ロックインが独占販売をやってる。

さて、このYD-61は海外ではDY-61と「Y」と「D」が入れ替わる。 そう、憧れてた理由の一つにZakk Wyldeが愛用してるってのもある。
Zakk Wyldeが96年辺りのYoung Guitar誌で持ってて、初めて見るメーカーロゴだったし「これどこのだろ? 海外でしか無いヤツかな?」なんて思いながらも憧れはあった。
Black Label Societyでも、アコギを使った曲のソロ部分は大体がDY-61で、アコギの弾き語りのストアイベントやラジオでも相方NickとこのDY-61で弾き語りをやってる。 相方のNickもAlvarez YairiのDY-40-12と言う12弦のアコギを使ってる。

Zakkと言えばGibson DOVEが有名だけど、アコギ曲のコードやアルペジオのバッキングにあたる部分はDOVE、ソロはDY-61ってのが定番。
まぁ最近はEpiphoneのアコギを愛用してる見たいだけど(笑)
Zakk曰く「AlvarezはLes Paul見たいに弾ける」との事。

Black Label SocietyのDVD「BOOZED,BROOZED & BROKEN-BONED」や「Skullage」のAmplagdで使われてるのもDY-61。

Alvarez Yairi YD-61(DY-61)の主な仕様はこれ。

●Top:Solid Cedar
●Back & Side:Burled Mahogany
●Neck:Mahogany
●Fingerboard:Ebony

となってる。
さて、気になるBurled Mahogany、バーレッド・マホガニーと読みますが、分かりやすく言えばキルテッド・マホガニーです。 写真がこれ(バックは光で部屋が写り込んでますが…)
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知らない人だと、キルテッド・メイプルだと勘違いする見たいです。 マホガニーにキルテッドがあって実際に見たのは俺も初めてだったりします(笑) Gibson Les PaulにもCustom Shop製でキルテッド・マホガニーがトップのものは写真で見た事あったけどね。それだけ希少なものらしい。

Sideにはバインディングも入ってまして、バインディングはメイプルになります。 ブリッジはローズ。

アコギとしては、かなり珍しい仕様になっていて、音もメリハリとヌケが良い。 なんで、コードでジャカジャカ弾くと言うより、アルペジオやソロを弾くのに向いたギターだと言える。 形はドレット・ノートだけど、K.Yairiのドレット・ノートなのか通常のGibson辺りのものより少し小さいかな?

セントルイス・ミュージック社の創立記念モデルとして、DY-60と言うモデルがありまして、その後にAlvarez Signature SeriesとしてDY-61、DY-62のモデルが86年から98~99年まで製造されてた見たい。

実は日本でも多分ですがYD-61は元々あって、K.Yairiロゴのものがあります。 きっと、海外販売するのに選ばれたモデルなのでは? と推測出来る。
カタログでも80年代のカタログでは、YD-61のメーカーロゴはK.Yairiとなっていて、91年のカタログだと「From U.S.A.to Japan」と言うページ(逆輸入シリーズ?)に載り、メーカーロゴがAlvarez Yairiとなってる。

同じAlvarez Yairiでも、この時期は海外で販売されたものは、サウンドホールから見えるラベルがAlvarezのデカめのラベル。 日本で販売されたものはK.Yairiの小さいラベルとなってる。
俺のは98年製の日本販売のAlvarez Yairi。

日本販売されたからと言っても、材質の違いは海外販売されてたものと全く無い。 なんで、ペグの後ろもAlvarez Yairiロゴが入ってる。 ヘッドのトップもキルテッド・マホガニーで、ネックがマホガニーなんで、ヘッドはキルテッド・マホガニーと通常のマホガニーのラミネイトとなってて、キルテッドに合わせてペグはキルテッド風の模様が入ったものとなってる。
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この仕様で日本で定価8万と言う価格だったから驚きだ。 良く、K.Yairiは「弦鳴りのギター」だと耳にするが、GibsonやMartinは確かにカラッとしたヴィンテージ神話が伝統されたサウンドで、凄く良いものだけど、K.Yairiは材質が詰まってる印象を受ける。 いくら湿度管理をしても日本製造って部分で違いが出るんだろうけど、その分日本の気温・湿度変化に強く、ネックなんかしっかりした印象がある。 こう言う部分で本来はエレキを弾いてる人に好まれる部分かも知れない。


実は海外販売のDY-61はPU(ピックアップ)が入ってたっぽい。 DY-62はコントロール付きの完全PU内臓型。 っで、ヤフオクで買ったんで、前の持ち主かがPUを後付けして、取り除いた後があり、ケツのエンドピン部分に大きめの穴が空いてる。 これで格安だったと思う。

一昨年と去年はアコギのPUを調べて、試奏しに行ったからね。 俺もPUを後付けしようと思って。 しかし、エレキのPUはかなり使ってきたからメーカーで大体の音をイメージ出来るけど、アコギのPUメーカーとか知らんかったからね(笑)
取り敢えず、まだPUを取り付けてないけど、L.R.BaggsのAnthem SLが一番良さげと思ってる。

かなり前からオハラ氏(Twitter)とアンプラグド・ユニットをやろうと話になってまして、その為にオハラ氏(Twitter)もアコギを買ったからね(笑) 勿論K.Yairi。
Black Steel Rebelの時の曲をアコギアレンジと新曲を作って数回スタジオに入った。 忙しくて、ゆっくり進んでる。

さて、HR/HMの人達はアコギを持ってなかったり、「弾けない」と言う人までいて、弾かない人が結構多い。「アコギ弾けば幅広がるで~」とも言っとるんですがね。
まぁ気持ちは分かる。 バンドでエレキメインだとギター、ペダル、アンプやらに金を使いたいし、使用頻度としたら勝手も低いアコギに金を使うのは…ってなるからね。

俺も最初はモーリスが出したトルネードってエレアコの中古を5千円ってもんだったけどね。
でも、それから生まれた曲もあるし、アコギでヘヴィな曲だって生まれる(笑)
それにアコギは弦が3弦から巻弦だし、エレキよりも太くテンションもそこそこあるから、ソロやアルペジオの練習をして、エレキに戻るとかなり巧くなった感じになるから、それを繰り返す事で確実にギターの腕は上がるね!

しかしまぁ、俺もZakk Wyldeがアコギを殆ど使わない人だったら、アコギを持ってなかったかも知れないからね。 Zakk好きで、本人と同じAlvarez Yairiを持ってるのは少ないと思う(←ちょっと自慢)

HR/HMの人でもやっぱアコギも弾いてほしいと単純にギターファンとしても思うね。
HR/HMが好きでエレキから入って、エレキメインのアコギを弾く人と、ゆず等が好きでアコギから入ってアコギメインのエレキを弾く人では、かなりプレイスタイルの差が酷に出るからね。 昔ちょっとだけやったバンドで、VoがK.Yairiのアコギを持ってきてて、弾かせてもらったんだけど、Voから「そんな弾き方せーへんわ~」とか言ってたからね。Voは元々路上で弾き語りをやってる人だったから。

俺はアコギでもソロをカリカリ弾くし、パワーコードも3度のコード、分解したコードとか勝手に作ったコードとか弾いちゃうから、基本コード主体で弾いてるアコギ弾きの人からしたら異色に見えたんだろうね。

押尾コータローさんもアコギの使い方は打楽器として使うから、あれもまた別次元のスタイルと言えるかな。

そんな訳で、俺もちゃんとしたアコギはこのAlvarezが初めてになる。 トルネードはOvationを意識したバックがカーボンのエレアコだし、貰い物のTakamineは完全にPU内臓型のエレアコでアコギとしては少し小さく生音も小さいしね。Alvarezは手放す気はありません(笑)

かなり長くなったけど、HR/HM諸君、アコギも弾きましょう! アコギを弾く事で、ギタープレイの戦闘能力は少なくとも確実に30%は上がるぜ!

それから30%以上にするのは、自分次第だぜ!