


90式野砲はフランス、シュナイダー社の輸出用のプライベートベンチャーの野砲で、基本的にM1897野砲の近代的発展型野砲で、開脚式砲脚の最新型で、陸軍の注文で試作した砲を改良した野砲で、元になるM1897野砲より薬莢を長くし日本の75mm砲弾を使える用に改良して制式採用された野砲です。
因みにライセンス生産でも見取りでもないのでシュナイダーにはライセンス料払ってないってのが面白い。
日本の規準では90式野砲は遠戦用の重野砲って感じで期待してましたが…
ただの普通の75mm野砲ってのが現実です。
対戦車砲に使う荷は背が高いし拉縄撃発ってのも微妙だ。
後はシュナイダー式の砲はデリケートで複雑な構造が生産性が悪くロシアのラッチュバムみたいな簡素な野砲を見ると、かなり微妙。
しかも結構重量ある野砲なんで、運動性か長射程かの無益な論争の犠牲にもなってます。
まぁ運動性は機械化すりゃ問題無いし射程云々は大口径カノン砲にすりゃ問題無い。
あくまで75mm口径にコダワリが、微妙。
日本は75mm口径の砲に異常にコダワリがありますが、日本の工業力だとこの位が、限界だったのかもしれませんね。
一部対戦車砲として期待してる人が、いますがパノラマサイトなので当たらないんぢゃない?。ついでに拉縄撃発も宜しくない。
砲手に撃発装着率がないのも命中率が悪い原因のひとつなのは間違いない。
それ以前に徹甲弾の貫徹力がいまいちなのもありますね。
因みに破甲榴弾ってのはあるけど、こいつはドイツの徹甲榴弾と違って対戦車用の弾ではなく対べトン弾ですので、陸軍用語は本当に良く分かりません。
系統的には破甲榴弾から徹甲弾に進化したと思えば分かりやすいと思います。
まぁ結局は貫徹力がいまいちなのは間違いないですけど。
後は、砲身寿命が短いって欠点もあり、95式野砲が又評価されるなど前途多難でしたが、
3式戦車の主砲に再生されて落ち着きましたが、上記の欠点の為にかなり微妙な感じがしますね。
一部に戦車に載せるにあたり電機撃発も装備されたんぢゃないか?との未確認情報もありますが、そもそも対戦車戦闘をしたいなら最初から88式高射砲から砲身を持ってくりゃいいのにと思います。
基本的に帝国陸軍は馬による運動から脱却が、どうしても出来ないから90式野砲の遠戦能力か、38式野砲の開脚化版で運動性重視の95式野砲かの論争が小田原評定の如くなっちゃいましたね。
最後は帝国陸軍は馬が貧弱だからって理由で砲兵トラクターを配備しましたが、最後は人力輸送の山砲に落ち着きました。
今回のキットはピットロード製(トランペッター外注)です。
基本的に良く省略したなって感じがします。
組みは普通で特に労力無く完成。
この調子で91式榴弾砲を作ってほしいです。