伊達政宗の騎馬像試作品が岩沼市の指定文化財へ昇格! | 「ガイドが教える 仙台城を10倍楽しむ方法!」

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仙台城本丸に常に凛々しいお姿の我らが伊達政宗様の騎馬像。

 

 

長きに渡って、この騎馬像を作成する過程のプロトタイプ(試作品)と語り継がれてきた岩沼市の竹駒神社敷地内にある「竹駒神社馬事博物館」内にあるこぶりな伊達政宗様の騎馬像が、令和7年3月6日に岩沼市指定文化財となりました。

 

なんでも、最近になって制作者の小室達さんの日記からこのこぶりな伊達政宗騎馬像が本丸騎馬像を作る過程の単なる試作品ではなく、帝国美術院展覧会出展を目的に仕上げられていたことが判明したとのこと。あらためて宮城県を代表する彫刻家・小室達の作品の一つとして再評価されることになったので、この度の文化財指定となったとのことです。

 

高さ、全長ともに約2・8メートル。仙台城跡にあるブロンズ像(高さ4.2メートル)と比べ、表情が柔らかく、扇子を持っていないことやあごひもの結びに違いがあります。1938年に銅泥彩色で仕上げられたのですが、後年に金色に塗り直されました。

 

帝国美術院展覧会に出展をしようとしていたのですが、断念したようです。

理由としては、初代騎馬像は政宗没後300年祭に合わせて制作されていたため、同じような騎馬像が先に帝国美術院展覧会に出品されてしまったのでは、初代騎馬像のお披露目の価値が下がってしまうのではないかと、関係者が考えたからと推察されているようです。

 

 

ご覧になったことのないという方は、リンクを貼っておきましたので、一見の価値ありです。

 

ただし、常に開館している分けではないので、ご注意を!