伊達政宗名言「若者は勇猛に頼り、壮年は相手の強弱を測って戦う」 | 「ガイドが教える 仙台城を10倍楽しむ方法!」

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奥州制覇はもちろん、天下取りの野心もその素質も持っていた我らが伊達政宗様は数々の名言を残されています。

 

今日は数ある名言の中からこちらを紹介するといたしましょう。

 

政宗様曰く、

 

「若者は勇猛に頼り、壮年は相手の強弱を測って戦う」

 

ある合戦において、敵軍の中で活躍する二人の敵将を見た政宗様が、片方は二十歳位、もう片方は三十過ぎだろうと年齢を予測しました。家臣に命じてその2人を捕らえ、年齢を確認したところ大浪新四朗 二十一歳と遠藤武蔵 三十五歳で、政宗様の予測が的中していました。

 

家臣が、「なぜ年齢を言い当てることが出来たのですか?」と政宗様に理由を聞くと政宗様は二人の戦い方を見て、こう答えたそうです。


「一人は相手を選ばず勇猛に戦っていたが、それは若いからだ。もう一人は相手の強弱を見はからって進退の度合いを決めていた。思慮ある壮年だからできることだ。」

 

なんと含蓄のある言葉でしょう。

 

若者には若者の恐れを知らず、勇猛果敢に突き進む突破力と行動力がありますが、それも見方を変えると「猪武者」だと見ることも出来ます。

 

一方、若者に比べると行動力や体力、判断力は落ちるかもしれませんが、長年培った知恵と経験や勘という宝がベテランにはあります。

 

昨今ではデジタル社会の発展で、壮年世代は付いていくのがやっとで負い目を感じてしまうところがありますが、昭和世代が積み重ねて来たアナログな経験と知恵は必ず社会で役に立つ場面が出てくるものです。

 

政宗様は若者のいいところも壮年のいいところもしっかり見極て、人心掌握をされていたのでしょうね。(^^)

 

※昨今の歴史研究の進展は目覚ましいものがあり、過去の書物に記された史実や出来事などとは別の説が発表されたり、歴史認識が改められたりしている事も多く見受けられます。このブログで書かれたことは、諸説ある中でも多く語られることの多い部分を抽出して書かれたものであり、歴史認識や見解の確からしさを断定するものではありませんことをご理解頂きますようお願い申し上げます。