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いつ見ても勇猛果敢にして、質実剛健さを感じさせてくれる伊達政宗様の騎馬像。
天気がいいとバックの青空とのコントラストがまた、なんとも言えません。
仙台城を訪れた多くの方々が、この政宗様の騎馬像前で記念撮影もしくは騎馬像だけを写真に収めて、SNSにアップしたりする分けなのですが、政宗様が37歳のとき、居を仙台城に定め、初入城した時の姿がイメージされたと伝えられている小室達氏が作成したこの騎馬像。
実は後ろに回って、よーく見ると小室達さんがこの政宗様の騎馬像に秘めた、ある思いが確認出来るのをご存知でしたでしょうか?
この騎馬像、戦陣の勇ましい姿と受け止められがちなのですが、後ろ姿をよくよく見ると、軍扇(昔、大将が軍陣で指揮するのに使った扇)を隠すように右手を背中に回しいるのです。
これは、戦いを終えて新しい国造りを考えている様を作者の小室さんがイメージしたもの、とも言われているのです。
政宗様が仙台城に入城後、大阪夏の陣を最後に戦のない世になる分けですから、国造りに本腰を入れようとしていた政宗様のやる気が漲(みなぎ)っていた時期だったのかもしれません。
また別な見方として、この騎馬像の初代が完成したのが昭和10年(1935年)。
時代の波は国民の思いとは裏腹に戦争へと歩みつつあったあの時代、ひょっとして小室さんの胸中には戦時に抗(あらが)う秘めた思いを政宗様の騎馬像に暗号のように埋め込んでいたのかもしれません。
あなたも騎馬像前で写真を撮って終わり!じゃあなくて、後ろに回ってみては?
後ろから騎馬像の写真を撮ると、政宗様の前立が🌙だけに、ツキが巡って来るかもよ。(^^)
※昨今の歴史研究の進展は目覚ましいものがあり、過去の書物に記された史実や出来事などとは別の説が発表されたり、歴史認識が改められたりしている事も多く見受けられます。このブログで書かれたことは、諸説ある中でも多く語られることの多い部分を抽出して書かれたものであり、歴史認識や見解の確からしさを断定するものではありませんことをご理解頂きますようお願い申し上げます。