青葉山 名木紅葉(なのきのもみじ)色づいて | 「ガイドが教える 仙台城を10倍楽しむ方法!」

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仙台城のボランティアガイドが、仙台城の魅力や伊達政宗のトリビアな話を出し惜しみせず、ボリューム満載で語り尽くしまーす。(^_^)

仙台観光をお考えの方は、旅支度の前に予習としてご一読を頂ければ、仙台城が10倍楽しめるかも。

仙台城ガイドボランティア会のブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。m(_ _)m

 

11月を迎えた青葉山の仙台城本丸。

 

わずかではありますが現在、落葉樹が色づいております。

 

 

宮城県と言えば、鳴子の紅葉が有名なのですが、ここの紅葉も心を和ませてくれます。

 

実は、伊達政宗様も「秋」に関わる和歌を残しています。

 

今日は2首を紹介しましょう。

 

なつ衣 きつつなれにし 身なれども 別るる秋の 程ぞものうき
 (これまでもつらい経験をしてきた自分だが、この秋に部下と別れるのはことさらにつらい)

むしの音(ね)は 涙もよほす夕まぐれ さびしき床の起伏(おきふし)もうし
 (虫の音が涙をさそう秋の夕暮れ。部下なき後の日々はつらいものだ)
 

文禄二年(一五九三)七月、朝鮮出兵いわゆる「文禄の役」で、朝鮮出兵中に伊達政宗の部下の一人(原田左馬介宗時)が病没します。政宗様はその死を悼んで、この歌を読んだそうです。

 

秋の風は政宗様の頬を冷たく通り抜け、亡くなった部下への思いをしたためたのでしょうか。

 

姿がなくとも 心のフィルターを通せば みえるものもある

 

仙台城で紅葉で目を和ませ、ガイドの語りで耳を楽しませてみませんか?