実は、鎌倉殿の十三人の源実朝と塩竈の日本酒「浦霞」は深いつながりが、、、。 | 「ガイドが教える 仙台城を10倍楽しむ方法!」

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仙台観光をお考えの方は、旅支度の前に予習としてご一読を頂ければ、仙台城が10倍楽しめるかも。

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昨今、大河ドラマの人気が右肩下がりであるにも関わらず、意外と観ているというか、巷で人気を博しているのが、現在放送中の「鎌倉殿の十三人」。

 

まあ、視聴率の話はともかくとして↓

 

 

今、小栗旬が演じる北条義時と肩を並べる!?ぐらいに話題となっているのが、癒やしキャラの和田義盛曰く羽林(うりん)こと源実朝役を演じている柿崎勇人さん。↓

 

 

本日の第39話では、公暁と実朝というのちの「大どんでん返し」のストーリーを匂わせる二人のミスマッチが醸し出されておりましたが、実はこの源実朝と宮城県の塩竈市にある佐浦酒造が造る日本酒「浦霞」が、源実朝と深い縁があるのをご存知でしょうか?

 

『佐浦』が生まれたのは、江戸の文化が華々しくひらいた、八代将軍徳川吉宗の時代。1724(享保9)年のことでした。後に鹽竈神社にお供えする酒をつくる「お神酒酒屋」として酒を醸し、今でも変わらず塩竈の人々に愛され続けています。

現在の日本酒の銘柄『浦霞』が誕生したのは大正末期のこと。当時の摂政宮(せっしょうのみや)、のちの昭和天皇が陸軍演習のために宮城県を訪れました。このとき、特上のさらに上のランクの日本酒を献上しました。その時、その酒だけの名前を付けようと考案されたのが『浦霞』だったのです。仙台や地元の文人たちとの交流が深かった当時の当主が、『金槐和歌集』におさめられていた源実朝(みなもとのさねとも)の歌を参考にしたのだそうです。

その源実朝の和歌というのが、こちら。

「塩竈の浦の松風霞むなり 八十島かけて春やたつらむ」

源実朝が詠んだ2首ある塩竈の歌のうち、春の歌から「浦」と「霞」の字を取ったのだとか。

春の霞のような酔い心地を楽しんでほしい、という想いで付けた名前なんだそうです。

 

まあ、歴史にお詳しい方ならすでにご存知でしょうけど、公暁に源実朝は暗殺されるのですが、満にして26歳でこの世を去った実朝公の痕跡が宮城県の塩竈に残されているなんて、なんともドラマチックな話とは思いませんか?

 

これはもう、「鎌倉殿の十三人」フリークのみなさん的には、まずは宮城県に観光に来ていただいて、昼間は存分に観光を満喫していただいて、夜は実朝公の置き土産である「浦霞」で乾杯をするしかないでしょう!「羽林と和田義盛に乾杯!」ってな感じでね。

 

大河ドラマの視聴率は我らが政宗様の「独眼竜政宗」が破られることのない金字塔を打ち立てておりますので、↓

 

宮城県にお越しの際は、仙台城で仙台城ガイドボランティア会の政宗話に耳を傾けて頂いて、夜は「浦霞」で宮城の味覚で一献という形で秋の夜長を愉しまれては、いかがでしょうか?

 

今日は関係がないと思われた「鎌倉殿の十三人」との意外な宮城県の日本酒のつながりでした。