落雷対策チェックリスト|5分診断 | 某社員?

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私的な考え

この記事は『落雷対策・建物の電気火災対策』シリーズの診断編です。
全体像や基礎から確認したい方は、Amebaの「落雷対策・建物の電気火災対策」テーマを開き、
**「全体像 → 基礎(SPD/コヒーラ型)→ 業界別(相間中和法)」**の順にご覧ください。

まずは40秒で要点だけhttps://youtu.be/nIAgFKJ9N5Y?si=RbXdZwkVPTIcF0Cd
詳しくはLP(解説・実験・図表等):https://inazuma-spd.com/

 


 

使い方(1分)

  • 下のチェック20項目に「はい/どちらとも…/いいえ」で印をつけ、はい=1点、どちらとも=0.5点、いいえ=0点で合計。
  • 16–20点:A(概ね良好)/11–15点:B(要改善)/6–10点:C(要計画)/0–5点:D(早急対応)
  • そのまま稟議・見積依頼に転用できるテンプレも載せています。

5分チェック(20項目|コピペ可)

入口/受配電(分電盤)

  1. 入口(分電盤)にSPDを設置している(Type1/2相当)。
  2. 系統電圧に対し MCOV/Uc 適合
  3. 盤/上位遮断器の短絡条件に対し SCCR が同等以上
  4. 端子の緩み・変色・腐食がない(点検票あり)。
  5. 屋外から入る長配線(空調・アンテナ等)を分離・保護。

機器直前(ポイント保護)

  1. 重要機器の直前に Type3(JIS Type2/3) を配置。
  2. クランプ目標 ≤300V(実測≈280V)
  3. 応答 1ns未満 クラス。
  4. UPS/PDU 構成下でも機器直前保護を入れている。
  5. 表示灯やサージカウントで交換時期が分かる。

接地・配線

  1. 等電位ボンディングでラック間・盤間の電位差を抑制。
  2. 接地が弱い場所でも差電圧中心の相間中和法等で実用域へ。
  3. 屋外・長距離・弱電ライン(通信/同軸など)の保護を検討済み。
  4. 雷道の回り込みを避ける配線取り回し。
  5. 雷害の履歴や停止要因を記録。

運用・証明・BCP

  1. UL1449/JIS・IEC 61643/CE などの適合・試験レポートを保管。
  2. 性能5年 等の保証・PLに関する文書を添付できる。
  3. 点検周期・交換基準が文書化(チェック表あり)。
  4. 代替機/予備SPDの準備がある。
  5. 停電・雷多発期の BCP(連絡・手順) を整備。

 

判定の読み方(30秒)

  • A(16–20点):概ね良好。年次点検と記録継続。更新時は低クランプ×超高速・証明整備を維持。
  • B(11–15点):要改善。機器直前の低クランプ、点検票の整備、弱電ライン保護の追加を優先。
  • C(6–10点):要計画。二段保護の不足や配線の回り込みが典型。入口+ポイントの同時見直し。
  • D(0–5点):早急対応。**Entrance(分電盤)+Point(機器直前)**を同時に。証明・保証も稟議に添付。

稟議・見積依頼のテンプレ(コピペ)

件名:落雷・電気火災リスク簡易診断(スコア:__点)/二段保護の見積依頼
本文:チェックの結果、**入口SPD(Type1/2)/機器直前SPD(Type3)**の整備・更新が必要と判断。
要件:MCOV/Uc適合、VPR/Up目標≤300V、応答1ns未満、SCCRは盤/上位遮断器と同等以上。
併記:UL1449/JIS・IEC 61643/CE性能5年、PL対応。相間中和法(コヒーラ型)の提案を希望。
納期・在庫・施工条件・型式資料の提示をお願いします。


↑上記要件を電気サージ抑制装置(コヒーラ型/相間中和法)で満たせます。

 

 

よくある質問(抜粋)

  • Q. 避雷針だけで十分? → 直撃は避雷針、配線侵入のサージはSPD。役割が違うので併用が基本
  • Q. UPSがあれば不要? → UPSは電源品質を補う装置。雷サージの差電圧機器直前で抑えるのが前提。
  • Q. 接地が弱い現場は?相間中和法(L–N差を瞬時に均衡化)で追加接地が難しい現場でも導入しやすい。

 

次の一歩

 

※このチェックは簡易診断です。実設計では規格(UL1449/JIS・IEC 61643)・設備条件・配線経路・SCCRなどを踏まえ、詳細検討してください。