UL認証の本当の意義 | 某社員?

某社員?

私的な考え

今日、UL認証を何と考えているのか、そんな話をされるのであれば

メーカーはどこもUL認証なんてとらない!

というお問い合わせをいただきました。

 

弊社は製造業ではございませんが、ご説明させていただきます。

 

始めにUL認証の意義を記載させていただきまして、

次に、これからの時代、特に重要とみなされるであろう

Iot電源用にも使えるSPD(昔の名前は避雷器、アレスタ)の

UL認証を例として記載させていただきます。

 

はじめに

少子高齢化社会、技術者不足に伴い、国内だけでなく、

海外を見据えたビジネスが活発になることが予想されます。

 

そこで世界基準であるUL (安全機関)は、

絶対に知っておかなければいけないと私は思います。


「UL認証」の本当の意義、ユーザーにとってのメリットは

「事故になったとき、保険で救済されること」であり、

それが「商品の本質」になります。

つまり、、、お金(保険金)の話です。


超重要且つ絶対購入しなければいけない物だとすれば、、
私だったら、、、

「どうせ買うなら多少高くても保険金によって全面復旧してくれる製品を
と、なるだろう。という簡単なお話。

☆  認証品が事故を起こした場合。
ユーザーが「想定外使用」をした場合⇒二次損害を含めて一切の補償なし。


「想定内使用」であった場合⇒「製品事故」として製造者が補償。

二次損害の補償を含むか含まないかは取扱説明書による。

「二次損害補償なし」の「明記」がある場合には、

その壊れた部品・製品のみが補償対象。

「想定外使用」に「なった」場合⇒二次損害を含めて一切の補償なし。

※  技術基準そのものが公的に認証されている、

つまり、「想定内使用」か「想定外使用」かは、

ULの各「技術基準」によって明確に切り分けられる。

※「技術基準明確」なため、別途、「想定外使用」あるいは

「想定外使用」に「なった」場合を考えての保険加入ができる。

☆  非認証品が事故を起こした場合。
ユーザーが「想定外使用」をした場合⇒取扱説明書に「想定外」が

明記されている場合、二次損害を含めて一切の補償なし。

「想定内使用」であった場合⇒「製品事故」として製造者が補償。

二次損害の補償を含むか含まないかは取扱説明書による。

「二次損害補償なし」の「明記」がある場合には、

その壊れた部品・製品のみが補償対象。

「想定外使用」に「なった」場合⇒取扱説明書に「想定外」が明記されている場合、
二次損害を含めて一切の補償なし。

※「想定内使用」か「想定外使用」かは、事故発生時に別途、
第三者技術検証機関による検証報告を要する。

※「技術基準不明確」なため、別途、「想定外使用」あるいは

「想定外使用」に「なった」場合を考えての保険加入ができない。

加入していても、第三者技術検証機関による検証報告に
保険会社が同意しない限り、保険金の支払いはされない。


○  SPD、SPD盤の場合

①    UL認証SPDの場合。
上述、認証品が事故を起こした場合と同じ。

②    JIS適合SPDの場合。
上述、非認証品が事故を起こした場合と同じ。
なお、UL認証品には「性能保証期間」が求められ、
SPDの場合には5年間である。

想定内使用において5年以内にSPDが故障した場合には、
SPDを無償交換しなければならない。

UL認証SPD盤のユーザーにとっての最大のメリットは、
「どこにどう付けたとしても」、「最悪でも」、
火災保険に「雷被害特約」を付けておけば、
保険金による全面復旧ができる。


他の「JISSPD盤」だと、「性能保証されていない」ことから、
今日、できない場合がほとんどになっている。

 

で、弊社(工事屋)も、エンドユーザー代表として、

保険金によって全面復旧してくれる製品を提案したいし、

取り付けたい。

 

ということです。