雑品(ミックス)とは? | スクラップマスターのブログ

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日本から韓国、そして台湾、最後に中国。


つまり人件費が上がった国では選別・解体は

非常に経費がかかる仕事になってしまった。



そして私はというと、バブルが弾けて

当時勤めていた会社が大変なことになっていた。



鉄屋の営業の仕事は基本的に「仕入れ」です。


つまり鉄を仕入れて、ギロチンで切ったり

プレスで固めたりして、製鋼メーカーに

納入する「物」を集めるのが仕事。


そして基本的に「現金払い」である。


ただ、さすがに現金を持っていくことは無い。


たとえば週末締めの、翌火曜日振込や

10日毎締めとかそんな感じ。



でも会社の中は火の車。


仕入れに行く、何とか決めて車を廻す。

15トン、30トンと決める。


で、会社が支払いをしていないのを

お客に呼び出されて知り、怒られる。


昔からの懇意のお客には、先方が何も言わないのを

良い事に、約一年振り込まなかった。


お客の当座預金の残高不足の連絡が銀行からあり、

女性社長から呼び出されたときは悲惨だった。



上司は「君が担当だから頼む。」と。


営業がいなくなり、ほとんど自分の担当。


さすがに経理を連れて行ったが、

そりゃあ凄い、怒られたなんてもんじゃない。


約1時間、よくこれだけ怒ることができるなあと、

こちらが関心するほど怒られた。


1時間後、さすがに怒りつかれたのか「ふー」と

言ったので、すかさずその会社の所得した「特許」の

話をしたら、急に喜んで「そうなのよー」と笑った。



とにかくその1年は大変だった。

仕入れをする、支払いが遅れる、怒られる。

でも車を廻して荷物を貰う。


ずーっとこのサイクル。


さすがにこのままでは精神的におかしくなる。


上司も皆自分の保身ばかり、何かあれば

全部担当者の責任。


ブラック企業なんてもんじゃない。



そうこうしてたら事件は起こった。


朝、会社に行ったら様子がおかしい。



皆でしばらく会社の外で待機。



そうしたら、消防署に努めている友人から電話。


「お前の会社の社長が・・」と。



しばらく荷物は入らない。

それでも売ってくる人や会社はあった。


もう言いなり。


それでもメーカーに納めなければいけない。


ハッキリ言って、騒動が収まるまでの2週間の

記憶があまりない。



そして騒動が収まったその年の年末に

茨城に出向という名目で退社に。


その後、半年ほど知り合いの会社を手伝い

浜松の非鉄会社に入った。



で、雑品の話に戻ります。


私はこの業界の事を知らずに入ったので

暗黙のルールを知るのに時間がかかった。


でも解ったのは、皆戦後必死でボロや鉄くずを集めて

家族の為に必死で働いてきたこと。


大体が老舗で働いていた社員や縁者が独立して

ドンドン増えていった。



だから系統をたどると大体1~2社に行きつく。


1998年ころ、世代交代が色々な会社で行われていた。


息子が社長・専務になり実権を持つ。


そこで色々と小さくても改革を起こす。


でも弊害も当然ある。



それまで勤めていた古株、つまり選別・解体のプロ達が

ドンドン会社から、この業界から消えていったのだ。


非鉄屋は非鉄のプロだから当然出来るが、鉄屑屋や

他の古物商だと適当にしかできない。



私が気が付いたのは、鉄屋があって「非鉄屋」はその下。


よく私が言ったのは、鉄屋は骨付きの肉を食べて、

そして余りの肉付き骨を非鉄屋に投げる。


そんな感じでした。


でも、実は骨に付いた肉が一番美味しい。


だから本当に手をかけて料理する。


そして非鉄の価格なんて、非鉄を扱っている会社しか

判らない時代だった。



今まで鉄の営業、つまり1トン単位の仕事だった。


今度は非鉄、1キロ単位の仕事。



鉄屋から出てくる「非鉄」を仕入れればいいってことは

判った。


それも鉄屋の営業をしていたから、お客は多い。



とりあえず知り合いの会社の専務を訪ねたら、

「顔色良くなったな、前は青い顔していた。」と。



「君が来たなら手ぶらでは返せないが、非鉄解るのか?」と。


それから私が常に答えたのかこれ。



「私が今いる会社は非鉄専門です。たとえ私が解らなくても

会社にはプロが一杯いる。後はあなたが私を信用して

荷物をだす決断をするかだけです。」と。



実際に各会社には「選別」すればいい値段になる

非鉄のミックスメタルが大量にあった。


簡単な物は拾えるが、そうじゃない物は判る人が居ない。


だから提案した。


基本的な非鉄の価格を提示して、この価格で買います。


選別が出来ないなら、当社が代行して選別します。

選別した検収をキチンと出しますが、選別代を

キロ20~30円頂きます。



最初は迷っていたが、ほっといてもお金にならないので

1トン程やらせてくれた。


そうしたら、ドンドン出てきた。


同様の手で他社を廻ったら一気に荷物が増えた。



この頃の港では相変わらず台湾人と組んだ人たちが

全国各地の港で荷受け場を作り出した。


彼らも当然儲けて、当初は喜んでいた。


でも「集めさせていた人達」は更に儲けていた。



当時中国は高速道路も満足になかった。


実際に現地に行くと二階建てのバスで

地道を延々と行ったらしい。


食べ物の問題、言葉の問題、やはり相当苦労した。


「先駆者利益」は実際にあった。


ちょうどこの頃から、リーマンショックまで

約10年間の巨龍の大食いが始まる。



ではでは・・・




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スクラップマスター 南