第4回トロピコ4「経済優先の政策は、逆にコストがかかる」 | スクラップマン・ファクトリー社

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さて今回の思い出話は、「トロピコ4」。

ジャンルはシミュレーション。プレイヤーはカリブ海の島国でプレジデンテ(大統領)となり、国民を幸せにするためにあれやこれやするゲームです。


さて、国民は幸せの為に、次の物を望んでいます。


①快適な住居

②豊富な食料

③やりがいのある仕事(高いお給料とも言う)

④十分な医療

⑤宗教的満足(カリブ海の国は敬虔なカトリックが多いらしい)

⑥質の高い教育

⑦楽しい娯楽

⑧自分の政治信念を満たしてくれる政治(この辺は住人によってマチマチ。資本主義者なら経済発展。共産主義者なら、平等で豊かな社会保障など)


これらを満たしてあげるのが、プレジデンテの仕事です。仕事が果たせなければ、選挙での落選や、国民の反乱などが発生します。こういった要求を満たしてあげることは大事ですが、もう一つ忘れてはならない事があります。


それは、国民は無知であるという事です。


一々、国民の要求を真に受けていたら、政治は出来ません。異論、反論があろうが一度固めた方針は、貫徹せねばなりません。やらぬは悪で、やるは正義です!


まずはお金を稼がなければなりません。病院だとか、教会だとかは後回しです。反乱が発生したら、軍隊を投入して戦いましょう。刑務所を建てて、不穏分子はぶち込んでおきましょう。予算に余裕が出来たら、秘密警察を組織して、逆らいそうな連中は『不幸な事故』に合わせてあげましょう。


全ては、国民の幸せの為です!!(ゲス顔)


…というブラックな部分もあるゲームです。

直接性民主主義の大統領としてふるまう事も出来れば、独裁者として振舞う事も出来ます。

民意をすべて受け入れる事も出来ますし、民意をすべて無視して、選挙操作だの暗殺…不幸な事故で対立候補を失くす事も出来ます。

大変自由度の高いゲームです。


そんなゲームで一番思い出深かったのは、

「社会保障関係全縛り、ひたすら経済発展プレイ」

をしたときでしょうか。


その時やったことは


①住居は安くて沢山人数の入る共同住宅のみ

②食料は少ない人数で収穫できる「牧畜」関係のみ(牛肉と山羊ミルク)

③最低給与1ドル、最高でも10ドル。

④医療は国連の難民キャンプを活用(医療満足度40以下で、無料で設置できる。医療満足度40以下とは、大体毎年3人ぐらい、医療不足が原因で死人が出るレベル)

⑤教会は建てない

⑥高収入が期待できる工場労働者を増やす為、高校のみ設置。

⑦娯楽は無い

⑧経済優先、その他の政治信念は無視!


この縛りを国民目線から見ると「朝ボロくて虫がわきそうな共同住宅で目覚め、月給1ドルでサトウキビを育て、難民キャンプで医療を受け、神に祈る事も出来ずに、また共同住宅に帰って寝る。運が良ければ、高校に入って、月給5ドルで働けるラム酒工場に就職できるが、帰るのはやっぱり共同住宅。金を使える場所もない」という感じで過ごしていただきました。


非情な国です。

でも、儲かりましたよ。これ。

あっという間に、国庫にお金がざっくざく。

医療保障費はタダだし、結構お金使う教会関係はこの国に存在しないので、収支表はまっ黒黒でした。


まぁ、そんな期間は5年ぐらい。やっぱり無茶苦茶したせいか、

毎月のように反逆者が生まれ、

毎月のように工場施設などを襲い

毎月のように軍隊が出動し

毎月のように戦死者が出て

毎月のように反逆者が死に

毎月のようにまた新たな反逆者が生まれる

地獄のゲリラサイクルに突入。


通常、軍隊よりも反逆者側の人数が少なかったら襲撃は起きなくなるんですけど、

倒せども倒せども、毎月新しい反逆者が生まれるせいか、まったく勢いが衰えない。

というか寧ろ増えていく。


やむなくこちらも、軍隊を増強し、対抗していきました。

おかげで戦力差はこちらがやや多い程度に勝さるようになりました(でも、ゲリラに攻撃を躊躇させるほどの人数は維持できなかった。毎月何人か死ぬし…)。

そして、軍備増強が、まっ黒黒の収支表に襲い掛かります。

せっかく儲かっていたのに…。


しかも反逆者というのはタチが悪いことに、元国民なんですよ。

彼らは農場や工場で、お金を稼いでくれていたんですが、反逆者になると、労働は一切やめてプレイヤーが確認できない場所に隠れてしまいます。

こうなると労働力も減ってしまいます。それが毎月です。

まぁ減った労働力は、移民受け入れで何とかなりますが…。

その移民も将来反逆者になる可能性があります。

つまり反逆者を輸入してるってことだよ!

ラム酒を輸出して得た収入でな!!


ゲリラ戦を終わらせるためにお金を稼ぎ、稼いだお金はまた新たなゲリラ戦を生み出していく。

どうしてこうなった。

というか、移民たちもなんでよりによってこんな国に来るんだよ。

あぁ、でも来てくれないとラム酒作れないし…。

ラム酒が出来なければ、軍隊を維持できない。

将来反逆者になるとわかっていても、移民政策が止められない。

そして案の定、反逆者になっていく。


気が付くと、ゲリラ戦を続けるために作られた国家と化していました。


これを終わらせるには、社会保障関係を充実させ、反逆者の増産を留めるしかありません。でも今回は縛りプレイなので、このゲリラサイクルをゲームの終わる50年目まで続けました。

一体、何度工場を爆破されたか。


軍隊も基地を2つも作ったうえ、将軍職の給与を縛りに反して20ドルまで上げました。軍隊は不満が高まるとクーデターが発生します。回避するには給与を上げる事しかありません。

ただでさえゲリラ戦で手を焼いているのに、政府軍とクーデター軍で戦って、数が減れば、クリア不可能になってしまいます。それで止む無く。

いわゆるコラテラルダメージ。軍事上の致し方ない犠牲という物です。


今回の教訓として、社会保障は一見すれば無駄の多いコストに見えるが、実際はその背後にある大きなリスクを回避するためにあり、これを蔑ろにすることは許されない。


コストカットでたどり着く地獄を垣間見た思いです。