第3回Fallout3「出来のいい地獄」 | スクラップマン・ファクトリー社

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開けましておめでとうございます

去年の末に始まりましたこのブログですが、本年2015年最初の記事となります。


さて、scrap511がゲームの思い出話。第3回はFallout3。

さてこのゲーム、思い出が多すぎて書ききれません。楽しいです。とにかく楽しい。

今回はそんな楽しい楽しい地獄、Fallout3の世界の中でも特に思い出深い話をピックアップしてお届けします。




楽しいその1 核戦争から200年後の世界

本作は、核戦争から200年後の世界が舞台です。よって、世界のほとんどは廃墟です。空は放射能汚染の為か、やや黄味がかっていて、水という水は全て放射能で汚染されています。水に入るとガイガーカウンターがカリカリいいます。

さらに動物も、放射能の汚染の影響を受けており、大体凶暴化しています。



楽しいその2 未来の科学ってすげー

この作品は未来ですので、未来的な技術がたくさん登場します。その代表的な物がVATS。これは主人公が腕に装着している万能端末Pipboyの戦闘用システムで、稼働すると時間が静止し、攻撃する敵の頭や腕などへの命中率を表示。その部位を選択すると、プレイヤーの操作なしで自動的に攻撃できます(しかも稼働中はダメージ7割ぐらいカットしてくれる)。

このPipboyは戦闘だけでなく、アイテム管理や武器の修理、傷の治療から、薬物の投与まで何でもやってくれます。主人公が地獄で生きていくために必要なアイテムです。ちなみに神経に直結しているようで、腕から取り外すと死にます。



楽しいその3 未来の武器ってすげー

当然、武器もレーザーライフルやプラズマピストルといった未来的な武器もあります。レーザーライフルは人間や動物を灰の山に、プラズマピストルは粘液の塊に変えてしまいます。ミンチよりもひでぇ!

当然、重火器も豊富で、ピストルからミニガン(携帯型ガドリング砲)まで様々な種類があります。

中でも凄いのが「ROCK’IT!ランチャー」。これはマガジンにガラクタを詰めて、そのまま射出するという武器です。高速で射出されたクマのぬいぐるみが、人間の頭を粉砕するという、悪夢のような光景が広がります。



楽しいその4 未来の飲み物ってすげー                               飲みたくない

今作を代表するアイテムに「ヌカ・コーラ」という飲み物があります。戦前に作られた飲料水ですが、ぬか漬け味のコーラじゃありません。英語で書くと「Nuke Cole」。放射性物質入りのコーラです。どうも戦前の人たちは、放射能に対する恐怖感が希薄だったようです。ちなみに、このゲームのデザインや文化関係のモデルとなった50年代~60年代のアメリカには、靴屋にサイズ調整用の、レントゲン室ならぬレントゲン箱が置いてあり、普通に放射線が漏れてたとかあったみたいです。アメリカ人パネェ。

このヌカ・コーラのレアアイテムに「ヌカ・コーラ・クアンタム」というのがあり、チェレンコフ光を彷彿とさせる青白い光を放っています。愛飲者曰く「普通のよりも2倍のカロリー、2倍の炭水化物、2倍のおいしさ、2倍のおいしさ!」「小便が夜になると光りだす!」との事。



楽しいその5 未来の生き物ってすげー                               会いたくない

こんな楽しい楽しいFallout3の生き物たちも、楽しい楽しい連中が沢山いるんですが。その中でも、一番人気があるのが「デスクロー」という生物。この生物の特徴は、出会ったら死ぬという事です。装備やレベルが上がっていない序盤はもちろんの事、後半でも油断すると死にます。名前にもなった、その凶悪な爪でFallout3の厳しさを教えてくれることから、「デスクロー先生」とファンから呼ばれています。

またDLCの導入が必須となりますが、「フェラル・グール・リーヴァー」という生き物も、大変人気です。これは放射能で出来上がったゾンビ「フェラル・グール」の最上位にあたる生き物なんですが、出会ったら死にます。



楽しいその6 未来のチュートリアルってスゲー                            非情

このゲームで、おそらく最初に受注するクエストに「ウェイストランド・サバイバルガイド」という物があります。これは、メガトンという街でクレーターサイド雑貨店を営む、モイラ・ブラウンから「サバイバルガイドの制作を手伝う」という内容です。序盤に受注でき、各ゲーム要素の解説も含んだ、チュートリアル上級編みたいなクエストです。モイラもこのゲームでは珍しい大変気さくな女性で、結構な癒しです。そんなクエスト内容。


①スーパーの廃墟に食料を取りに行く(中に敵が沢山いて、帰ろうとすると増援も来た)

②放射能の人体の影響を調べる(要約:放射能浴びてこい)

③地雷を取ってくる(地雷自体がわかりづらくて踏む。その上、スナイパーに襲われる)

④化け物ネズミを追っ払う棒『リペレントスティック』のフィールドテスト(この棒で叩いたらネズミの頭が吹っ飛んだぞ!どうなってるんだ!)

⑤カニの化け物の巣にカメラを仕掛ける(ただし、カニは殺してはいけない)

⑥重傷を負った場合の対処法を調べる(要約:足の骨を折れ)

⑦リベットシティーの歴史を調べる(リベットシティーがすげぇ遠い)

⑧ロボット工場の調査(どうせロボットが攻撃してくるんだろ?ほら、やっぱり)

⑨図書館の調査(銃撃戦が繰り広げられていた)


ちなみに彼女のパソコンを調べると、過去に何人か死なせているらしい。この世界で必要な思考回路「親切な人間は敵で、親切じゃない人間は味方ではない」を植え付けてくれるのが、このクエストの一番の報酬である。



楽しいその7 荒廃した世界の様々な街

そのモイラは、ゲーム開始地点の核シェルター「Vault101」から一番近い場所にあるメガトンという町に住んでいる。この町の特徴は、竪穴の中にあり、町の中心に穴の原因である、核爆弾の不発弾がある。ちなみに信管は主人公が何とかするまで抜かれてなかったらしい。(日本語版では削除されたが、この爆弾を爆発させるクエストもある。削除理由はいわずもがな)

この世界最大の街は「リベットシティー」。なんと廃棄された空母の中にあるという、男心をくすぐる街だ。でもしっかり放射能汚染された区画と、多数の変人たち、そしてこのゲームで一番殺意を抱かせる人物が住んでいる。

他にも奴隷商の街、「パラダイスフォール」

屋上からスナイパーライフルで人を撃つのが趣味の大富豪テンペニーが統治する、本作で最も豪華な内装の「テンペニータワー」

フレンドリーな住民たちが、プレイヤーに「親切な人間は(ry」を刻み付ける街「アンデール」

クッソ生意気なガキしかいない「リトルランプライト」

頼りない大人しかいない「ビック・タウン」等

色んな町があるが、どこも大抵街の形をしたクソ溜めである。



他にも楽しい思い出がいっぱいなんですが、今日はここまで。

続編に「Newvegas」もありますが、私はこっちの方が好きです。思い返すと、殺意しかいだけないキャラクター、絶望的なクリーチャー、ドン引き必至の世界観など、よくできた地獄です。