ビル風が強くて歩くのもままならない。そんな日の昼下がり。営業マンの私は、いつものように、真っ直ぐに前を向いて颯爽と歩く と砂ぼこりにやられるので、とぼとぼと歩いておりました。
一つ目の打ち合わせが終わり、次の場所へ行くために駅へ向かいました。駅前の横断歩道で信号待ち。青になろうとした時に、目の前を車!そっちはもう赤信号だろうに…危ないなぁ。
電車に乗ると、座席は埋まっており、ロングシートの前に2人ほど立っているくらい。私もドア近くの席の前に立ちます。ブル…メールかな?ポケットからスマホを取り出す。扉が閉まる。文字が小さいんだよなぁ〜。動き出す。メガネを上げてメールを…
急停車します!
左手はスマホ
右手はメガネ
初動に耐える無意識な体重移動
急停車
慣性の法則
メガネを戻す右手
吊り革に向かって伸びる右手
空を切る指先
慣性の法則
心配と憐れみの眼差しに包まれつつ、私は電車の床に倒れたのです。歳はとりたくないもんですね。
そして、電車は思いのほか急に止まれることを知った冬の日でした。
(・ω・)ノ