皆様、私はとうとう

一線を越えてしまいました。

 

 

ワシントン・ポー

最新作を早く読みたくて・・・

 

本来なら!

 

本来なら和訳を待つ

ところだったんですけど!

 

ティリーちゃんの

その後が気になって!

 

で、最初は最新作

『The Botanist』1冊だけを

ネット通販する

つもりだったんですよ。

 

 

 

 

そうしたら・・・

 

送料が書籍本体の4倍する、

みたいな話になって・・・

 

悩む私にわが夫(英国人)が

「シリーズ全部を

購入したらどうですか?

そうすると割引が効いて

合計金額は1冊だけを買うより

ずっとお得になりますよ」

 

「それは私も気づいていた。

でもな、私は『読まない本』が

本棚にあるのは嫌なんだ。

今回は言葉の壁があるからなあ・・・

シリーズ全巻を揃えて

1冊も読めなかったら悲しすぎる」

 

本当だったら1冊目から

英語で読んで行って

英文に慣れたところで

満を持して『The Botanist』が

理想ではあるんですが、

果たして私に

その力があるか、という・・・

 

弱気になっている私を見て

わが夫は思うところがあったのか

「このシリーズ、そんなに

面白いんですか?なら

僕も読んでみますよ。

それなら少なくとも

誰かが読んだ本が本棚に

入ることになるでしょう?」

 

「えっ、でもいいのか?

君はこういう話が好きかな・・・

まあ正統派ミステリではあるから

クリスティが好きなら

楽しめるとは思うんだけど

題材が今風だからなあ・・・」

 

そんなこんなで

シリーズ全巻を購入。

 

ページをめくってもめくっても

英語、というこの事実に

怖気づく私を横にわが夫が

「じゃあまずは1冊目を

僕が読んでみますね」

 

「うん、なんかありがとう」

 

でも本は本当に人によって

好き嫌いが違うからな・・・

 

もしかしたらわが夫は

こういう小説は

好きじゃないかもな・・・

 

不安になった私は

1時間ほど経過したところで

「どうだ?面白いか?」

 

「読み始めたばかりなので・・・」

 

「残酷すぎたりはしない?」

 

「確かにクリスティにはない

殺人現場ではありますね」

 

「ティリーちゃん、どう思う?」

 

「まだなんとも判断は・・・」

 

「ティリーちゃんとポーは

もう出会っているか?」

 

「妻ちゃん、いいですか、

君はネタバレをしています。

ここからは僕に

話しかけないでください」

 

すみません。

 

ちなみにこの時夫は

割と大変な案件を

仕事で抱えていて、

そのストレスも

あったのでしょうか

あっという間に1冊を

読み切ってしまって

「・・・僕は忙しいのに・・・

持ち帰った仕事を

進める予定だったのに・・・

まさかこんなに途中で

読む手を止めることが

難しい系の本だとは・・・

困りますよ!これは!」

 

わかる、面白いよね、これ。

 

というわけで私は現在

ワシントン・ポー第一作

『The Puppet Show』を

英語で読んでいます。

 

読書速度は亀の歩みなんですが、

今、ティリーちゃんが

ドレスアップしているところです。

 

割と読めている感じです。

 

 

そしてしみじみ思っています、

これ、日本版の翻訳者、

本当に凄腕であるな、と・・・!

 

我々日本語話者は

アレが読めて幸せだと

あらためて思いましたね

 

訳文に癖というか

個性は多少あるんですが、

でもそれは仕方ないことで、

とにかくキャラクターに

ブレがないんですよ!

 

話し言葉の文体、あれ相当

考えて訳されているなと

ほとんど感動しながら

原書を読んでいます

 

(特にフリンの姉御の

言葉遣いをああいう感じに

したところは絶妙と思う)

 

だからさー

 

最新作の日本語訳を

素直に待てば

よかったんですけどさー

 

ティリーちゃんに

人生を狂わされている

今日この頃です

 

ワシントン・ポーに

はまっていらっしゃるあなたも

まだ読んでいらっしゃらないアナタも

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