今回の旅行では

喫茶店でも

不思議な経験をしました。

 

(化粧品屋さんでの

奇妙な体験については

昨日の記事をご覧ください)

 

観光地にある

『犬を連れての利用可』を

明記したカフェで、

店内は広く明るく

平日の午後遅くで

あるにもかかわらず

お客が入り続ける人気店。

 

人当たりの良い店員さんに

席に案内してもらい、

頼んだお茶とケーキと

スープはどれも美味しく

量も気前よく(特に

『ケーキ』は最後の一切れ

だったせいかあれは絶対

二人前はあったと思う)、

で、帰る前に

トイレを利用したのですが。

 

 

『お化粧室はこちら』の

ドアを開けると

正方形の小さな部屋で

正面と左右にまたドアがあり

その3つのドアがそれぞれ

トイレ個室に続いている様子。

 

『ドアノブを回す前に

ノックをお願いします』と

書かれていたので

その通りにすると

右のトイレは使用中、

正面のトイレも使用中、

左のトイレも使用中・・・

であったのが私のノックに

中の人がガチャリとドアを開け

「何だ。うるさい。

こっちは用事の最中だ」

 

「あ、すみません。ほらここ、

ドアを開けようとする前に

ノックをしろって

書いてあったので・・・」

 

左手のドアの中の人は

私の言葉が

聞こえたのか聞こえないのか

そのままドアを開けて

『用事』を続け・・・

 

私はマナーとして

目をそらしたのですが、

左手のドアからはその後

手を洗う音がして、

そして背の高い老紳士が

のそりと姿を現し

「君はどうしてドアを叩くんだ」

 

「だからここに

書いてあったので・・・」

 

紳士は私の指さす先をじっと見ると

「・・・ふん。いずれにせよ

この個室は使わないほうがいい。

トイレが壊れて流れない」

 

「あ、そうですか」

 

「そのせいもあって私は

さっきちょっとイライラしていた」

 

「なるほど」

 

「それはともかく私は自分の

テーブルに戻る・・・が、

何だこれは。どのドアが

喫茶店に続いているんだ」

 

ほら、正方形の部屋の

四方にドアがついているんですよ。

 

確かにこれはわかりにくい、と

私は純粋な親切心から

「あ、喫茶店に続くドアは

こちらのこのドアになりますよ」

 

私の言葉にこちらの紳士は

「私のすることに口出しするな」

 

・・・何なんだアナタは!

 

ここまで来るとあまりにも

相手が奇妙すぎるので

私としては別に腹も立たない。

 

お店を出てから夫に

この不思議な

体験について話しますと

「・・・僕もですね、

あの喫茶店では

よくわからない

思いをしていて・・・

君の斜め後ろに座っていた

男女二人連れの男性のほうが

僕をずっと睨んでいたんですよ」

 

「・・・君は、いや我々は

その人に何かしたのだろうか?」

 

「してないと思いますよ。

僕は最初、僕たちが犬を

連れているから

嫌がられているのかと

思ったんですよ。

でもよく見たら

あっちも犬連れで・・・

ほら、お店の中でずっと

キャンキャン鳴いていた

犬がいたでしょう、あの

飼い主がその人たちです」

 

「何なんだろうな・・・

本当に君を睨んでいたのか?」

 

「お店を出る時にその人の

横を通りましたけど、

その時も睨まれました。

まるで親の仇であるかの如く」

 

・・・不機嫌な人が

集まることで有名な

カフェだったりしたんでしょうか。

 

店員さんたちは皆さん

とてもご機嫌だっただけに

謎の残る経験でした。

 

 

私の邂逅した奇妙な男性と

夫を睨んでいた男性は

別人だったんですけど

・・・我々、自分たちが

気づかないで何か

やらかしていたのか・・・?

 

それで本当に不思議なことに

私も夫も別にこの経験で

腹は立っていないんですよね

 

こう書いてみると

「なんだあの人は」って

もっと怒ってもよかった気が

するんですけど

 

・・・SF的な科学実験の

場だったりしたんでしょうか、

あのお店は・・・?

 

飲食物に変な薬でも

入っていた・・・?

 

喫茶店で変な経験を

したことがあるアナタも

フツーはそんなこと

経験しませんよ、なあなたも

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